

前に来た森と何かが違う。でも記憶だけでは、どこがどれだけ変わったのか分からないことがあります。写真や測定値、作業内容を残すことで、次の判断が変わります。
草が増えた。木が弱った。森が明るくなった。その理由は、本当に一つだけでしょうか。森の変化を見つけた時こそ、いくつかの可能性を考えることが森林を見る力につながります。
前に来た森へ、もう一度戻る。すると木の太さ、光、林床、季節の景色が少し違って見えます。林業には、同じ場所へ何度も戻るから分かる面白さがあります。
木を伐る。草を刈る。森を整える。でも林業では、何もしないように見える判断もあります。「今は手を入れない」。それも森を見たうえで選ぶ、大切な仕事です。
木を伐り、片づけて、森林整備が終わる。でも森にとっては、そこから次の時間が始まります。光、林床、残った木。手を入れたあとの森で起こる変化を見てみます。
今日、一本の木を伐る。一本を残す。森へ光を入れる。その仕事の結果が本当に見えてくるのは、もっと先かもしれません。林業は、目の前の木だけでなく10年後の森まで考える仕事です。
林業の魅力シリーズ 今週のテーマ林業を哲学で語る 林業は、木を伐る仕事だと思われがちです。しかし本当は、森の時間を読み、命の循環を受け継ぎ、まだ見ぬ未来へ手渡す仕事です。一本の木を伐るとき、私たちは一本の木だけを見…
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