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NPO法人森林活用研究会こぴす

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子どもは、森で「同じようで違う」を見つける|比べることで育つ観察する力

2026年9月3日

こぴすの森だより 第8号

子どもは、森で「同じようで違う」を見つける

 

はじめに

森で子どもが葉っぱを拾いました。

もう一枚拾います。

大人から見ると、

「同じ葉っぱだね」

で終わるかもしれません。

でも二枚を並べてみると、

「あれ? こっちの方が大きい」

「色もちょっと違うよ」

「こっちは虫に食べられてる」

と、違いが見えてきます。

同じように見えていたものが、よく見ると全部同じではない。

森には、そんな小さな発見がたくさんあります。

 



 


まず「名前」より、よく見る

自然体験をすると、大人はつい名前を教えたくなります。

「これは○○の木」

「これは○○の実」

知識を知ることも楽しいものです。

でも、その前にできることがあります。

それは、

よく見ること。

どんな形?

どんな色?

表と裏は同じ?

触った感じは?

名前を知らなくても観察できます。

むしろ名前を知らないからこそ、

「何が違うのだろう」

とじっくり見ることがあります。

 


並べると、違いが見えてくる

一枚だけ見ている時には気づかなかったことも、二枚、三枚と並べると分かります。

葉っぱなら、

大きさ。

色。

厚さ。

虫食い。

葉脈。

木の実なら、

丸い。

細長い。

つるつる。

ざらざら。

石だって同じです。

白い石。

黒い石。

角のある石。

丸い石。

比べることは、見ることを深くしてくれます。

 


「どっちが正しい?」ではなく「どこが違う?」

大人は正解を求めがちです。

でも、この遊びには正解が必要ありません。

「どっちがいい葉っぱ?」

ではなく、

「どこが違う?」

と聞く。

すると子どもは、自分の目で探し始めます。

「こっちの方が黄色い」

「こっちは穴が三つある」

「形がハートみたい」

大人には思いつかない見方をすることもあります。

その答えが図鑑の説明と同じでなくてもいいのです。

自分で見つけた違いに意味があります。

 


同じ木から落ちた葉っぱも全部違う

面白いのは、同じ木から落ちたものでも少しずつ違うことです。

同じ場所で育っていても、

日がよく当たった。

虫に食べられた。

風に当たった。

早く落ちた。

長く枝についていた。

いろいろな違いがあります。

子どもはそこまで理由を知らなくても、

「全部同じじゃないんだ」

と気づきます。

自然は、工場で同じ形に作られたものではありません。

一つひとつ違っていることそのものが、森の面白さです。

 


大人が見落とす違いを、子どもが見つける

子どもと森にいると、

「よくそんなところに気づいたね」

と思うことがあります。

大人は森全体を見ます。

子どもは足元の数センチを見る。

大人は「葉っぱ」とまとめる。

子どもは、

「こっちだけ赤い」

と気づく。

どちらが正しいという話ではありません。

見ている尺度が違うのです。

だから子どもと森を歩くと、大人も森を見直すことがあります。

 


違いを見つけたら、理由を考えてみる

違いに気づいたら、今度は、

「どうしてだろう?」

が始まります。

なぜ色が違うのか。

なぜ穴があるのか。

なぜ片方だけ小さいのか。

すぐに答えが分からなくても構いません。

第7号では、

「なんだろう?」を拾ってくる

という話をしました。

今回は、その問いがもう少し具体的になります。

「これとこれ、何が違う?」

「どうして違うんだろう?」

観察から疑問が生まれ、疑問から考える時間が始まります。

 


集めすぎなくてもいい

面白くなると、たくさん持ち帰りたくなります。

でも自然の中にあるものは、全部持って帰る必要はありません。

その場で見る。

並べる。

比べる。

写真に残す。

そして戻す。

生きているものを無理に採らないことも大切です。

森から何かを持ち帰るだけが自然体験ではありません。

「気づいたこと」を持ち帰るだけでも十分です。

 


おわりに

森には、同じように見えるものがたくさんあります。

木。

葉っぱ。

木の実。

石。

枝。

でも近づいて見ると、一つひとつ違います。

大きさ。

形。

色。

手ざわり。

傷。

虫食い。

子どもは、その違いを見つけるのがとても上手です。

だから大人は、すぐに名前や答えを教える前に、

「これとこれ、何が違うと思う?」

と聞いてみる。

子どもは、森で「同じようで違う」を見つける。

その小さな違いに気づく目が、

やがて、

よく見る。
比べる。
考える。
確かめる。

という力へつながっていきます。

森は、答えを覚える場所だけではありません。

違いを見つけることで、見る目を育てる場所でもあるのです。

 


彩ちゃんのひとこと

「同じ葉っぱなら、全部同じだと思ってしまいそうです。

でも並べて見ると、大きさも色も虫食いも少しずつ違うんですね。

名前を覚える前に、まず自分の目で比べてみる。

『あ、ここが違う!』という発見が、観察する力の始まりなんだと思いました。」

 

 

 

 


note更新のお知らせ(9月2日更新)

彩ちゃんの安全物語51話

『その水分、喉が渇いてから飲んでいないか?』

noteで読む

 

 

 

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