

2026年7月6日
今週から、平日のブログ構成を少し変えていきます。
これまで続けてきた「林業の魅力シリーズ」は、これからも大切な柱として続けます。
ただ、私の仕事は林業だけではありません。
ログハウス、森の教育、自然子育て、安全講習、道具、山へ向かう日々。
そうした現場のまわりにある話も、少しずつ書いていきたいと思います。
林業の魅力シリーズは、今後も無理なく続けながら、
火曜日には「森の仕事人日記」、木曜日には「こぴす」や森の教育の話も入れていく予定です。
今日はその中で、林業の魅力シリーズ第512弾として、
夏の森では、朝の判断が一日を決める
という話を書きます。
夏の林業では、作業が始まってから判断するのでは遅いことがあります。
朝の時点で、すでに一日の安全は始まっています。
今日の気温はどうか。
湿度は高いか。
風はあるか。
自分の体調はどうか。
昨日の疲れは残っていないか。
作業量は無理がないか。
休憩場所はあるか。
水分補給の準備はできているか。
夏の森は、見た目には涼しそうに見えることがあります。
木陰もあり、緑も濃く、風が通れば気持ちよく感じることもあります。
しかし林業の現場では、湿気、防護具、斜面、道具の重さが重なり、体力と集中力を少しずつ奪っていきます。
だからこそ、朝の判断が大切です。
林業の安全作業というと、木を伐る時やチェーンソーを使う時を思い浮かべる人が多いと思います。
もちろん、それは大切です。
しかし、夏の林業では、それより前の段階が重要になります。
作業前の朝です。
朝、天気を見る。
体調を見る。
作業内容を見る。
道具を見る。
水分を見る。
休憩の取り方を見る。
この段階で、すでに安全作業は始まっています。
朝の判断を間違えると、その後の作業に無理が出ます。
暑くなるのに重い作業を詰め込みすぎる。
湿度が高いのに休憩を少なく考える。
体調が悪いのにいつも通り動こうとする。
水分を十分に準備しない。
午後の暑い時間に無理な作業を残す。
こうしたことは、事故や体調不良につながります。
夏の森では、朝の判断が一日の安全を大きく左右します。
夏の林業では、気温だけを見てはいけません。
大切なのは湿度です。
気温がそれほど高くない日でも、湿度が高いと体にはこたえます。
汗が乾きにくく、熱が逃げにくくなります。
防護具を着けていると、さらに蒸れます。
林業では、ヘルメット、フェイスガード、イヤーマフ、手袋、防護ズボン、安全靴などを身につけます。
安全のために必要な装備です。
しかし夏場は、これらの装備が熱をこもらせます。
だから、朝の段階で湿度を見ることが大切です。
今日は蒸し暑い日なのか。
風はあるのか。
日中に気温が上がるのか。
雨上がりで湿気が残っているのか。
天気予報の数字だけでなく、実際の空気の重さも感じる必要があります。
夏の現場では、気温より湿度が体に効くことがあります。
朝、自分の体調を見ることも大切です。
よく眠れたか。
昨日の疲れは残っていないか。
食事は取れているか。
体が重くないか。
頭がぼんやりしていないか。
足元に不安はないか。
体調が悪い時に、いつも通りの作業をするのは危険です。
特に夏は、少しの不調が大きな消耗につながります。
「このくらい大丈夫」
「仕事だから仕方ない」
「動けば何とかなる」
そう思いたくなることもあります。
しかし、山の中ではその考えが危険になることがあります。
作業前に体調を見て、必要なら作業量を調整する。
休憩を多めに取る。
重い作業を避ける。
無理な場所へ入らない。
仲間に伝える。
これも現場判断です。
体調を隠すことは強さではありません。体調を読んで調整することが強さです。
朝の段階で、その日の作業計画を立てることは大切です。
しかし夏の現場では、計画を固めすぎないことも必要です。
今日はここまでやる。
午前中にこれを終わらせる。
午後はここまで進める。
計画は大事です。
でも、夏の森では予定通りに進めることより、安全に進めることが大切です。
気温が上がる。
湿度が高い。
足元が悪い。
思ったより体力を使う。
道具の準備に時間がかかる。
作業者の疲れが早い。
こうしたことは現場で起きます。
その時、朝に決めた作業量に縛られすぎると無理が出ます。
「予定ではここまでだから」と押し切るのではなく、
「今日はここまでにしておこう」と変えられることが大切です。
