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令和8年度埼玉県林業技術者育成研修

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安全な林業を、次の世代へつなぐために|研修が必要な理由

2026年6月16日

林業は、ただ木を伐る仕事ではありません。

森を知り、木を育て、山を守り、地域の未来へつなぐ仕事です。

一本の木が山で育つには、長い時間がかかります。

苗木を植え、下刈りをし、間伐をし、風雪に耐えながら、ようやく一本の木が使える大きさになります。

50年、60年という時間をかけて育った木を扱う仕事。

それが林業です。

だからこそ、林業は短い時間だけを見ていては分からない仕事だと思っています。

今、目の前にある木だけを見るのではなく、その木が育ってきた時間を見なければならない。

そして、その木を伐ったあとの山が、次にどう育っていくのかも考えなければならない。

林業とは、過去から受け取った森を、未来へ渡していく仕事です。

 

林業は、危険な仕事で終わってはいけない

林業は危険な仕事だと言われます。

実際に、チェーンソーを使います。
刈払機を使います。
急な斜面で作業します。
倒れる木を相手にします。
重い丸太を扱います。

危険がない仕事だとは言えません。

しかし、私は林業を、ただ「危険な仕事」という言葉だけで終わらせたくありません。

危険だから人が来ない。
人が来ないから技術が伝わらない。
技術が伝わらないから事故が減らない。
事故が減らないから、さらに林業が遠い仕事になっていく。

この流れを、どこかで変えなければならないと思っています。

林業を安全な仕事に近づけていくこと。

林業に参入しやすい仕事にしていくこと。

そして、林業を始めた人が、長く現場で働き続けられるようにすること。

そのために必要なのが、安全の知識と技術です。

 

安全は、気合いだけでは守れない

林業の安全は、気合いや根性だけでは守れません。

「気をつけろ」
「無理をするな」
「よく見ろ」

もちろん、それも大切です。

しかし、それだけでは事故は減りません。

なぜ危ないのか。
どこを見なければならないのか。
どの姿勢が危険なのか。
どの角度で刃が入ると危ないのか。
木がどちらへ動こうとしているのか。
足元が崩れたとき、体はどうなるのか。
チェーンソーのガイドバーがわずかに傾くだけで、切り口はどう変わるのか。

そうしたことを、一つずつ学ぶ必要があります。

安全は、感覚だけでは身につきません。

知識として学び、体で覚え、現場で確認し、何度も繰り返して、ようやく自分のものになっていきます。

だから研修が必要なのです。

 

木を育てるのに時間がかかるように、安全を伝えるのにも時間がかかる

木を育てるには時間がかかります。

今日植えた苗木が、明日、柱になるわけではありません。

人も同じです。

一日、二日で林業のすべてが分かるわけではありません。

チェーンソーの扱い方だけを覚えれば、林業ができるわけでもありまん。

山を見る力。
木を見る力。
危険を予測する力。
道具を整備する力。
仲間と声を掛け合う力。
自分の体調や集中力を判断する力。
無理をしない判断をする力。

そうしたものは、時間をかけて少しずつ育っていきます。

安全を伝えることも、木を育てることに似ています。

一度言えば伝わるものではありません。

一度見せれば終わりでもありません。

何度も伝え、何度も確認し、失敗しそうなところで立ち止まり、なぜそうなるのかを考える。

その積み重ねの中で、ようやく安全は現場に根づいていきます。

 

 

研修は、資格を取るためだけのものではない

研修というと、修了証をもらうためのものだと思われることがあります。

もちろん、チェーンソーや刈払機など、必要な教育を受け、修了証を持つことは大切です。

しかし、私が研修で本当に伝えたいのは、それだけではありません。

修了証を持っていることと、安全に働けることは同じではありません。

道具を使えることと、事故を起こさず働き続けられることも同じではありません。

大切なのは、現場で安全に考えられる人になることです。

「この木はどちらへ倒れようとしているのか」
「この足場で作業していいのか」
「今の体勢でチェーンソーを入れてよいのか」
「この作業は一人で進めていいのか」
「少しでも不安があるなら、止まるべきではないか」

そう考えられる人を育てたいのです。

 

林業の未来を支えるのは、人です

山には木があります。

しかし、木があるだけでは林業にはなりません。

森を見て、考え、手を入れ、次の世代につなぐ人がいて、初めて林業になります。

林業の未来を支えるのは、機械だけではありません。

制度だけでもありません。

補助金だけでもありません。

最後に現場に立つのは、人です。

その人が、安全の知識と技術を持っているかどうか。

その人が、危険を感じ取れるかどうか。

その人が、仲間の安全にも目を向けられるかどうか。

そこに、林業の未来がかかっています。

だから、みなさんが必要なのです。

これから林業を学ぼうとする人。
山で働きたいと思っている人。
自然の中で仕事をしたいと考えている人。
地域の森に関わりたいと思っている人。

その一人ひとりが、安全な林業を支える力になります。

 

安全な林業を当たり前にしたい

私が目指しているのは、特別な林業ではありません。

安全に学び、安全に働き、安全に家に帰る。

それが当たり前になる林業です。

林業を始める人が、必要以上に不安を抱えなくてよいようにしたい。

林業に関心を持った人が、「危ないからやめておこう」で終わらないようにしたい。

家族に心配される仕事ではなく、しっかり学べば挑戦できる仕事にしたい。

そのためには、入口の研修がとても大切です。

最初に何を学ぶか。
最初に誰から学ぶか。
最初にどんな安全意識を持つか。

それが、その人の林業人生に大きく影響します。

 

研修は、林業の未来への投資です

研修は、ただの講習ではありません。

林業の未来への投資です。

木を育てることが未来への投資であるように、
人を育てることも未来への投資です。

安全を学んだ人が現場に入る。
安全を理解した人が仲間に伝える。
安全を大切にする人が増える。
そうすれば、林業は少しずつ変わっていきます。

事故を減らすこと。
若い人が入りやすくすること。
未経験者が学びやすくすること。
現場で長く働ける人を増やすこと。

それは、すぐに結果が出ることばかりではありません。

でも、やらなければ変わりません。

木を植えなければ森が育たないように、
人を育てなければ林業の未来も育ちません。

 

最後に

林業に興味を持つことは、簡単なことではないかもしれません。

山の仕事に一歩踏み出すことは、勇気のいることです。

でも、その一歩を踏み出そうとしている人がいるなら、私はその人を大切にしたいと思っています。

最初から完璧でなくていい。

最初から強くなくていい。

最初から何でもできなくていい。

大切なのは、学ぼうとする気持ちです。

安全に働きたいという姿勢です。

森と向き合い、山と向き合い、自分自身とも向き合いながら、少しずつ成長していくことです。

安全な林業をつくるのは、特別な誰かではありません。

これから学ぼうとする、みなさん一人ひとりです。

みなさんの安全の知識と技術が、林業の未来を支えます。

森を育てるように、人も育てる。

安全を伝え、技術を伝え、林業を次の世代へつなぐ。

そのために、研修はなくてはならないものだと私は思っています。

安全な林業を、次の世代へ。

それが、株式会社FOREST COLLEGEが研修に込めている思いです。

株式会社FOREST COLLEGE
高橋昭夫

 

※令和8年度 埼玉県林業技術者育成研修の詳しい内容は、
下記ページをご覧ください。

【令和8年度埼玉県林業技術者育成研修募集記事】

 

 

彩ちゃんの安全物語 特別編

『森で働く一歩、どこから始める?』

令和8年度 埼玉県林業技術者育成研修

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