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令和8年度埼玉県林業技術者育成研修

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受け口は二つの面で決まる。正確さを磨く一日|Day28

2026年10月25日

令和8年度 埼玉県林業技術者育成研修|チェーンソー
FORESTRY TRAINING REPORT|DAY 28

受け口は二つの面で決まる。正確さを磨く一日

 

下切りと斜め切りを美しく合わせる。その基本にこだわる

2026年10月25日(日)、令和8年度埼玉県林業技術者育成研修Day28では、チェーンソーによる受け口作りの実習を行いました。

本日の参加者は5名。

昨日のDay27に続き、今日も伐倒方向を意識した受け口作りに取り組みました。

下切りでは、狙った伐倒方向を確実にすること。

斜め切りでは、下切りの切り終わりと正確に一致させること。

これまで繰り返してきた基本です。

しかし、今日はもう一つ、大切なことを意識しました。

それは、美しい受け口は、下切りと斜め切りという二つの面で構成されているということです。

切り終わりが合わないからといって、途中から何度も切り直していると、本来二つであるはずの切断面が、三つにも四つにもなってしまいます。

では、どうすれば狙った方向へ、きれいな受け口を作ることができるのでしょうか。

今日は、その基本と向き合いながら練習を重ねました。

 


今日も元気に、恒例の表情体操から

林業研修Day28の朝に表情体操を行う研修生

日曜日の朝。

今日もFOREST COLLEGE恒例の表情体操からスタートします。

研修もDay28となり、チェーンソーを持って実習する時間が増えてきました。

教室で学ぶことも大切ですが、森で働くためには、仲間とのコミュニケーションも欠かせません。

山の中では、機械の音や周囲の環境によって、声が伝わりにくい場面もあります。

だからこそ、相手の表情を見ること。

動作や合図を確かめること。

自分の意思を相手に伝えること。

こうした基本が、作業の安全にもつながります。

朝の表情体操も、単に顔を動かすだけではありません。

相手を見る。自分を表現する。そして、仲間との距離を縮める。

そんな時間として、今日も元気に一日を始めました。

 


丸太からクサビを作る方法を学ぶ

丸太から木製クサビを作る方法を学ぶ研修生

実習では、丸太からクサビを作る方法についても学びました。

林業の現場では、木材をさまざまな形に加工して利用することがあります。

その一つが、クサビです。

木材の形をよく観察し、どのような形状に加工すればよいのかを考える。

一見すると簡単な作業に思えるかもしれません。

しかし、木を材料として扱うには、その形や性質を理解することが大切です。

チェーンソーで木を切る技術だけではなく、木材をどのように利用できるのかを知ることも、林業技術者にとって役立つ知識になります。

こうした実物を使った説明は、教室のテキストだけでは分かりにくいことを、目で見て理解する機会になります。

 


チェーンソー実習は、今日から2班体制へ

チェーンソーの受け口作りを2班に分かれて練習する様子

今日から、実習の進め方を少し変えました。

これまでの練習を踏まえ、5名の研修生を2班に分けて練習することにしました。

目的は、より充実した実習時間を確保することです。

受け口作りは、頭で理解するだけでは身につきません。

実際にチェーンソーを握り、何度も切断を繰り返す必要があります。

自分で切ってみる。

切断面を確認する。

うまくいかなかった理由を考える。

そして、もう一度挑戦する。

この繰り返しによって、初めて自分の癖や改善点が見えてきます。

教わる時間と、自分の手で試す時間。

その両方を大切にするための2班体制です。

仲間が切っている間も、姿勢やガイドバーの動き、切断面の仕上がりを観察することで、学びを深めていきます。

 


