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令和8年度埼玉県林業技術者育成研修

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林業研修Day17|見るだけでは分からない。プロの伐木造材作業を現場で体験

2026年9月12日

令和8年度 埼玉県林業技術者育成研修
FORESTRY TRAINING REPORT|DAY 17

見る林業から、触れる林業へ

 

プロの伐木造材作業に加わり、現場を肌で感じる

2026年9月12日(土)、令和8年度埼玉県林業技術者育成研修Day17を実施しました。

本日の研修は、伐木造材作業実技

参加者は5名です。

当初の予定は、「森林整備・伐採現場等の見学」でした。

しかし、せっかく実際の林業現場へ行くのであれば、見ているだけではもったいない。

そこで今回は、林業事業体**「木こりや」さん**にご協力いただき、プロが行う伐倒から造材までの一連の作業を見学するとともに、研修生も安全にできる作業へ参加しました。

Day13からDay16まで学んできたチェーンソー特別教育の内容を、実際の現場で確認する機会でもあります。

教室で学ぶ。
実習で練習する。
そして、本物の現場で確かめる。

今日は、これまでの学びを現場へつなぐ一日です。

 


今日も朝の表情体操から

現場見学の日も、研修は恒例の表情体操から始まりました。

今日はいつもの実習地とは違い、実際に林業事業体が作業している現場へ入ります。

知らない場所。

動いている作業。

普段とは違う地形や条件。

だからこそ、自分の体調を整え、周囲を見る意識を持って現場へ向かいます。

 


林業事業体「木こりや」さんの現場へ

本日は、林業事業体「木こりや」さんにお世話になりました。

まずは現場の状況や、その日の作業について説明を受けます。

林業の仕事は、いきなりチェーンソーを持って木を伐るところから始まるわけではありません。

どの木を伐るのか。

どちらへ倒すのか。

周囲に何があるのか。

伐った木をどこへ集めるのか。

作業者同士がどこにいるのか。

現場全体を見ながら、安全に作業できる段取りを考えます。

これまで研修で学んできた安全確認が、実際の現場でどう行われているのかを見るところからスタートしました。

 


プロの伐倒を間近で見る

まずは、プロによる伐倒作業を見学しました。

これまでの研修でも、受け口、追い口、ツル、伐倒方向、退避などを学んできました。

しかし、実際の立木を前にすると、教室とはまったく違います。

木の傾き。

枝の張り方。

周囲の立木。

斜面。

作業空間。

一つとして同じ条件の木はありません。

プロが何を見て、どう判断し、どの順番で作業しているのか。

チェーンソーの動きだけではなく、チェーンソーを木へ当てる前の判断を見ることも大切な勉強です。

 


ロープで伐倒方向を規制してみる

今回は見学だけでなく、研修生も作業へ参加しました。

その一つが、ロープを使った伐倒方向の規制です。

木を狙った方向へ倒すためには、チェーンソーによる切削だけでなく、条件によってロープなどを使って補助することがあります。

実際にロープを握ることで、

どの方向へ力をかけるのか。

どのくらい離れる必要があるのか。

周囲の作業者とどう連携するのか。

見るだけでは分からない感覚を体験しました。

 


伐倒の次は枝払い

木が倒れれば、それで作業終了ではありません。

次は枝払いです。

Day15でも枝払いの基本を実習しましたが、今日はプロが実際の伐倒木をどのように処理しているのかを見学しました。

枝の位置。

幹の状態。

足場。

チェーンソーを入れる方向。

そして、次にどこへ移動するのか。

枝払いでは、キックバックなどの危険にも注意が必要です。

研修で習った「やってはいけないこと」が、なぜ危険なのか。

現場を見ることで、その意味がより具体的になります。

 


