

2025年9月16日
林業の魅力シリーズ第317弾
サワグルミ:水と共に生きる、森の縁の名脇役
山あいの沢沿いや湿地でよく見かける「サワグルミ」。
その名の通り“沢に生えるクルミの仲間”として
親しまれてきました。
本日はこの樹木を深掘りし、
林業や水源林としての役割にも迫ります。
サワグルミとは?
学名:Juglans mandshurica var. sachalinensis
分類:クルミ科クルミ属の落葉高木
分布:北海道~本州の山地の沢沿い・湿地に多く見られる
特徴と魅力
葉: 30~60cmに達する大きな奇数羽状複葉
幹: 灰白色の滑らかな肌(成木でもあまりひび割れない)
実: クルミに似た果実を実らせるが、殻は薄く、中身は小さい
根系: 湿地でも安定しやすい広がる根張り
林業や環境面での価値
水源林としての重要性:
湿地を守る木として、山の保水機能に貢献。
流域林業や川沿いの植栽樹種としても有望です。
材質:
木目がやや粗く、軽くて加工しやすい。
柔らかいため、彫刻材や木工細工にも使われる。
自然との相性:
昆虫や鳥類、リスなどの小動物たちの隠れ家や餌場にも。
現場ではどう見つける?
沢沿いの林道や湿原入口など、水が近い場所に生育
幹肌が白っぽく、まっすぐに伸びた姿が美しい
葉が大きくて明るく、他の木と見分けがつきやすい
地味な存在に見えるサワグルミですが、
実は「水と共に生きる」森づくりに欠かせない
縁の下の力持ち。
流域管理や生物多様性の観点からも、
林業の未来に繋がる木のひとつです。
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