森の明るさも、作業のしやすさに影響する

明るい場所でチェーンソーの受け口作りに取り組む研修生

受け口作りの実習では、木の切断面をよく見ながら作業します。

ところが、森の中では光の入り方によって、見え方が大きく変わります。

研修生たちは、まだ森林内の暗さに十分慣れていません。

そこで今回は、明るさを確保しやすい場所へ出て、伐倒を想定した練習も行いました。

ガイドバーの位置。

切断面の角度。

そして、狙った方向。

これらをよく確認できる環境で、まずは基本動作を身につけていきます。

実際の林業現場では、いつでも十分な明るさがあるとは限りません。

しかし、見えにくい状態で無理に作業を進めるのではなく、作業条件を確認することも安全の基本です。

技術を学ぶだけでなく、どのような環境で作業しているのかにも目を向けてほしいと思います。

 


チェーンソーの受け口作り。美しい二つの面を目指す

チェーンソーで正確な受け口を作るために練習する研修生

ここからは、今日の実習で最も大切にしたことです。

受け口は、下切りと斜め切りの二つの切断面で構成されます。

下切りで伐倒方向を定める。

斜め切りで、その下切りの切り終わりに正確に合わせる。

この二つの面が、きれいに交わることが重要です。

ところが、実際にチェーンソーで受け口を作ると、なかなか思いどおりにはいきません。

斜め切りの角度が違う。

下切りとの切り終わりが合わない。

手前側は合っていても、奥側が合っていない。

そこで、ずれた部分だけを直そうとすると、今度は切断面の形が変わってしまいます。

下切りと斜め切りの二つの面で仕上げるはずが、部分的な切り直しを重ねることで、面が増えてしまうのです。

きれいな受け口を作るためには、最初から狙った方向と角度を意識して切る必要があります。

これは、今日ぜひ覚えてほしかったことです。

 


チェーンソーの切り直しは、受け口の面を複雑にする

受け口の仕上がりが思いどおりにならないと、つい、その部分だけを修正したくなります。

しかし、斜め切りを途中から切り直したり、手前側だけ、奥側だけと切り足したりすると、切断面が平らにつながらなくなることがあります。

一見すると修正しているようでも、実際には面が増え、形が複雑になってしまうのです。

大切なのは、切断後に何度も形を直すことではありません。

最初の切断を、できるだけ正確に行うこと。

そのためには、切り始める前に姿勢を整え、目標となる方向と角度を確認する必要があります。

そして、切断後は安全を確保してから仕上がりを確認する。

もし狙ったとおりに切れていなければ、なぜそうなったのかを考える。

その原因を、次の練習で修正していくことが大切です。

昨日までの練習でも繰り返し伝えてきましたが、切断作業と確認作業は分ける。

急いで切り直すのではなく、一度立ち止まって考える。

その習慣が、正確な作業につながっていきます。

 


きれいな受け口は、経験を重ねることで身につく

受け口作りは、何度説明を聞いても、すぐに上達するものではありません。

頭の中では正しい角度が分かっていても、実際にチェーンソーを持つと、身体が思ったとおりに動かないことがあります。

立つ位置。

身体の向き。

ガイドバーの姿勢。

切断を終える位置。

その一つひとつが、仕上がりに影響します。

だからこそ、繰り返し練習する必要があります。

ただし、同じ作業を漫然と繰り返すだけでは意味がありません。

今回は何ができたのか。何ができなかったのか。次はどこを直すのか。

一回ごとの練習に目的を持つことが重要です。

Day25では、水平切りと斜め切りの終点を合わせることに苦労しました。

Day26では、そこに伐倒方向を意識するという新しい課題が加わりました。

そして今日のDay28では、二つの切断面をきれいに仕上げることにも重点を置きました。

同じ受け口作りでも、研修生が意識する内容は少しずつ深くなっています。

 


午後は雨。チェーンソー実習を屋根のある場所へ

雨を避けながら伐倒方向を確認するチェーンソー実習

午後になると、台風の影響を受けて雨が降り出しました。

そこで、昨日に続いて屋根のある場所を活用しながら、実習を続けました。

写真では、チェーンソーを構え、伐倒方向を確認している様子が分かります。

最初の頃と比べると、狙った方向を意識した構え方も、少しずつ形になってきました。

受け口作りでは、切る前に方向を決めることが大切です。

どの方向へ倒すための受け口なのか。

そのためには、下切りをどの方向へ入れればよいのか。

そして、斜め切りをどこへ合わせればよいのか。

一つひとつの作業には、必ず目的があります。

その目的が理解できてくると、構え方にも変化が生まれてきます。

技術の上達は、切断面だけでなく、作業に入る前の姿勢や準備にも表れるのです。

 


