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令和8年度埼玉県林業技術者育成研修

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チェーンソー受け口切り|伐倒方向を意識して基本を磨く林業研修Day27

2026年10月24日

令和8年度 埼玉県林業技術者育成研修|チェーンソー
FORESTRY TRAINING REPORT|DAY 27

次へ進む前に、もう一度基本を確かめる。

 

受け口作りと枝払い。急がず、確実に技術を身につける

2026年10月24日(土)、令和8年度埼玉県林業技術者育成研修Day27では、チェーンソーによる受け口作りと枝払いの実習を行いました。

本日の参加者は5名。

10月も下旬に入り、少しずつ寒さを感じる季節になってきました。

今週の研修は、雨模様のスタートです。

先週のDay26では、水平切りと斜め切りを組み合わせる受け口切りから、伐倒方向を意識した受け口作りへと進みました。

そして今日は、その続きを練習します。

伐倒方向を狙って下切りを入れる。

下切りの切り終わりに、斜め切りを正確に合わせる。

言葉にすれば二つの作業ですが、それぞれに明確な目的があり、一つでも正確さを欠けば、意図した受け口にはなりません。

今日は、追い口切りへ進むことも視野に入れていました。

しかし、実際の習熟状況を確認し、もう少し受け口作りの練習を重ねることにしました。

先へ進むことよりも、今の基本を確実に身につけること。

それが、今日の研修で大切にしたことです。

 


今日も恒例の表情体操から

林業研修Day27の朝に表情体操を行う研修生
朝9時、今日も恒例の表情体操から始まります。

季節が進み、朝の空気も少しずつ冷たくなってきました。

寒くなると、つい身体にも顔にも力が入ってしまいます。

だからこそ、今日もしっかり表情を動かして、一日のスタートです。

研修もDay27。

最初は人前に立つことに緊張していた研修生たちも、こうした毎朝の積み重ねによって、少しずつ人前で自分を表現する経験を重ねてきました。

林業の現場では、自分の状況を相手に伝えること、相手の様子を確認することが欠かせません。

特にチェーンソーを扱うときには、周囲との確実な意思疎通が安全につながります。

仲間の顔を見る。相手の反応を確かめる。自分の意思を伝える。

そんな基本も、朝の短い時間の中で育んでいきます。

 


チェーンソーの調子を確認してから実習へ

実習前にチェーンソーMS210を点検・再調整する研修生

実習に入る前に、先日研修生たちが組み付けたチェーンソーMS210を点検し、再調整しました。

Day19から始まった分解と組付け。

Day24では、ついにエンジンが始動し、自分たちで組み付けたチェーンソーを実習で使うことができました。

しかし、エンジンがかかったからといって、整備がすべて終わりというわけではありません。

実際に使用しながら、機械の状態を確認し、必要に応じて調整を続けていきます。

チェーンソーは、ただエンジンが始動すればよい機械ではありません。

適切な状態で、安全に作業できることが重要です。

使う前に確認する。使いながら状態に気づく。必要な整備を行う。

これも、林業技術者に身につけてほしい大切な習慣です。

 


雨のスタート。それでも学ぶ気持ちは変わらない

雨模様の研修初日に集まった5名の林業研修生

今週は、あいにくの雨模様からのスタートとなりました。

写真に写る5名の研修生。

それぞれの表情から、今日も実習に取り組もうとする気持ちが伝わってきます。

7月に始まった40日間の研修も、すでに後半へ進んでいます。

最初はチェーンソーの扱い方や基本操作を学んでいた研修生たちも、今では受け口作りという、より実践的な課題に挑戦しています。

もちろん、まだ思うようにできないことはあります。

何度練習しても、切断面が狙った位置で合わないこともあります。

しかし、それも技術を身につける過程です。

できなかったことを、そのままにしない。

今日も、一つずつ確かめながら前へ進みます。

 


