

2026年7月21日
森へ向かう朝には、少し特別な時間があります。
まだ一日の仕事が始まっていない時間。
道具を確認し、天気を見て、今日の予定を頭の中で組み立てる。
そして、車のエンジンをかけます。
私が趣味として大切にしている車が、白いジープです。
その後ろには、赤い小さなタイニーハウスをつなぐことがあります。
白いジープ。
赤い木の小屋。
森へ続く道。
少し目立つ組み合わせです。
すれ違う人から見れば、
「あれは何だろう」
と思われるかもしれません。
しかし、私にとってこの組み合わせは、単なる趣味の車と小屋ではありません。
森へ向かう相棒であり、山で仕事をする時に体を休められる、小さな移動基地でもあります。
今日は、
ジープで森へ向かう朝
という話を書きます。
車は、目的地まで人を運ぶ道具です。
しかし、好きな車には、それ以上の意味があります。
エンジンをかける音。
運転席から見える景色。
山道へ入っていく感覚。
森へ近づくにつれて変わる空気。
ジープに乗ると、気持ちが切り替わります。
日常の道路から、山へ向かう道へ。
町の仕事から、森の仕事へ。
私にとってジープは、単なる交通手段ではありません。
森へ向かう気持ちをつくる相棒です。
ジープは、何もかもが自動で快適に整う車とは少し違います。
無骨で、丈夫で、道具のような雰囲気があります。
きれいな舗装道路だけでなく、山道や土の道が似合います。
これは、林業やログハウスの道具にも通じるものがあります。
チェーンソー。
斧。
ログスクライバー。
丸太を動かす道具。
便利なだけではなく、使う人が向き合い、扱い方を覚えることで力を発揮する。
そういう道具には愛着が生まれます。
ジープも同じです。
乗るだけではなく、使う。
森へ行く。
荷物を運ぶ。
小屋を引く。
山の時間を一緒に過ごす。
だから、長く付き合うほど、ただの車ではなくなっていきます。
私のジープの後ろには、赤いタイニーハウスを連結することがあります。
丸みのある白い屋根。
赤い木の外壁。
白い横のライン。
側面の窓。
後ろの木製扉。
一般的なキャンピングトレーラーとは少し違います。
木を使って作った、小さなログハウスのような移動式の小屋です。
ジープだけでも目立ちますが、この赤い小屋を引くと、さらに独特の姿になります。
森の道に、白いジープと赤い木の小屋。
私のこれまでの仕事や趣味が、そのまま形になったような組み合わせです。
タイニーハウスは、大きな家ではありません。
限られた空間しかありません。
だからこそ、
何が必要か。
どこへ置くか。
どうすれば落ち着けるか。
一つひとつ考えて作ります。
室内には木が使われています。
木の壁。
木の床。
木で作った棚や台。
小さな空間ですが、木に囲まれていると落ち着きます。
大きさではなく、そこにいる時にどう感じるか。
タイニーハウスには、普通の家とは違う魅力があります。
このタイニーハウスには、薪ストーブがあります。
小さなストーブですが、寒い季節には頼りになります。
火を入れる。
薪が燃える。
ストーブが温まる。
木の室内にぬくもりが広がる。
森での仕事は、季節や天候の影響を受けます。
冬は寒い。
雨の日は体が冷える。
山仕事の後は、体も疲れています。
そんな時、薪ストーブの火がある場所で休めることには、大きな意味があります。
単なる暖房ではありません。
火を眺めながら、体と気持ちをゆっくり戻す場所です。

