

日本の伝統木造建築には、木と木を巧みに組み合わせる木組みの技術があります。継手と仕口、ほぞ、木目と力の伝わり方を通して、先人たちの知恵と現代建築とのつながりを考えます。
箸やお椀、しゃもじ、桶など、日本の暮らしには多くの木の道具が使われてきました。木材の性質と職人の知恵、森とのつながりから、木の文化が受け継がれてきた理由を考えます。
朽ちた木は、森の中で新しい命を育む場所にもなります。腐朽菌による分解、小さな生き物のすみか、倒木の上で育つ若木。木が枯れたあとも続く森林の営みを紹介します。
木材の表面にある節は、木が枝を伸ばしていた証です。生き節と死に節の違い、木目や強度への影響を知ると、節のある無垢材の見方も変わります。
木の根は、地面の下でどこまで広がっているのでしょうか。太い根は木を支え、細い根は水や養分を吸収します。普段は見えない根の世界から、木と森林の土壌との関係を考えます。
霜降を迎える頃、森の木々はどのように冬へ備えているのでしょうか。葉を落とす落葉樹、春を待つ冬芽、緑を保つスギやヒノキ。静かな森で進む冬支度を紹介します。
一本の木なのに、中心と外側では色が違う。スギの赤身と白太、ヒノキの淡い色の違い。木口に現れる色から、木の成長と木材の個性を読み解きます。
新しく削ったスギやヒノキから漂う、あの木の香り。実は、木材に含まれるさまざまな成分が関係しています。木の種類による違い、乾燥や時間による変化を通して、普段何気なく感じている木の香りの秘密を探ります。
森で何十年もかけて育った木は、伐られたあともすぐには建築や家具に使えません。水分を含んだ木が乾き、収縮し、用途に適した材料になるまでには時間と技術が必要です。第550弾では、木と人をつなぐ「乾く時間」を考えます。
木を伐ったあと、丸太はどうやって山から出てくるのでしょうか。林道、作業道、土場、斜面の条件。伐採前に運び出す道筋を考えることで、作業の進め方も木の生かし方も変わってきます。