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令和8年度埼玉県林業技術者育成研修

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林業研修Day16|伐倒デモ・刈払機実技・チェーンソートラブル対処法を学ぶ

2026年9月6日

令和8年度 埼玉県林業技術者育成研修
FORESTRY TRAINING REPORT|DAY 16

正しく使う。そして、困ったときに対応できる。

 

伐倒・刈払機・トラブル対処まで盛りだくさんの一日

2026年9月6日(日)、令和8年度埼玉県林業技術者育成研修Day16を実施しました。

本日の参加者は5名。

研修内容は、

チェーンソー特別教育実技2時間
刈払機安全衛生講習実技1時間
チェーンソー・刈払機使用後の掃除と点検
チェーンソースキルアップ4時間

です。

昨日のDay15では、目立て、デプス、混合燃料、玉切り、枝払いなど、チェーンソーを安全に扱うための基本を実習しました。

今日はそこからさらに一歩進みます。

チェーンソーでは伐倒の手順。

刈払機では、自分の身体に合ったセッティングと正しい操作。

そして午後には、チェーンソーが不調になったときのトラブル対処法。

「機械を使える」から、「正しく使い、異常にも対応できる」へ。

現場で働くために必要な力を、一日かけて学びました。

 


朝は恒例の表情体操から

今日も研修は、恒例の朝の表情体操から始まりました。

チェーンソーや刈払機を使う実技の日だからこそ、自分の体調や集中力を確認することが重要です。

声を出す。

表情を動かす。

仲間の顔を見る。

機械の安全確認だけではなく、作業する人の状態を確認することも安全管理の一つです。

 


まずは伐倒の手順を目で覚える

午前は、チェーンソー特別教育実技として伐倒デモンストレーションを行いました。

伐倒は、チェーンソーを持っていきなり木を切り始める作業ではありません。

木を見る。

周囲を見る。

倒す方向を考える。

退避する方向を確認する。

受け口をつくる。

追い口を入れる。

そして安全に退避する。

一つひとつの作業には順番があります。

今日、特に覚えてもらいたかったのは、

「伐倒の手順をしっかり身体に入れること」

です。

 


間違いやすいところを、あえて見せる

正しい形だけを見せれば、研修は早く進みます。

しかし、それだけでは、

「自分が間違えたときに、どこがおかしいのか」

を判断できません。

そこで研修では、間違いやすいところをあえて示し、

「どこが違うのか」
「なぜいけないのか」
「どう直せばよいのか」

を確認しながら進めました。

正解を暗記するだけではなく、間違いを自分で見つけて修正できるようになる。

これは、将来後輩を指導するときにも必要な力です。

 


刈払機は、まず身体に合わせる

セッティングで作業の安全性が変わる

続いて、刈払機安全衛生講習の実技です。

刈払機では、草を刈り始める前のセッティングが非常に重要です。

ハーネスの位置。

ハンドルの位置。

刈刃の高さ。

身体との距離。

機械のバランス。

ここが合っていなければ、正しい姿勢で作業することができません。

つまり、

安全作業はエンジンをかける前から始まっています。

 


班に分かれて、自分の身体に合わせる

説明を聞いた後は、研修生自身が刈払機を装着して調整しました。

身長も腕の長さも体格も、人によって違います。

全員が同じ位置に合わせればよいわけではありません。

実際に刈払機を持って、

「刈刃はどの高さに来るのか」

「身体から離れすぎていないか」

「無理な姿勢になっていないか」

を確認します。

道具を人に合わせる。

人が無理に道具へ合わせない。

ここも、安全作業を続けるための基本です。

 


雨の中でも基本動作を確認

この日の刈払機実習は、雨の中で行いました。

現場はいつも晴れているとは限りません。

条件が悪いときほど、普段身につけた基本が表れます。

今回特に確認したのは、

刈刃のどの位置で草を刈るのか。

アクセルをどのように使うのか。

足をどのように運ぶのか。

足の運びは、身体を大きく振り回すのではなく、すり足を基本に安定して移動します。

速く刈ることより、正しい姿勢と操作を崩さない。

ここでも基本が最優先です。

 


修正するところは、その場でしっかり直す

実際の森林では、講師が研修生の動きを確認しながら、修正するべきところをその場で指導します。

立ち位置。

チェーンソーの持ち方。

木を見る位置。

安全確認。

実技では、わずかな違いでも事故につながることがあります。

だからこそ、

「だいたいできたから次へ」

ではなく、正しい形になるまで確認します。

Day15でも繰り返したように、最初に覚えた癖は後まで残ります。

初めの段階で正しい基本を身体に入れることが重要です。

 


使った後までが、機械を扱う技術

チェーンソーも刈払機も、作業が終わったら終わりではありません。

使った後には掃除と点検を行います。

木くずや汚れが付いていないか。

異常はないか。

緩んでいるところはないか。

次に使うとき、安全な状態で使用できるか。

毎回きちんと整備することで、機械の変化にも気づきやすくなります。

使う技術と、手入れする技術は一つです。

 


午後はチェーンソースキルアップ

「動かない」ではなく、「なぜ動かないのか」を考える

午後は4時間を使い、チェーンソースキルアップ講習を行いました。

テーマは、

チェーンソーの構造とトラブル対処法。

現場でチェーンソーを使っていると、

エンジンがかからない。

回転がおかしい。

チェーンが回らない。

いつもと音が違う。

さまざまなトラブルが起こる可能性があります。

そんなとき、

「壊れた」

で終わってしまうのではなく、

どこに原因があるのかを順番に考えられること

が重要です。

 


構造を知れば、原因を探せる

チェーンソーの構造を理解していれば、トラブルが起きたときに確認する場所が見えてきます。

燃料なのか。

点火なのか。

空気なのか。

ソーチェンやクラッチ側なのか。

異常の原因を一つずつ切り分けて考えることができます。

今日の目的は、何でも自分で修理できるようになることではありません。

「この症状なら、まずここを確認する」

という考え方を身につけることです。

原因が分からないまま機械をいじるのと、構造を理解して確認するのでは大きな違いがあります。

 


現場では「困ったときに動ける力」が必要

今日一日を通して学んだことは、一見すると別々に見えます。

伐倒。

刈払機。

機械の掃除。

トラブル対処。

しかし、すべてにつながっている考え方があります。

基本を理解して、自分で判断できること。

伐倒では、正しい手順を判断する。

刈払機では、自分に合ったセッティングを判断する。

機械の異常では、原因を考えて対応する。

現場には、いつも講師がいるわけではありません。

だからこそ、自分で考えられる力が必要になります。

 


盛りだくさんの一日を終えて

本日は、

チェーンソー特別教育。

刈払機安全衛生講習。

チェーンソーと刈払機の清掃・点検。

そしてチェーンソースキルアップ。

内容の濃い一日となりました。

Day15・Day16の2日間で、研修生はチェーンソーや刈払機を実際に扱いながら、多くの基本を学びました。

まだ完璧である必要はありません。

しかし、

「なぜこの方法なのか」

を理解しながら繰り返すことで、少しずつ技術になります。

そして将来は、自分だけができるのではなく、後輩へその理由まで説明できる技術者になってもらいたいと思います。

次回は9月12日(土)、Day17。

森林整備・伐採現場等の見学です。

これまで教室と実習で学んできたことが、実際の林業現場でどのように使われているのかを見ていきます。

森で働く。未来を育てる。

基本を知り、自分で考え、現場で対応できる林業技術者へ。
チームビギナー2026の学びは、次のステージへ進みます。

 

 

 

 

※フォレストカレッジホームページ
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