

2025年12月17日
林業の魅力シリーズ第377弾
砥石(といし)が林業を支えてきた理由
切れ味が仕事と安全を決める道具
林業の現場では、刃物がよく話題になります。
斧、鉈、鋸。
でも、その切れ味を本当に支えてきた道具の名前は、
あまり語られません。
それが「砥石(といし)」です。
砥石は“切る道具”ではない
砥石は、木を切りません。
音も出さず、目立つこともありません。
けれど、砥石を通した刃と、そうでない刃では、
仕事の質も、安全性も、疲労も、まったく違います。
林業では昔から
「切れない刃は危険だ」
と言われてきました。
力を入れなければ切れない刃は、
滑り、跳ね、事故につながります。
砥石は、命を守る道具でもあったのです。
新品より、研がれた刃が信頼される理由
新品の刃物より、
長年使い、何度も研がれた刃を好む人がいます。
それは、刃の形や癖を
自分の手で“育ててきた”からです。
砥石で刃を整える時間は、
次の作業を頭の中で確認する時間でもあります。
どこを切るか。
どこが危ないか。
今日は無理をしないか。
砥石は、
手を動かしながら考えるための道具でもあります。
機械がどれだけ進化しても、
刃物の切れ味を最後に判断するのは人です。
彩ちゃんが、
研がれた刃をそっと触って言いました。
「同じ道具なのに、全然ちがうんですね」
砥石は今日も、
静かに林業を支え続けています。
note更新のお知らせ
彩ちゃんの安全物語 第16話が公開されました。
『危険を“見抜く技術”』
※フォレストカレッジホームページ
※X
※アメブロ