

2026年10月18日
令和8年度 埼玉県林業技術者育成研修|チェーンソー
FORESTRY TRAINING REPORT|DAY 26
2026年10月18日(日)、令和8年度埼玉県林業技術者育成研修Day26では、チェーンソーによる受け口作りの実習を行いました。
本日の参加者は5名。
昨日のDay25では、水平切りと45度の斜め切りを組み合わせる**「受け口切り」**に取り組みました。
二つの切断面を正確に合わせること。
切り過ぎないこと。
そして、ガイドバーの姿勢を保つこと。
一つひとつの基本を確認しながら、繰り返し練習しました。
そして今日、いよいよ次の段階へ進みます。
午前中は昨日に続いて受け口切りを復習。
午後からは、**伐倒方向を意識した「受け口作り」**が始まりました。
昨日と今日の違いは、単に作業が難しくなったということではありません。
「どこを切るか」だけでなく、「どの方向へ倒すために切るのか」を考える。
今日は、そこに大きな学びがありました。
日曜日の朝。
今日も研修は恒例の表情体操から始まります。
研修が始まった頃から続けてきた、FOREST COLLEGEの朝の習慣です。
表情を動かす。
仲間の顔を見る。
自分を表現する。
林業現場では、相手の様子をよく見て、意思疎通を図ることが重要です。
特にチェーンソーを扱う作業では、周囲の状況や仲間との連携に注意を払わなければなりません。
表情体操は、単に顔の筋肉を動かすだけの時間ではありません。
相手を見て、自分を表現する。
その意識も大切にしています。
今日も5名がそろいました。
森の中に並んだ研修生たち。
足元には、これまで何度も練習を重ねてきたチェーンソーがあります。
Day25では、その二つを組み合わせた受け口切り。
一つひとつの技術を積み重ねてきました。
そして今日は、切断の正確さに加えて、伐倒方向を考える段階へ進みます。
さあ、今日も一日頑張りましょう。
水平切りと斜め切りを組み合わせ、二つの切断面を狙った位置で一致させます。
昨日も、この切り終わりを合わせることに苦労しました。
水平切りができたとしても、斜め切りの終点が合わなければ、正しい形にはなりません。
斜め切りの角度だけに注意していると、今度はガイドバーの向きが変わってしまうこともあります。
重要なのは、切り始める前から、どこで切り終えるのかを意識することです。
チェーンソーを動かすことが目的ではありません。
狙った切断面を、正確に作ることが目的です。
今日もその基本を繰り返し確認しました。
当然、自分の順番ではない時間もあります。
しかし、その時間も大切な練習の機会です。
ほかの研修生が切った面を確認する。
水準器を当てて、切断面の傾きを確かめる。
どこが水平になっているのか。
どこに修正が必要なのか。
自分が切っていないときにも、学べることはたくさんあります。
むしろ、ほかの人の作業を観察することで、自分では気づかなかった癖が見えてくることもあります。
一人の作業を、全員の学びにつなげる。
少人数だからこそできる実習です。
ここで、昨日までの練習との違いが明確になります。
これまでは、水平切りと斜め切りの終点を正確に合わせることが中心でした。
しかし、実際の伐木を考えた受け口作りでは、それだけでは足りません。
伐倒方向を意識して受け口を作る必要があります。
つまり、最初の下切りから、狙った伐倒方向を意識しなければなりません。
正確に切断できたとしても、その方向が違っていれば、意図した受け口にはなりません。
今日からは、切断面の精度と伐倒方向の両方が課題になります。
まずは講師から、作業の目的と確認のポイントを学びました。

