

2026年1月4日
vol.3|これから
続けるために、考え続ける
― 林業と社会のこれから ―
林業は、伐って終わる仕事ではありません。
育てて、残して、次に渡す。
時間をまたいで責任を引き受ける、
数少ない産業です。
だからこそ「続ける」ことは
簡単ではありません。
続けるためには、
考え続けることが必要になります。
このvol.3では、
FOREST COLLEGEが
これからの10年をどう見ているのか、
林業・社会・人材・技術を
どう結び直そうとしているのかを、
率直に書いてみたいと思います。
林業は「作業」から「判断」の仕事へ
これからの林業で最も重要になるのは、
体力でも、スピードでもありません。
判断力です。
・どの木を残すか
・いつ手を入れるか
・どこまで機械に任せ、どこを人が担うか
作業量を増やす時代から、
選び取る精度を高める時代へ、
すでに移り始めています。
FOREST COLLEGEが繰り返し伝えているのも、
「上手に伐る」以前に
「伐るべきかどうかを考える力」です。
技術は人を置き換えるものではない
近年、
バッテリー機械、センサー、デジタル管理、
VR・MRといった技術が
急速に林業へ入ってきました。
ここで大切なのは、
技術に期待しすぎないことです。
技術は判断を代わってくれません。
代わりにしてくれるのは、
「考える材料」を増やすことだけです。
・危険を知らせる
・見えない情報を可視化する
・経験の差を埋める
最終判断を下すのは、
いつの時代も人間です。
FOREST COLLEGEが技術開発や
実証に関わる理由も、
「楽をするため」ではなく、
判断を誤らないためにあります。
人材は「育てる」より「出会う」時代へ
林業の人材不足は、
単なる数の問題ではありません。
「向いている人」と
「出会えていない」ことが、
一番の問題です。
・体験の入口を増やす
・怖さと魅力を正直に伝える
・失敗できる場を用意する
ログハウス、スクール、体験イベントは、
すべてこのためにあります。
仕事として林業を選ぶ前に、
生き方として森と出会う。
それが、これからの人材づくりの
土台だと考えています。
林業は社会と切り離せない
林業だけが良くなっても、
社会が追いつかなければ続きません。
安全、教育、住宅、地域、エネルギー、環境。
林業は常に社会の真ん中とつながっています。
FOREST COLLEGEが
安全衛生教育や一般向け講習を重視するのも、
林業を閉じた世界にしないためです。
森の外にいる人が
森を理解すること。
それが、結果的に林業を守ります。
続けるために、考え続ける。
正解はありません。
完成もありません。
だからこそ、
考え続けること自体が仕事になります。
森と向き合い、
人と向き合い、
社会と向き合いながら。
FOREST COLLEGEは、
これからも「場」をつくり、
「人」を守り、
「判断」を育てる側であり続けます。
この正月連載が、
その現在地を共有するきっかけに
なれば幸いです。
note更新のお知らせ(12月31日更新)
彩ちゃんの安全物語 特別編が公開されました。
『何も起きなかった現場』
― それが一番の成果だった ―
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