チェーンソーの受け口作り。先週の課題をもう一度

チェーンソーの受け口作りで角度を確認しながら練習する研修生

午前中は、先週に引き続いて受け口作りの練習です。

ここで、もう一度確認したいことがあります。

受け口の下切りと斜め切りには、それぞれ異なる目的があるということです。

下切りは、狙った伐倒方向を意識して切る。

斜め切りは、下切りの切り終わりに正確に合わせる。

この二つが組み合わさって、意図した受け口の形につながります。

写真では、水準器を使いながら角度を確認しています。

先週から何度も繰り返している練習ですが、実際にチェーンソーを操作すると、頭で理解しているとおりにはいきません。

下切りの方向に集中すると、ガイドバーの姿勢が変わってしまう。

斜め切りの角度を気にすると、今度は切り終わりが合わなくなる。

受け口作りでは、複数の条件を同時に満たす必要があります。

そして何より、自分が何を目的として切っているのかを理解していることが大切です。

 


切りながら確認しない。止めて、確かめる。

今日の研修で、特に繰り返し伝えたことがあります。

それは、確認するときはチェーンソーの作動を止め、安全を確保してから行うことです。

切断面が気になる。

角度が合っているか知りたい。

切り終わりがどこまで進んだのか確かめたい。

そんなとき、作業を進めながら何となく確認するのではいけません。

いったん切断作業を止める。

安全を確認する。

切断面をよく見る。

必要であれば水準器などを使って確かめる。

そして、次にどう修正するかを考える。

切る時間と、確認する時間を明確に分ける。

これも、安全で正確な技術を身につけるための重要な基本です。

急いで先へ進むことが、必ずしも良い結果につながるわけではありません。

むしろ、確認を省いてしまえば、切り過ぎや狙いからのずれにつながります。

切ってしまった木を、元の状態に戻すことはできません。

だからこそ、一つひとつの確認が大切なのです。

「止める」「見る」「考える」「次へ進む」。

この習慣を、今のうちから身につけてほしいと思います。

 


チェーンソー実習は、待ち時間も大切な練習時間

チェーンソーの受け口作りと枝払いの練習に取り組む研修生たち

今回の実習では、受け口作りだけでなく、枝払いの練習も並行して行いました。

研修生は5名。

一人がチェーンソーを使っている間、ほかの研修生には順番を待つ時間があります。

しかし、その時間をただ休んで過ごすのでは、貴重な研修時間がもったいありません。

そこで、受け口作りの練習と枝払いの基本練習を組み合わせ、できるだけ一人ひとりが学べる時間を増やしていきます。

ほかの研修生の操作を観察する。

自分が苦手な動きを確認する。

枝払い練習機を使って、基本動作を繰り返す。

チェーンソーを握っている時間だけが、実習ではありません。

見て学ぶ時間。

身体の動かし方を確かめる時間。

自分の順番に向けて考える時間。

そのすべてが、技術の習得につながります。

限られた40日間だからこそ、一日の中にある学びの機会を大切にしていきます。

 


枝払いの基本「ワン・ツー・スリー」を身体に覚えさせる

手刀を使って枝払いの基本動作ワンツースリーを練習する研修生

受け口作りと並行して行ったのが、枝払いの練習です。

今回は枝払い練習機を使い、基本中の基本となる**「ワン・ツー・スリー」**の動きを練習しました。

写真では、手刀を使って動作の順番や身体の使い方を確認しています。

実際にソーチェーンを回して枝を切る前に、まずは身体の動きを理解することが大切です。

枝払いで重要なのは、単に枝を切り落とすことではありません。

チェーンソーの重量をどのように支えるか。

身体の位置をどのように保つか。

切り返しをどのように行うか。

そして、できるだけ無駄な力を使わずに作業することです。

チェーンソーは、決して軽い機械ではありません。

その重量を常に腕だけで支え、力任せに操作していては、すぐに疲労がたまってしまいます。

そこで、安全が確保できる条件でチェーンソーを幹に預け、重量を支えながら操作する感覚を練習します。

もちろん、ガイドバーの先端やソーチェーンが予期しない場所に接触しないよう、安全な保持と姿勢が大前提です。

大切なのは、力の強さではありません。

身体の使い方と、無駄のない動きです。

 


