

2026年2月3日
森は、昔から「使う場所」でした。
今のように
伐って、売って、建築材にするだけの森ではありません。
燃やして、炊いて、暖をとって、暮らしを支える森。
今日は、そんな
日本の生活を支えてきた森の話です。
かつて日本の里山には、
・コナラ
・クヌギ
・アカマツ
・雑木林
こうした木が広がっていました。
目的は一つ。
薪と炭。
今でいうエネルギー林業です。
台所の火も、風呂も、暖房も、
すべて森が支えていました。
つまり昔の林業は、
「家を建てるため」より
「毎日の暮らしのため」
だったのです。
薪炭林の面白いところは、
伐って終わりではないこと。
コナラやクヌギは、
切ると株元からまた芽が出る(萌芽更新)
何度でも再生する。
だから
・数年ごとに伐る
・また生える
・また使う
この循環が続きました。
これこそが、
最も持続可能な林業の形だったのかもしれません。
ところが、
ガスや電気の時代になり、
薪炭林は使われなくなりました。
人が入らない森は、
・暗くなり
・混み合い
・更新できず
・病虫害が増え
だんだん元気を失っていきます。
皮肉な話ですが、
森は「守るだけ」では弱る。
適度に使い、手を入れ、循環させることで健康になる。
これが里山の知恵です。
私は思います。
林業の原点は、
巨大な機械でも、大規模施業でもなく、
暮らしのすぐそばの森だったのではないかと。
子どもが落ち葉を拾い、
大人が薪を割り、
山で炭を焼く。
そんな風景の中に、
森と人のちょうどいい距離感がありました。
未来の林業を考えるとき、
新しい技術ばかりに目が向きます。
でも時々、立ち止まって思います。
昔の森の使い方の中に、答えがあるのではないか。
薪炭林。
地味だけど、たしかに日本を支えてきた森。
林業の魅力は、こんなところにもあります。
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彩ちゃんの安全物語 第21話が公開されました。
『その判断、誰のため?』
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