片付けも林業の仕事

枝払いされた枝を、研修生たちが片付けました。

一見すると地味な作業です。

しかし、伐倒した木の周りに枝が散乱したままでは、次の作業がしにくくなります。

足元が悪くなれば、転倒の原因にもなります。

作業空間を確保し、次の作業を安全に進められる状態にする。

片付けも立派な安全作業です。

Day12で学んだ5S活動ともつながっています。

整理整頓は教室や工場だけの話ではありません。

林業現場にも、その考え方は生きています。

 


人力による集材も体験

続いて、研修生たちは人力による集材作業を体験しました。

伐った木は、その場所に置いて終わりではありません。

利用するためには、作業しやすい場所まで動かす必要があります。

実際に木を動かしてみると、その重さが分かります。

平らな場所ではありません。

斜面です。

足元も一定ではありません。

複数人で声を掛け、力を合わせて材を動かします。

林業が、チェーンソーだけで成り立っている仕事ではないことも身体で分かります。

 


玉切りもプロの作業から学ぶ

集材や利用につなげるため、伐倒した木を必要な長さへ切る玉切り作業も見学しました。

Day15では研修生自身も玉切りを実習しています。

今日はその技術を、実際の現場で確認します。

材がどのように置かれているか。

どこに力がかかっているか。

どこから切るのか。

チェーンソーをどこへ入れるのか。

現場では一本一本条件が違います。

研修で覚えた基本を、現場の状況に応じて使う。

そこから本当の技術が始まります。

 


「見る」と「やってみる」では、まったく違う

今日、本当に伝えたかったのはここです。

当初は、森林整備や伐採現場を見学する日でした。

しかし今回は、チェーンソー特別教育の復習も兼ねて、プロの作業を見るだけでなく、研修生自身も安全にできる作業へ参加しました。

ロープを持つ。

枝を片付ける。

材を動かす。

一つひとつは、伐倒そのものではありません。

それでも、自分の身体を使って現場へ加わることで、

木の重さ。

斜面の歩きにくさ。

作業者同士の距離。

声を掛け合う意味。

段取りの重要性。

教室では分からなかったものが見えてきます。

見るだけでは分からない。
やってみて初めて分かる。

今日は、まさにそんな一日でした。

 


令和元年度卒業生・長尾さんに聞く

今回指導してくれた長尾さんは、令和元年度の研修卒業生です。

研修を修了し、現在は実際の林業現場で働いています。

作業の後には質問の時間を設け、研修生からさまざまなことを聞きました。

研修中のこと。

就職してからのこと。

実際の林業の仕事。

現場で必要な技術。

同じ研修を経験した先輩だからこそ伝えられることがあります。

Day2の職業人講話でも感じたことですが、卒業生が現場で働く姿そのものが、現在の研修生にとって一つの将来像になります。

 


長尾さんを囲んで

最後は、長尾さんを囲んで集合写真。

本日は、伐倒から枝払い、集材、玉切りまで、実際の林業現場で多くのことを学ばせていただきました。

ただ作業を見せてもらうだけでなく、研修生が参加できる機会もつくっていただきました。

長尾さん、そして「木こりや」の皆さん、ありがとうございました。

 


本物の現場で、これまでの学びがつながった

Day13からDay16まで、チェーンソーや刈払機について集中的に学んできました。

学科で安全を学ぶ。

丸太で基本操作を練習する。

伐倒デモを見る。

そして今日、本物の林業現場へ入る。

ここまで来ると、それまで別々に見えていた知識が少しずつつながります。

なぜ安全確認が必要なのか。

なぜ片付けが必要なのか。

なぜ正しい姿勢が必要なのか。

なぜプロは作業前によく木を見るのか。

現場には、これまで学んだことの答えがあります。

 

次回は9月13日(日)、Day18。

ハーベスタシミュレーターを使った研修です。

今日は人がチェーンソーを使って行う伐木造材を学びました。

明日は、機械化された林業へ。

人の技術と高性能林業機械。

その違いとつながりを学んでいきます。

 

森で働く。未来を育てる。

見るだけの研修から、現場に入り、自分の身体で林業を感じる研修へ。
チームビギナー2026は、また一歩「森で働く人」に近づきました。

 

 

 

 

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