チェーンソーを上手に使う人は、力だけに頼らない

枝払いのワン・ツー・スリーを練習する理由は、動きの順番を覚えることだけではありません。

少ない動作で、効率よく作業するためです。

チェーンソーを必要以上に持ち上げない。

無駄な切り返しを減らす。

安定した姿勢を保つ。

一つひとつは小さなことかもしれません。

しかし、林業の現場では、その小さな違いが一日の疲労に大きく影響します。

疲労がたまれば、集中力や判断力にも影響が出ます。

だからこそ、疲れにくい作業方法を身につけることは、安全に働き続けるための技術でもあるのです。

林業は、ただ力があればできる仕事ではありません。

道具の特性を知り、身体の使い方を工夫し、無駄な力を使わずに作業する。

その技術を、今のうちから少しずつ身につけていきます。

 


チェーンソーの受け口作り。練習の成果が少しずつ見えてきた

チェーンソーの受け口作りを繰り返し練習する研修生たち

こちらは、今日の受け口作りの練習風景です。

一人がチェーンソーを操作し、周囲の研修生も切断面や作業の様子に注目しています。

実習材には、何度も繰り返した練習の跡が残っています。

最初は、水平切りと斜め切りを合わせることだけでも大変でした。

そこへ、伐倒方向を狙うという新たな課題が加わりました。

一度の練習で、すべてができるようになるわけではありません。

しかし、繰り返していくうちに、少しずつ変化が見えてきました。

自分の切り方を考える。

切断面を確認する。

思うようにいかなかった理由を探す。

そして、次の切断で修正する。

その繰り返しです。

上達とは、昨日できなかったことが今日突然完璧になることではありません。

昨日よりも少し理解できること。

昨日よりも少し正確にできること。

その積み重ねが、確かな技術になっていくのだと思います。

 


追い口切りは、明日へ持ち越すことにした

今日は、受け口作りから追い口切りへ進むことも予定していました。

しかし、研修生たちの作業を確認し、もう少し受け口作りの練習が必要だと判断しました。

そのため、追い口切りは明日に持ち越すことにしました。

新しい技術を教えることは、それほど難しいことではありません。

しかし、教えた技術が身についているかどうかを確認しながら、次へ進む時期を判断することは大切です。

受け口の方向が正しく定まっていない。

下切りと斜め切りの終点が合わない。

そのまま追い口切りへ進んでも、理解が十分でないまま作業だけが高度になってしまいます。

研修には40日間という限られた時間があります。

だからといって、予定どおりに項目を消化することだけを目的にはしたくありません。

一つひとつの基本を理解し、確実にできるようになること。

そこを大切にしたいのです。

今日、追い口切りに進まなかったことは、決して後退ではありません。

安全に次の技術を学ぶための、大切な一日になりました。

 


次回Day28は、受け口作りから追い口切りへ

次回は2026年10月25日(日)、Day28。

引き続き受け口作りを練習し、追い口切りへと進む予定です。

受け口作りで学んだ伐倒方向の確認。

水平切りと斜め切りの精度。

そして、一つひとつの作業を止めて確認する習慣。

今日積み重ねた基本が、次の学びの土台になります。

追い口切りへ進む前に、まずは正しい受け口を作れること。

焦らず、確かめながら取り組んでいきます。

 


森で働く。未来を育てる。

新しい技術へ進むことだけが、成長ではありません。

立ち止まって確かめることも、繰り返して身につけることも、次の一歩へ進むための大切な学びです。

チームビギナー2026。今日も基本を一つずつ積み重ねながら、確かな林業技術者への道を歩んでいます。

 

 

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