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NPO法人森林活用研究会こぴす

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子どもは、森で「足元の小さな秋」を見つける

2026年10月15日

こぴすの森だより 第14号

はじめに|秋の自然観察は、足元から始まる

 

秋の自然観察というと、色づいた山や美しい紅葉を思い浮かべるかもしれません。

赤く染まった木々。

黄色く輝く葉。

秋らしい山の景色。

もちろん、それも秋の森の魅力です。

でも、子どもたちと森を歩いていると、もっと小さなところに秋を見つけることがあります。

「あっ、ドングリ!」

「この葉っぱ、黄色い!」

「何か落ちてる!」

大人が遠くの景色を見ている時、子どもは足元を見ています。

地面に落ちた小さな木の実。

少しだけ色が変わった葉。

夏には気づかなかったもの。

森の秋は、遠くの景色より先に、足元で見つかることがあります。

 


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秋の自然観察は、大きな紅葉より小さな発見から

10月になったからといって、森が一度に秋色になるわけではありません。

まだ緑の葉が多い木もあります。

夏のような日差しを感じる日もあります。

それでも、足元をよく見ると少しずつ変化が始まっています。

茶色くなった葉。

落ち始めた木の実。

乾いた落ち葉。

色づき始めた草。

木の上ではまだ夏が残っているようでも、地面には秋の気配がある。

そんなことがあります。

季節は、森全体が一斉に変わるのではなく、小さな場所から少しずつ姿を変えていきます。

その最初の変化に気づけるのも、自然体験の面白さです。

 


秋の自然観察では、ドングリ一つにも違いがある

子どもが森で見つける秋の宝物といえば、ドングリがあります。

一つ拾う。

また一つ見つける。

すると、

「こっちは大きい!」

「これは丸い!」

「帽子がついてる!」

と、違いに気づき始めます。

ドングリと一言でいっても、種類によって形や大きさは違います。

同じように見えるものでも、よく比べると特徴があります。

子どもは、最初から種類の名前を知っているわけではありません。

でも、

大きい。

小さい。

丸い。

細長い。

色が違う。

そんなことを自分の目で確かめていきます。

秋の自然観察では、名前を覚える前に、違いを見つける楽しさがあります。

 


秋の自然観察で見つける、落ち葉の小さな変化

地面に一枚の葉が落ちています。

その葉をよく見ると、

端だけ黄色い。

半分は緑。

全体が茶色い。

穴が開いている。

葉脈がくっきり見える。

一枚の葉にも、いろいろな表情があります。

子どもが、

「これ、きれい!」

と拾った葉は、大人から見ると特別なものではないかもしれません。

でも、その子にとっては自分で見つけた一枚です。

そして別の葉を見つけると、

「こっちの方が赤い!」

「形が違う!」

と比べ始めます。

落ち葉は、森が少しずつ季節を変えていることを教えてくれる、小さな便りなのかもしれません。

 


森の足元には、生き物の気配も残っている

秋の森では、木の実や落ち葉だけでなく、生き物の気配に気づくこともあります。

何かにかじられた木の実。

虫が食べた跡のある葉。

小さな虫が隠れている落ち葉の下。

地面に残る生き物の足跡。

そんなものを見つけると、

「誰が食べたのかな?」

「ここに何かいたのかな?」

という疑問が生まれます。

その場で答えが分からなくても構いません。

秋の自然観察は、生き物そのものを見つけることだけではありません。

そこに生き物がいたことを想像する。

そんな発見も楽しいものです。

 


しゃがんでみると、森の景色が変わる

大人の目の高さと、子どもの目の高さは違います。

大人は立ったまま森を見渡します。

でも子どもは、気になるものがあるとすぐにしゃがみます。

地面に顔を近づける。

落ち葉の間を見る。

木の実をじっと眺める。

すると、立っていた時には気づかなかったものが見えてきます。

小さな草。

落ち葉の模様。

苔の形。

木の実の色。

大人も少ししゃがんでみると、

「こんなものがあったのか」

と思うことがあります。

森を見る高さを変えるだけで、見える世界まで変わってくるのです。

子どもの発見を理解したい時には、大人も同じ高さから森を見てみると面白いかもしれません。

 


