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令和8年度埼玉県林業技術者育成研修

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組み付けたチェーンソーが、森で再び動き出す。|Day24

2026年10月11日

令和8年度 埼玉県林業技術者育成研修|チェーンソー
FORESTRY TRAINING REPORT|DAY 24

組み付けたチェーンソーが、森で再び動き出す

 

完成の喜びを力に、45度斜め切りと水平切りへ

2026年10月11日(日)、令和8年度埼玉県林業技術者育成研修Day24を実施しました。

本日の参加者は5名。

今日は、研修生たちにとって忘れられない一日になりました。

Day19から取り組んできたチェーンソーMS210の分解・清掃・組付け。

何度も立ち止まり、図解表と実機を照らし合わせながら進めてきた作業が、ついに完成しました。

しかも、完成したのは研修が始まる前。

研修生たちが早出して、残っていた作業をコツコツと進めたのです。

そして、いよいよエンジンが始動。

自分たちの手で分解し、自分たちの手で組み付けたチェーンソーが、再び動き出しました。

今日は、そのチェーンソーを実際の伐木造材実習にも使用します。

 


チェーンソーMS210、ついに組付け完成!

MS210のエンジン圧縮圧力を確認する研修生

研修開始前、早く集まった研修生たちは、残っていた部品の組付けを進めていました。

そして、ついにMS210が完成。

まずは、エンジンの状態を確認します。

写真は、圧縮圧力を点検している場面です。

分解したエンジンを再び組み付けたからこそ、確認が必要な部分です。

圧縮圧力が得られることを確認し、次の点検へ進みました。

分解したものを元に戻すこと。

それ自体も大変な作業ですが、組み付けた機械が正しく機能するかどうかは、また別の問題です。

ここからが、本当の確認作業です。

 


点火も確認。エンジン始動への期待が高まる

チェーンソーの点火状態を確認する作業

続いて、火花チェッカーを使って点火状態を確認しました。

こちらもしっかり火花が飛び、点火系統が働いていることを確認できました。

エンジンの始動には、圧縮だけでなく、点火や適切な混合気など、複数の条件が必要になります。

圧縮を確認。

点火を確認。

そして、いよいよ始動へ。

一つずつ確かめていくことの大切さを、実際の機械を通して学びました。

 


ほっとした気持ちで、今日も表情体操

林業研修Day24の朝の表情体操

研修開始前に組付けが完成し、まずはひと安心。

今日も恒例の表情体操からスタートです。

Day19で初めてMS210を分解したときには、ここまで長い道のりになるとは思っていなかったかもしれません。

しかし、分解して終わりではなく、元の状態に組み付けることまで経験したからこそ、分かったことがあります。

部品の位置や向き。

ホースや配線の通り方。

図解表を読む大切さ。

そして、分解前に写真や記録を残しておくこと。

一台のチェーンソーから、本当に多くのことを学びました。

 


チェーンソーのエンジンが、ついに始動!

組み付けたチェーンソーの運転状態を確認する実習

そして、いよいよエンジン始動。

MS210のエンジンが、無事にかかりました。

ここまでの努力が、一つの結果につながった瞬間です。

さらに、組み付けたチェーンソーを実際に使用しながら、キャブレターの調整を進めていきました。

今回、重要なポイントとして伝えたのが、空燃比です。

空燃比とは、エンジンに供給される空気と燃料の割合のこと。

キャブレターは、この混合気の状態を適切にするうえで重要な役割を担っています。

単にエンジンがかかればよいわけではありません。

始動性や加速、運転状態などを確認しながら、適切なセッティングへ近づけていきます。

今日の実習を通して調整を重ね、かなり良い状態に仕上がってきました。

分解し、組み付け、実際に動かしながら調整する。

これでようやく、一連の作業がつながりました。

 


今日の伐木造材実習は、45度の斜め切りから

チェーンソーで45度の斜め切りに挑戦する研修生

チェーンソーの組付けが完成したところで、今日の実技へ進みます。

昨日のDay23では、垂直にまっすぐ切る練習を行いました。

今日は、さらに難しい課題に挑戦します。

最初は、45度の斜め切りです。

45度という数字は、誰でも知っています。

しかし、実際にチェーンソーを持ち、ガイドバーを45度に保ちながら切るとなると、簡単ではありません。

自分では45度のつもりでも、切断面を確認すると角度が違っている。

切り進めるうちに、少しずつ姿勢が変わってしまう。

頭で理解している角度と、身体で再現できる角度には違いがあるのです。

正しい角度を、身体に覚え込ませる。

今日の斜め切りは、そのための実習です。

 


