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令和8年度埼玉県林業技術者育成研修

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林業研修Day3|森の役割を知るところから林業の学びが始まる

2026年7月18日

令和8年度 埼玉県林業技術者育成研修
FORESTRY TRAINING REPORT|DAY 3

森の役割を知る

本格的な林業の学びが始まりました

 

2026年7月18日(土)、令和8年度埼玉県林業技術者育成研修Day3を実施しました。

本日の参加者は5名です。

開講式、職業能力基礎講習、職業人講話を終え、今日からいよいよ本格的な林業研修へ入りました。

最初に学ぶテーマは、**「林業の仕事とは何か」**です。

林業というと、木を伐る仕事を思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし、木を伐る技術を学ぶ前に、

  • 森にはどのような役割があるのか
  • どのような森を目指して管理するのか
  • 人工林と天然林は何が違うのか
  • 林業ではどのような樹木を扱うのか

を理解する必要があります。

森の姿を知らずに、森を育てることはできません。

 


朝は恒例の表情体操から

研修の一日は、日直による朝会から始まります。

この日は、恒例となっている表情体操を行いました。

林業は山の中で、仲間と声を掛け合いながら行う仕事です。

自分から挨拶をすること、相手の表情を見ること、体調の変化に気づくことも、安全管理の一部です。

少し照れもある表情体操ですが、朝から声を出し、緊張をほぐし、研修へ気持ちを切り替える大切な時間になっています。

朝会では、今後の就職活動にも関わるジョブ・カードについても説明しました。

 


林業の仕事は、森の役割を知ることから始まる

午前の林業経営では、森林の多面的機能について学びました。

森林は、木材を生産するだけの場所ではありません。

森林には、次のようなさまざまな働きがあります。

  • 木材などの資源を生み出す
  • 二酸化炭素を吸収する
  • 水を蓄え、洪水を防ぐ
  • 土砂崩れや山地災害を防ぐ
  • 生き物の生息環境を守る
  • 人の心と身体を癒やす
  • 景観や文化を支える

こうした森林の働きを、森林の多面的機能と呼びます。

林業では、木材生産だけを考えて森林を扱うことはできません。

その森林が地域でどのような役割を果たしているのかを理解し、目的に応じた管理を行う必要があります。

 


どのような森を目指すのか

講義では、市町村が森林計画の中で設定する森林管理目標の三つの区分についても学びました。

森林は、すべて同じ方法で管理するわけではありません。

木材生産を重視する森林もあれば、水源の保全や災害防止を重視する森林、自然環境や景観を守ることを重視する森林もあります。

その土地の地形、樹種、立地条件、地域から求められる役割を考えながら、目指す森林の姿を決めていきます。

林業技術者には、目の前の木だけでなく、森全体を見て判断する力が必要です。

 


人工林と天然林の違いを知る

午後は、人工林と天然林について学びました。

人工林とは、人が苗木を植え、育ててきた森林です。

日本では、スギやヒノキなどの針葉樹を中心とした人工林が多く見られます。

人工林では、植栽、下刈り、除伐、間伐、枝打ち、主伐など、人の手による継続的な管理が必要です。

一方、天然林は、自然に生えた樹木を中心に構成される森林です。

天然林にも、人の手を全く加えない森林と、目的に応じて手を入れながら管理する森林があります。

人工林だから良い、天然林だから良いという単純な話ではありません。

それぞれの森林の成り立ちや目的を理解し、適切な施業を行うことが大切です。

 


日本の代表的な林業樹種

講義では、日本の林業で扱われる代表的な樹種についても学びました。

針葉樹では、

  • スギ
  • ヒノキ
  • アカマツ
  • カラマツ

などがあります。

広葉樹では、

  • ケヤキ
  • ナラ
  • クヌギ
  • ブナ
  • サクラ

など、用途や生育環境の異なるさまざまな樹種があります。

樹種によって、木材の性質、育ち方、枝のつき方、伐採時の特徴、利用方法が異なります。

今後の実習では、実際の木を見ながら樹種や森林の状態を判断する機会も増えていきます。

今日学んだ知識が、現場で木を見るための基礎になります。

 


慣れない言葉と向き合う一日

本日は、市販のテキストを中心に講義を進めました。

そのため、プロジェクターを使う時間は多くありませんでした。

研修生にとっては、

  • 多面的機能
  • 森林管理目標
  • 人工林施業
  • 天然林施業
  • 針葉樹
  • 広葉樹

など、普段はあまり聞かない言葉が次々と出てきた一日だったと思います。

最初からすべてを覚える必要はありません。

これから現場実習や測量、森林調査、伐木作業を経験する中で、今日学んだ言葉の意味が少しずつつながっていきます。

林業の知識は、机の上だけで完成するものではありません。

座学で学び、現場で確かめ、もう一度座学へ戻る。

その繰り返しによって、使える知識になっていきます。

 


チームビギナー2026が誕生

研修終了後は、班ミーティングを行いました。

話し合いの結果、令和8年度の班名は、

チームビギナー2026

に決まりました。

班長と副班長も決定しました。

「ビギナー」という名前ですが、初心者のままで終わるわけではありません。

全員が林業の入口に立ち、ここから基本を一つずつ積み重ねていくという意味のある班名です。

今後は、日直、朝会、実習準備、片付け、安全確認など、班として協力する場面が増えていきます。

林業では、一人だけが優秀でも安全な仕事はできません。

仲間の状況を確認し、声を掛け、役割を果たし、互いに支え合うことが必要です。

チームビギナー2026が、これからどのようなチームへ成長していくのか楽しみです。

 


森を見る目を育てる

本日から、本格的な林業の学びが始まりました。

チェーンソーを動かす前に、まず森を知る。

木を伐る前に、その森が果たしている役割を考える。

これは、林業技術者として欠かすことのできない基本です。

単なる作業者ではなく、森林の状態を見て、施業の目的を理解し、周囲へ説明できる人材を育てる。

令和8年度の研修では、そこまでを目指していきます。

次回は7月19日(日)。

「木を科学する」をテーマに、木材の性質を学び、精油づくりにも取り組みます。

森で働く。未来を育てる。

チームビギナー2026の挑戦は、ここから本格的に始まります。

 

 

 

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