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林業の魅力シリーズ

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保持林業とは何か|木を伐りながら生き物を守る、新しい森づくりの考え方【本紹介】

2026年1月30日

林業の魅力シリーズ 第403弾

『保持林業 ― 木を伐りながら生き物を守る』


はじめに

林業は、木を伐る仕事です。

でも最近、私はよく考えます。

伐ることと、守ることは、本当に反対なのか。

その問いに、真正面から答えてくれる一冊に出会いました。
『保持林業 ― 木を伐りながら生き物を守る』。

今日はこの本の話をします。


1.「全部伐る」か「全部残す」か、
 その二択ではない

昔の林業は、
皆伐して、植えて、育てる。

自然保護は、
伐らずに残す。

どこかでこの二択がありました。

でもこの本は言います。

森は、そんな単純ではない。

すべて伐れば、生き物は消える。
すべて残せば、人の暮らしが続かない。

だから「残しながら伐る」という第三の道を選ぶ。

それが保持林業です。


2.残す木には意味がある

保持林業では、

・大径木
・古木
・枯れ木
・洞のある木
・広葉樹
・巣になる木

こうした「生き物の拠点」を意図的に残します。

木材としての価値ではなく、
森としての価値で木を選ぶ。

ここが、これまでの林業との決定的な違いです。

森を「資源」だけで見ない。

森を「生態系」として見る。

視点が一段上がります。


3.林業は、破壊者ではなく管理者になれる

この本を読んでいて、正直ほっとしました。

林業=自然破壊
そんなレッテルを貼られることが多いですが、

本来の林業は、

森を整え、守り、次世代につなぐ仕事です。

保持林業は、その姿を理論として示してくれます。

伐ることは悪ではない。
無計画に伐ることが問題なだけ。

そうはっきり言ってくれる。

林業に関わる人間にとって、救われる一冊です。


4.現場に立つ人ほど読んでほしい

これは学者の本ではありますが、
中身はとても現場的です。

・どの木を残すか
・どんな配置にするか
・どんな森を目指すか

判断の連続です。

つまり、

測り、考え、選ぶ林業。

昨日書いた「測る道具」の話ともつながります。

林業はもう、
「全部切る仕事」ではありません。

「何を残すか決める仕事」になっています。


おわりに

私は、こういう林業が好きです。

全部伐らない。
全部守らない。

考えて、迷って、選ぶ。

人の判断が入る余地がある林業。

それはきっと、
森にも、人にも、やさしい。

『保持林業 ― 木を伐りながら生き物を守る』

林業に関わる人ほど、読んでほしい一冊です。

 

note更新のお知らせ(1月28日更新)

彩ちゃんの安全物語 第21話が公開されました。

『その判断、誰のため?』

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