切ったら確認。自分の角度を修正する

斜め切り後の切断角度を確認する

一度切っただけでは終わりません。

切断面の角度を確認し、45度からどのくらいずれているのかを確かめます。

そして、次の切断で修正します。

ここが、今日の重要なポイントです。

何となく斜めに切るだけでは、正確な45度は身につきません。

45度を意識して切り、その結果を確認する。

切断角度が違えば、自分の構え方やガイドバーの保持を見直す。

再び切って、また確認する。

この繰り返しによって、自分の癖が少しずつ見えてきます。

Day23の垂直切りと同様、切断した結果が、自分の技術を教えてくれるのです。

 


初めて自分たちで混合燃料を作る

研修生が混合燃料を準備する作業

実習の途中、チェーンソーの燃料がなくなりました。

そこで今回は、研修生たちが初めて自分たちで混合燃料を作りました。

チェーンソーを扱う林業技術者にとって、燃料の管理も大切な仕事です。

使用する機種に適した燃料とオイルを確認し、指定された混合比率を守って正しく作る必要があります。

実際の現場では、伐採や造材の技術だけで仕事が完結するわけではありません。

燃料を準備する。

機械の状態を確認する。

必要な整備を行う。

こうした一つひとつの作業が、安全で円滑な仕事につながります。

チェーンソーを使う技術と、チェーンソーを管理する技術。

どちらも身につけてほしい基本です。

 


チェーンソーの水平切りは、さらに難しい

チェーンソーを保持して水平切りに挑戦する研修生

続いて、水平切りの実習です。

これは、45度斜め切りとはまた違った難しさがあります。

チェーンソーは重量があるため、適切に支えなければ、ガイドバーが下がる方向へ動いてしまいます。

だからこそ、左手でフロントハンドルを確実に保持し、姿勢とガイドバーの動きをコントロールしなければなりません。

ただし、腕の力だけで無理に支えるのではありません。

身体の位置や構え方を工夫し、安全な姿勢を保つことも重要です。

チェーンソーの重さに任せて切るのではなく、自分が切断方向を決める。

この意識が必要になります。

 


水平切りは、二つの方向を同時に意識する

ガイドバーの二方向の水平を意識した実習

水平切りが難しい理由は、もう一つあります。

それは、二つの方向で水平を保たなければならないことです。

一方向だけ水平に見えていても、別の方向から確認すると傾いていることがあります。

つまり、単にガイドバーを横に向ければよいわけではありません。

前後方向の傾き。

左右方向の傾き。

その両方を意識しながら切り進める必要があります。

これは、今後学ぶ受け口切りにもつながる大切な技術です。

受け口を正確に作るためには、水平切りと斜め切りの精度が求められます。

今日の練習は、そのための基礎になります。

今、難しいと感じていることこそ、これから必要になる技術なのです。

 


チェーンソーを「使う」から「コントロールする」へ

今日の斜め切りと水平切りには、共通する学びがありました。

それは、チェーンソーに任せきりにしないことです。

エンジンが動き、ソーチェーンが回転すれば木は切れます。

しかし、狙った角度で正確に切るためには、使う人の技術が必要です。

自分の姿勢。

ガイドバーの向き。

切断方向。

そして、切断後の確認。

これらを一つずつ意識し、自分でコントロールしていかなければなりません。

昨日の垂直切り。

今日の45度斜め切り。

そして水平切り。

一つずつ難易度を上げながら、基礎を積み重ねています。

チェーンソーを動かせることと、チェーンソーを正確に扱えることは違います。

その違いを理解することが、技術者への第一歩です。

 


自分たちで組み付けたチェーンソーで実習できた日

MS210の組付け完成を喜ぶ林業研修Day24の集合写真

今日の終わりは、全員で集合写真を撮りました。

昨日までは、まだ完成していなかったMS210。

それが今日、研修生たちの手で完成し、無事にエンジンがかかり、実際の切断実習に使えるようになりました。

Day19から始まった分解・組付けの研修。

途中には、思うように進まないこともありました。

それでも、あきらめずに取り組み続けました。

そして今日、ようやく一台のチェーンソーが元の姿を取り戻しました。

みんな、おめでとう!

完成したから終わりではありません。

今日からは、そのチェーンソーを安全に、正確に使いこなす技術を磨いていきます。

機械の内部を知り、構造を理解し、整備し、自分の手で動かす。

これまで積み重ねてきた学びが、ようやく一つにつながりました。

 


次回Day25は、受け口切りへ

次回は10月17日(土)、Day25。

**伐木造材作業実技「受け口切り」**に進みます。

今日取り組んだ45度の斜め切りと水平切りは、受け口を正確に作るための基本技術です。

その技術が、実際の伐木作業でどのようにつながっていくのか。

次回は、さらに実践的な内容に進んでいきます。

 


森で働く。未来を育てる。

自分たちで組み付けたチェーンソーが、再び森で動き出した日。

一台の機械を完成させた経験は、これから森で働くための自信と技術につながっていくはずです。

 

 

 

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