秋の自然観察では、昨日との違いも見えてくる

こぴすの森だより第11号では、

「子どもは、森で『前と違う』を見つける」

という話を書きました。

秋は、その違いが分かりやすい季節でもあります。

先週は緑だった葉が、今日は黄色くなっている。

前にはなかったドングリが落ちている。

落ち葉が少し増えている。

同じ道を歩いていても、季節によって足元の景色が変わります。

一度見た場所へ、また行ってみる。

すると、

「あれ? 前と違う!」

という発見が生まれます。

秋の自然観察は、一度だけでなく、何度も同じ森へ行くことで楽しみが広がります。

 


大人は「何を見つけたの?」から始めてみる

子どもが何かを拾ってきた時、大人はつい、

「それは○○だよ」

と名前を教えたくなります。

もちろん、名前を知ることも大切です。

でも、その前に少し聞いてみます。

「どこで見つけたの?」

「何が面白かった?」

「ほかのものと何が違う?」

すると、子どもは自分の発見を話し始めます。

「あそこの木の下!」

「こっちの方が大きい!」

「これだけ色が違う!」

大人が気づかなかったことを教えてくれるかもしれません。

子どもが見つけた小さな秋を、大人も一緒に面白がる。

それだけで、自然観察の時間はもっと豊かになります。

 


見つけた秋を、全部持ち帰らなくてもいい

森でドングリや落ち葉を見つけると、持ち帰りたくなることがあります。

お気に入りの葉を一枚。

形の違うドングリを少し。

そんな楽しみ方もあるでしょう。

ただし、採集が認められている場所かどうかを確認する必要があります。

また、木の実や落ち葉は森の生き物にも関わっています。

拾いすぎない。

知らないキノコや木の実を食べない。

危険な場所へ入り込まない。

虫や生き物を無理に捕まえない。

そんな約束も大切です。

写真を撮る。

形を覚える。

見つけた場所を覚えておく。

持ち帰らなくても、森の発見は心に残せます。

自然を楽しむことと、自然を大切にすること。

その両方を子どもたちに伝えていきたいですね。

 


おわりに|秋の自然観察は、小さな発見の積み重ね

秋の森へ行く。

遠くの山を見る。

大きな木を見上げる。

そんな楽しみ方もあります。

でも、少し足元へ目を向けてみます。

ドングリ。

落ち葉。

木の実。

小さな草。

生き物の気配。

そこにも秋があります。

子どもたちは、大人が気づかずに通り過ぎてしまうような場所から、季節の変化を見つけることがあります。

秋の自然観察は、遠くの美しい景色を見ることだけではありません。

自分で見つける。

誰かに伝える。

違いを比べる。

そして、また森へ行く。

そんな経験を重ねることで、自然を見る目は少しずつ育っていきます。

子どもは、森で「足元の小さな秋」を見つける。

その小さな発見こそ、子どもと森をつないでいく大切なきっかけなのだと思います。

 


彩ちゃんのひとこと

「秋の森というと、私はきれいな紅葉を思い浮かべていました。

でも、子どもたちはもっと近くで秋を見つけているんですね。

一つのドングリ。

色が変わった葉っぱ。

小さな木の実。

大人には普通に見えるものでも、子どもにとっては大発見。

私も今度森へ行ったら、少ししゃがんで足元を見てみようと思います。

秋って、遠くを見なくても、すぐそばにあるんですね。」

 

 

 


note更新のお知らせ(10月14日更新)

彩ちゃんの安全物語57話

『その装備、暑さの負担まで考えているか?』

noteで読む

 

 

 

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