ここで、チェーンソーに備えられている**ガンマーク(伐倒ライン)**の使い方も復習しました。
ガンマークは、受け口を作るときに伐倒方向を確認するための目安となるものです。
チェーンソーの姿勢とガンマークの向きを確認することで、狙っている方向を意識しやすくなります。
ただし、ガンマークを合わせるだけで、安全に木を倒せるわけではありません。
実際の伐木では、木の傾きや重心、枝の状況、周囲の障害物なども含めて判断する必要があります。
今日の実習では、まず狙った方向を明確にすることに取り組みました。
どちらへ倒したいのか。
そのためには、受け口をどの方向へ向ける必要があるのか。
切る前に考える。
そして、確認してから作業する。
ここが、これまでの切断練習から一段進んだところです。

今回、研修生たちが特に苦労したのが、伐倒方向を狙いながら下切りを行う姿勢でした。
昨日までは、水平に切ることや、斜め切りの角度を合わせることに集中していました。
ところが今日は、それに加えて、伐倒方向も意識しなければなりません。
ただガイドバーを水平にすればよいわけではありません。
狙った方向を確認しながら、安全な作業姿勢を保ち、切断を進めていく必要があります。
頭では分かっていても、実際に身体を動かすと思うようにいかない。
それも、新しい技術を学ぶときに必ず通る道です。
伐倒方向を狙うという目的が加わったことで、構え方そのものを考える必要が出てきたのです。
今日の午後は、その感覚をつかむための実習になりました。
今日、研修生たちに一番伝えたかったことがあります。
それは、一つひとつの作業の目的をはっきりさせることです。
下切りでは、何を意識するのか。
伐倒方向を確実に狙うこと。
斜め切りでは、何を意識するのか。
下切りの切り終わりと正確に一致させること。
それぞれの作業には、果たすべき役割があります。
ただ教えられたとおりにチェーンソーを動かすのではありません。
なぜ、この方向へ切るのか。
なぜ、この位置で切り終えるのか。
その目的を理解してこそ、作業を自分で判断できるようになります。
目的がはっきりすれば、何を確認し、何を修正すべきかも見えてきます。
これまでの実習では、正確に切る技術を磨いてきました。
これからは、その技術を何のために使うのかも考えていきます。
Day23で練習した垂直切り。
Day24で練習した斜め切りと水平切り。
Day25で取り組んだ受け口切り。
そしてDay26の受け口作り。
ここまでの実習を振り返ると、一つひとつの技術が次の段階につながっていることが分かります。
別々に練習してきた技術が、組み合わさって一つの作業になる。
そして、その作業に伐倒方向という目的が加わる。
技術を身につけることは、できる動作を増やすだけではありません。
その動作を、必要な場面で、目的に合わせて使えるようになることです。
研修生たちも、少しずつその段階へ進んできました。
昨日は受け口切り。
今日は、午前中に復習を行い、午後から受け口作りへ。
一段ずつ難易度が上がる中、研修生たちは今日も粘り強く取り組みました。
写真の中央には、練習を重ねた実習材があります。
何度も切り、角度を確かめ、次の切断で修正する。
その積み重ねが、木の表面にも刻まれています。
できなかったこともあったでしょう。
思うようにいかなかったこともあったでしょう。
しかし、昨日より今日、少しでも理解が深まっていれば、それは確かな前進です。
みんな、今週もよく頑張りました!
来週も、基本を大切にしながら一歩ずつ進んでいきましょう。
次回の研修では、チェーンソーによる受け口作りの練習をさらに進め、追い口切りの学習へとつなげていきます。
今日、受け口の方向を意識することを学びました。
これからは、受け口と追い口の役割、それぞれの関係を理解し、より実践的な伐木技術を学んでいきます。
伐木作業は、ただ木を切り倒す作業ではありません。
木の状態を確認し、倒す方向を考え、安全を確保したうえで、正確に作業を進める技術です。
そのために必要な基本を、これからも一つずつ積み重ねていきます。
昨日までは、二つの切り口を合わせることが目標でした。
今日は、その先にある伐倒方向を考えました。
「どう切るか」から「何のために切るか」へ。
その意識の変化こそ、今日のDay26で得られた大切な成長です。
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