雨の中でも、チェーンソー実習に打ち込む研修生たち

雨の中で受け口作りの練習に取り組む研修生

雨が降っても、今日の実習は続きました。

もちろん、天候や足元の状態を確認し、安全を確保することが前提です。

限られた研修時間の中で、研修生たちは一回でも多く経験を積もうと取り組んでいました。

受け口作りは、失敗したから終わりという練習ではありません。

うまくいかなかった切断面を見て、次の作業につなげることが大切です。

昨日はできなかったことが、今日少しできるようになる。

まだ不十分だったことが、次の練習で少し改善する。

そんな小さな変化が、やがて大きな技術の差になっていきます。

技術は、教わった回数ではなく、理解して実践した積み重ねによって身についていきます。

雨の中でも練習を続けた今日の経験が、次の一歩につながってほしいと思います。

 


追い口切りは、もう一日練習してから

今日の実習では、2班の進み具合を確認しながら、次の段階へ進めるかどうかを検討しました。

本来であれば、受け口作りから追い口切りへ進みたいところです。

しかし、現段階では、もう少し練習が必要だと判断しました。

そのため、追い口切りの練習は、次の日曜日へ持ち越すことにしました。

予定どおりに進めることだけが、研修の目的ではありません。

特に伐木技術では、基本の理解が不十分なまま先へ進んでしまうことを避けなければなりません。

伐倒方向を正しく狙うこと。

下切りと斜め切りを正確に合わせること。

そして、二つの切断面をきれいに仕上げること。

これらは、追い口切りへ進むためにも大切な基礎になります。

次へ進むために、今の技術を確実にする。

その判断も、40日間の研修では重要です。

一度覚えたつもりで終わるのではなく、正しくできるようになるまで繰り返す。

それが、実際の林業現場で役立つ技術を育てていくのだと思います。

 


今週も2日間、お疲れさまでした!

チェーンソーの受け口作りを学んだ林業研修Day28の集合写真

今週も、2日間の研修が終了しました。

昨日も今日も雨に見舞われながら、受け口作りの練習を続けました。

写真の手前には、何度も受け口を切って練習した実習材が置かれています。

その切り込みの一つひとつに、研修生たちの経験が刻まれています。

最初は、まっすぐ切ることから始まりました。

次に、45度の斜め切りと水平切りを練習しました。

そして、二つの切断面を合わせる受け口切りへ。

さらに、伐倒方向を狙った受け口作りへ。

一つひとつの技術が、少しずつつながってきました。

まだ課題は残っています。

しかし、課題が明確になったということは、次に何を練習すべきかが分かったということでもあります。

みんな、今週もよく頑張りました!

一歩ずつ、確実に進んでいきましょう。

 


次回Day29は、VRシミュレーターによる伐木技術教育

次回は2026年10月31日(土)、Day29。

チェーンソーシミュレーターによる体験研修を予定しています。

林業労働災害・伐木技術教育VRシミュレーターを使い、これまで学んできた安全や伐木技術について、別の角度から理解を深める予定です。

そして、翌11月1日(日)には、受け口作りの練習を続けながら、追い口切りへ進むことを目指します。

これまで実際のチェーンソーを使って学んできた技術と、VRシミュレーターを通して得られる気づき。

それぞれの学びが、これからの安全作業につながっていくことを期待しています。

 


森で働く。未来を育てる。

美しい受け口は、偶然できるものではありません。

伐倒方向を考え、正しい姿勢で切り、一つひとつの切断面を丁寧に仕上げる。

その積み重ねが、確かな技術になっていきます。

チームビギナー2026。今日も、森で安全に働くための基本を、一つずつ身につけています。

 

 

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