

2026年4月23日
林業は、覚えるだけの仕事ではありません。
教わったことを土台にして、
その場で考え、判断し、動く仕事です。
同じ木は一本としてありません。
同じ状況もありません。
だからこそ必要になるのが、判断力です。
今週は彩ちゃんと一緒に、
この「現場で活きる判断力」を見ていきます。
現場でやっていると、こんな日があります。
ちゃんとやろうとしているのに、うまくいかない。
正しいことをやろうとしているのに、ズレていく。
むしろ、
真面目にやろうとするほど崩れていく感覚です。
これはサボっているわけでも、手を抜いているわけでもありません。
むしろ逆です。
頑張っている時ほど起こります。
教わった通りにやる。
間違えないようにやる。
形を崩さないようにする。
これは大事なことです。
ですが、それが強すぎると、
体の感覚が鈍くなります。
足元の違和感。
木の動き。
風の変化。
そういうものよりも、
「正しくやること」に意識が集中してしまう。
すると、判断が遅れます。
正しさに引っ張られると、現場の変化に気づきにくくなります。
こういう日は、だいたい共通しています。
力が入っている。
呼吸が浅い。
視野が狭い。
つまり、余裕がない。
余裕がないと、
見るべきものが見えなくなります。
見えないまま進めば、ズレます。
ズレたまま直そうとすると、さらに固くなる。
この繰り返しです。
ズレる日は、技術の問題より状態の問題であることが多いです。
こういう時にやりがちなのが、
無理に整えようとすることです。
もっと正しく。
もっときれいに。
もっと丁寧に。
ですが、それをやるほど、余計にズレます。
こういう日は、
一度立ち止まった方がいい。
力を抜く。
呼吸を整える。
もう一度周りを見る。
それだけで、戻ることがあります。
整えようとするより、戻ることの方が大事な日もあります。
現場では、毎日うまくいくわけではありません。
むしろ、うまくいかない日の方が大事です。
なぜズレたのか。
どこで固くなったのか。
何が見えていなかったのか。
それに気づけると、次が変わります。
正しいことをやろうとしてズレる日。
それは失敗ではありません。
大事な経験です。
ズレに気づける人ほど、あとで強くなります。
「ちゃんとやろうとするほど、うまくいかない日ってあります。
でもそれって、自分がダメなんじゃなくて、
少し力が入りすぎているだけなんですね。
一度止まって戻ることも、大事なんだと思いました。」
彩ちゃんの安全物語 第33話が公開されました。
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