夏の作業計画は、変更できる余白を持って立てるべきです。
夏の林業では、休憩場所を先に決めておくことが大切です。
どこで休むか。
どこに水筒を置くか。
どこなら安全にヘルメットを外せるか。
日陰はあるか。
風は通るか。
道具を安全に置けるか。
休憩は、疲れてから探すものではありません。
作業前に考えておくものです。
いざ疲れてから「どこで休もうか」と考えると、判断が遅れます。
水筒が遠い。
日陰がない。
道具を置く場所が悪い。
休むタイミングを逃す。
これでは危険です。
朝の段階で、休憩場所を決めておく。
これは単なる段取りではありません。
夏の安全作業です。
休憩場所を決めることは、無事に帰る準備です。
夏の現場では、水分補給は作業中だけの話ではありません。
朝から始まっています。
作業前に水を飲む。
水筒を準備する。
予備の飲み物を用意する。
塩分も考える。
水筒を置く場所を決める。
飲むタイミングを決める。
喉が渇いてから飲むのでは遅いことがあります。
特に林業では、防護具を着け、斜面を歩き、道具を扱います。
汗をかく量も多くなります。
だから、朝の段階で水分補給の段取りを作る必要があります。
水を持っているだけでは足りません。
飲む時間を決める。
飲める場所に置く。
仲間にも声をかける。
ここまで考えて、初めて水分補給が安全作業になります。
夏の林業では、水分補給も朝の判断の一部です。
夏の朝は、道具の準備も大切です。
チェーンソー。
燃料。
チェーンオイル。
目立て道具。
手袋。
ヘルメット。
防護ズボン。
タオル。
水筒。
予備の手袋。
暑い日は、道具の扱いも変わります。
汗で手袋が湿る。
タオルが必要になる。
チェーンソーの目立てが甘いと余計に体力を使う。
防護具が蒸れる。
水分が足りないと集中力が落ちる。
つまり、道具の準備も暑さを前提に考える必要があります。
「いつもの道具を持てばいい」ではありません。
夏の現場で安全に作業するために、何が必要かを見る。
これが大切です。
夏の道具準備は、体力を守る準備でもあります。
複数人で作業する時は、朝のミーティングが重要です。
今日の作業内容。
危険箇所。
暑さへの注意。
休憩時間。
水分補給の声かけ。
体調の確認。
無理をしない合図。
これを共有しておくと、現場は強くなります。
特に夏は、自分では大丈夫だと思っていても、周りから見ると疲れていることがあります。
顔色。
動き。
返事。
汗のかき方。
足元のふらつき。
仲間が気づけることもあります。
朝に「今日は暑いから無理しないでいきましょう」と確認しておくだけでも、現場の空気は変わります。
水を飲むこと。
休むこと。
止めること。
それを言い出しやすくなります。
朝の共有は、夏の事故を遠ざける大切な時間です。
彩ちゃんが夏の森へ入るなら、最初に覚えてほしいことがあります。
朝に見ることです。
今日の暑さを見る。
湿気を見る。
自分の体調を見る。
水筒を見る。
道具を見る。
休憩場所を見る。
作業量を見る。
林業は、現場に入ってから頑張る仕事ではありません。
現場に入る前に、安全を作る仕事です。
朝に無理を見つける。
朝に危険を減らす。
朝に休む場所を決める。
朝に水を飲む準備をする。
それができる人は、現場で落ち着いて動けます。
彩ちゃんには、作業ができる人になるだけでなく、
朝の判断ができる人になってほしいと思います。
夏の森では、朝の判断が一日を決めます。
気温。
湿度。
体調。
作業量。
休憩場所。
水分補給。
道具の準備。
仲間との共有。
これらを朝に見ておくことで、その日の安全は大きく変わります。
林業では、作業中の技術も大切です。
しかし、夏は作業前の判断が特に大切です。
朝の段階で無理を読めるか。
休む計画を立てられるか。
水分補給を準備できるか。
作業量に余白を持てるか。
ここが、夏の安全作業の分かれ目です。
夏の森では、朝の判断が一日を決める。
7月の林業では、この基本を大切にしたいと思います。
「夏の林業では、現場に入ってから頑張るだけでは足りないんですね。
朝の段階で、暑さ、湿気、体調、作業量、水分補給、休憩場所を見る。
そこで一日の安全がかなり決まる。
作業前から安全作業は始まっている。
私も、朝の判断を大切にできる人になりたいです。」
※フォレストカレッジホームページ
https://www.young-leaves.com/