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令和8年度埼玉県林業技術者育成研修

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林業研修Day2|卒業生の言葉が、6名の進路を広げた職業人講話

2026年7月12日

令和8年度 埼玉県林業技術者育成研修
FORESTRY TRAINING REPORT|DAY 2

卒業生の言葉が、進路を広げる

林業未経験から現場へ進んだ4人の実体験

 

2026年7月12日(日)、令和8年度埼玉県林業技術者育成研修Day2を実施しました。

本日のテーマは、職業人講話です。

午前は、元埼玉県寄居林業事務所長の斎藤透氏から、森林・林業を取り巻く現状についてお話しいただきました。

午後は、研修修了後にそれぞれ異なる林業関係の職場へ就職した4名の卒業生が登壇しました。

森林組合、県施設、林業事業体、民間事業体。

同じ研修を修了しても、その後の進路は一つではありません。

卒業生の経験を直接聞くことで、6名の研修生にとって、林業就職の選択肢が大きく広がる一日となりました。

 


森林・林業を取り巻く現状を知る

午前の講師は、元埼玉県寄居林業事務所長の斎藤透氏です。

「森林・林業を取り巻く現状」をテーマに、日本の森林資源、林業従事者の状況、森林整備の必要性、木材利用などについてお話しいただきました。

林業を志すためには、チェーンソーや伐倒技術だけでなく、自分がこれから働く産業の現状を知ることが必要です。

森林がどのような課題を抱え、社会から何を求められているのか。

広い視点から林業を考える時間となりました。

 


講話の終了後、斎藤氏と研修生で記念写真を撮影しました。

これから実技研修が進むにつれ、目の前の作業に集中する場面が増えていきます。

だからこそ研修の初期段階で、林業全体の現状と、自分たちの仕事が森林や社会にどうつながるのかを学ぶことには大きな意味があります。

 


卒業生が語る、林業就職の現実

午後は、この研修を修了し、現在それぞれの職場で働いている4名の卒業生による職業人講話を行いました。

研修中に苦労したこと。

就職後に役立ったこと。

実際に働いて初めて分かったこと。

同じ道を先に歩いた卒業生の言葉には、教科書にはない重みがあります。

 


森林組合で10年

基本を学んだから、現場で成長できた

森林組合に就職した卒業生は、就職して10年を迎え、現在は組合の中堅として働いています。

また、研修卒業生として初めて、フォレストリーダーの資格を取得しました。

講話では、

「研修で基本をしっかり学べたことが良かった」

と話していました。

林業では、経験を積むほど応用力が求められます。

しかし、その土台になるのは、正しい姿勢、安全な手順、道具の扱い方といった基本です。

現場で長く働き続けている卒業生の言葉だからこそ、基本を学ぶ意味が研修生にも強く伝わりました。

 


50代で念願の県施設へ

職業能力基礎講習が就職後にも役立った

県施設に就職した卒業生は、50代で念願だった職場への就職を実現しました。

就職してから特に感じたこととして、コミュニケーションの大切さを挙げました。

研修中に行った職業能力基礎講習についても、

「勉強しておいて良かった」

と話していました。

林業研修というと、チェーンソーや伐倒などの技術だけが注目されがちです。

しかし、実際の職場では、報告・連絡・相談、周囲との協力、相手の話を聞く力も欠かせません。

また、卒業試験が大変だったという率直な話もありました。

厳しい試験を乗り越えた経験も、就職後の自信につながっています。

 


初めての伐倒の感動

基礎を学んだからこそ、一本の木と向き合えた

林業事業体に就職した卒業生は、

「初めて伐倒したときの感動が忘れられない」

と語りました。

研修では、伐倒を基礎からしっかり教えてもらえたことが良かったと振り返りました。

木を倒すことだけを考えれば、形だけをまねることはできます。

しかし、安全に、狙った方向へ、確実に倒すためには、受け口、追い口、ツル、重心、枝の張り、風、退避方向など、さまざまな要素を判断しなければなりません。

一方で、測量内業で扱った三角関数には苦労したという話もありました。

林業では、身体を動かす力だけでなく、測る力、計算する力、考える力も必要です。

 


キャリア面談が進路を決めた

特殊伐採から造園、公園づくりまで

民間事業体に就職した卒業生は、現在、特殊伐採、通常伐採、緑化、造園、公園づくりまで、幅広い仕事に携わっています。

研修中に行ったキャリアコンサルティングを通して、自分の進む道が決まったと話しました。

また、実際の仕事で役立った研修内容として、

  • チェーンソーの分解・組立て
  • ソーチェーンの目立て
  • チェーンソーを水平に保つ練習
  • 新しい知識を学ぶ姿勢

を挙げました。

特に印象に残ったのは、

「基礎ができている人と、できていない人では、現場での対応が違う」

という言葉です。

基礎が身についていない人ほど、失敗したときに言い訳をしてしまうことがある。

厳しい言葉ですが、現場を経験してきた卒業生だからこそ言える、重みのある話でした。

 


「みんな最初は未経験だった」

今回の6名の研修生の中には、

「林業が初めてなので不安です」

と感じている人もいます。

しかし、登壇した卒業生たちも、研修を始めたときは林業未経験でした。

道具の名前も分からない。

チェーンソーを持つのも初めて。

伐倒した経験もない。

そこから基礎を学び、試験を乗り越え、それぞれの職場へ就職しました。

卒業生からその話を直接聞いたことで、現研修生も少し安心した様子でした。

最初からできる人はいません。

大切なのは、分からないことをそのままにせず、基本を一つずつ積み重ねることです。

 


就職先は一つではない

今回登壇した卒業生の就職先は、それぞれ異なります。

森林組合。

県の施設。

林業事業体。

特殊伐採や造園まで行う民間事業体。

林業の仕事は、山の中で木を伐る仕事だけではありません。

森林整備、素材生産、施設管理、造園、緑化、公園整備など、技術や経験を生かせる場所は数多くあります。

卒業生の経験を聞くことで、研修生たちの中にも、

「自分はどの仕事に向いているのか」

「どのような働き方をしたいのか」

という新しい視点が生まれたようです。

 


卒業生の言葉だから届く

講師が同じ内容を説明しても、卒業生の言葉ほど研修生の心に届かないことがあります。

同じ教室で学び、同じ実技に苦労し、同じ試験を受けた先輩だからこそ、その言葉には説得力があります。

今日の講話を通して、6名の研修生は、

  • 未経験からでも林業へ進めること
  • 基礎を学ぶことが現場で大きな差になること
  • 技術だけでなくコミュニケーションも必要なこと
  • 林業にはさまざまな就職先があること

を学びました。

次回は7月18日(土)、林業経営について学びます。

6名の研修生が、自分の将来像を少しずつ描き始めています。

森で働く。未来を育てる。

令和8年度の挑戦は、まだ始まったばかりです。

 

 

 

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