

2025年10月24日
林業の魅力シリーズ第342弾
『森林ビジネス』古川大輔著──
“木の文化”が拓く林業と地域再生の未来
林業や森づくりに関わる人が一度は手に取ってほしい一冊、
それが古川大輔著『森林ビジネス』(学芸出版社)です。
「林業=儲からない仕事」と思われがちな現代。
しかし、この本はそのイメージを根底から覆し、
“木の文化”を生かした新しい地域経済のつくり方を
提案してくれます。
金曜日の恒例、林業や森、自然に関する本紹介。
今週はこの“読む林業改革”とも言える一冊を、
彩ちゃんと一緒にご紹介します。
本の内容紹介──“山を使って、山を守る”
著者の古川大輔氏は、林業の現場を知るコンサルタントとして、
全国各地の森林資源と地域の経済をつなぐ活動をしてきました。
この本では、林業における「伐って、売る」だけではない、
多様なビジネスモデルの構築について、
豊富な実例をもとに解説しています。
主なキーワード:
小規模林業経営と持続可能性
森林×観光(グリーンツーリズム)
木育と地域コミュニティづくり
林産物の付加価値化(家具・内装・エネルギー)
「小さな経済」を回す地域の林業戦略
どれも、「儲かる林業」を目指すのではなく、
“地に足のついた林業”をどう続けていくかに重点が置かれています。
林業現場との共鳴ポイント
当スクールで行っている「地元材活用のログハウスづくり」や
「森林ビルダー養成」とも多くの部分で接点があります。
特に心に残った一節は、
「山を使って、山を守る。経済を動かしてこそ、森林は保たれる。」
というメッセージ。
森林を“守るだけ”ではなく、“使いながら守る”という考え方が、
まさに実践的な林業の未来を表しています。
彩ちゃんの読書メモ
林業って、ただ伐るだけじゃないんですね!
森の体験イベントとか、木の雑貨とか、
地域で“木と暮らす”ことも立派なビジネス。
地味に見える林業も、こんなに可能性に満ちてるんだって、
目からウロコでした。
地元の木を知ることが、地域を好きになる第一歩になるかも!
『森林ビジネス』は、林業や森づくりに関わる
すべての人にとって“武器になる本”です。
ビジネスという視点で林業を見ることで、
「どうせ山は儲からない」という諦めを
乗り越えるヒントが得られます。
未来の林業を担う若い世代へ──
森と地域と経済をつなぐ「新しい林業の姿」に
出会える一冊、ぜひ読んでみてください。
note更新情報(2025/10/22)
彩ちゃんの安全物語 第8話「風を読む目」
未来の林業に向けて、風の動きを読む「感性」の大切さを
彩ちゃんが体験を通じて学びます。
https://note.com/forestcollege/n/nce07770c9057
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