森へ向かう相棒たち
白いジープの後ろに、赤いタイニーハウスをつないで森へ向かいます。
山仕事では、作業する場所だけでなく、休める場所も大切です。
暑い日。
寒い日。
雨の日。
長時間の作業。
体を休める場所があるかどうかで、仕事の続け方が変わります。
車の中だけでは十分に体を伸ばせないことがあります。
屋外では、天候の影響を受けます。
しかし、タイニーハウスがあれば、
座る。
横になる。
暖を取る。
食事をする。
落ち着いて休む。
ということができます。
つまり、ジープで小屋を引くことは、家を運んでいるだけではありません。
仕事を続けるための休息の場所を運んでいるのです。
昔は、休まず働く人が評価されることもありました。
少しくらい疲れていても続ける。
寒くても我慢する。
体がつらくても仕事を終わらせる。
しかし、無理を続ければ、体は持ちません。
林業は、一日だけ頑張る仕事ではありません。
長く続ける仕事です。
だからこそ、休む場所を作ることも大切です。
仕事をする場所だけを考えるのではなく、体を戻す場所も考える。
タイニーハウスは、私にとってそのための場所でもあります。
休むことは仕事を止めることではなく、次の仕事へ戻る準備です。
薪ストーブには、不思議な力があります。
スイッチを入れればすぐ暖かくなる暖房とは違い、火を育てる時間があります。
薪を入れる。
火がつく。
炎が安定する。
少しずつ室内が暖まる。
急ぐことができません。
だからこそ、薪ストーブの前では時間がゆっくり流れます。
山の作業が終わり、ストーブの火を見ながら休む。
今日の仕事を思い返す。
次の予定を考える。
何も考えず、ただ火を見る。
それも森で過ごす時間の一部です。
薪ストーブのある小さな休息所
木に囲まれた室内で火を眺めながら、山仕事で疲れた体をゆっくり休めます。
タイニーハウスの良さは、建物を好きな場所へ運べることです。
もちろん、どこへでも自由に置けるわけではありません。
道路や場所、安全、法令などを考える必要があります。
それでも、固定された建物とは違う自由があります。
森へ行く。
仕事場へ行く。
景色のよい場所へ行く。
そこに小さな自分の居場所を持っていける。
外は森。
中は木に囲まれた小さな部屋。
窓から外を眺め、薪ストーブで暖まり、ゆっくり休む。
大きなぜいたくではありません。
しかし、私には十分に豊かな時間です。
林業では、毎回同じ場所で働くとは限りません。
作業場所が変わる。
山が変わる。
季節が変わる。
必要な道具が変わる。
だから、必要な場所へ移動できる拠点には可能性があります。
休憩所。
打ち合わせ場所。
道具を確認する場所。
雨を避ける場所。
寒さから体を守る場所。
タイニーハウスは、ただ泊まるための小屋ではありません。
使い方によっては、山仕事を支える小さな基地にもなります。
私は長くログハウスに関わってきました。
丸太を使う。
木を組む。
小屋を作る。
薪ストーブを使う。
そして、趣味としてジープに乗っています。
ジープとログハウス。
一見、別々の趣味に見えるかもしれません。
しかし、このタイニーハウスを連結すると、二つが一つになります。
ジープが森へ運び、木の小屋が居場所になります。
車と家。
移動と休息。
仕事と趣味。
それぞれがつながっています。
この姿を見ると、自分が歩いてきた道が形になっているように感じます。

ジープと木の家が一つになる
森へ向かう車と、森で休むための小さな家。二つがつながって、一つの移動基地になります。
趣味というと、仕事を忘れるためのものと考えることがあります。
もちろん、気分転換も大切です。
しかし、私の場合は、趣味と仕事がどこかでつながっています。
ジープが好きだから山へ行きたくなる。
木の小屋が好きだから作りたくなる。
薪ストーブが好きだから、火のある暮らしを考える。
森が好きだから、林業やログハウスの仕事を続ける。
仕事と趣味の境目は、あまりはっきりしていません。
だからこそ、無理なく長く続いているのかもしれません。
ジープで森へ向かう時、速く走ることが目的ではありません。
山道を急ぐ必要もありません。
安全に進む。
景色を見る。
道の状態を見る。
小屋を引いていることを意識する。
普段よりもゆっくり走ります。
タイニーハウスを牽引している時は、車だけで走る時とは違います。
曲がる時。
止まる時。
後ろを確認する時。
道路の幅を見る時。
すべてに余裕が必要です。
これは林業の安全にも似ています。
速さより、確実さ。
勢いより、確認。
無理に進むより、安全に到着する。
タイニーハウスを連結すると、車両全体が長くなります。
後ろには重さがあります。
だから、見た目の楽しさだけでなく、安全への責任もあります。
連結部分の確認。
灯火類の確認。
タイヤの確認。
荷物の固定。
道路状況の確認。
出発する前に、いつも以上に見ることがあります。
森の仕事と同じです。
動かす前に見る。
始める前に確認する。
そのひと手間が、安全につながります。
朝、ジープとタイニーハウスが並んでいる姿を見る。
連結を確認する。
タイヤを見る。
小屋の扉を見る。
車内と小屋の中を確認する。
準備ができたら、ゆっくり走り出します。
白いジープの後ろを、赤い小屋がついてくる。
森の道へ入ると、その姿が景色になじんでいきます。
今日はどんな時間になるのか。
どこで休むのか。
薪ストーブへ火を入れるのか。
森へ向かう朝には、仕事へ行く時とは少し違う、期待があります。
ジープは、私の趣味の車です。
しかし、ただ眺めるための車ではありません。
森へ向かう。
山道を走る。
小さな家を引く。
仕事と休息の場所を運ぶ。
その後ろにあるタイニーハウスには、木の室内と薪ストーブがあります。
疲れた時に休める。
寒い時に暖まれる。
森の中で自分の時間を持てる。
ジープは森へ向かう相棒。
タイニーハウスは、森で体と心を休める小さな居場所。
二つをつなぐと、私らしい移動基地になります。
ジープで森へ向かう朝。
白い車と赤い小屋が、今日も森へ続く道を走ります。
「白いジープが赤いタイニーハウスを引いている姿、とても印象的ですね。
タイニーハウスの中には木の温かさがあり、薪ストーブまである。
森へ行くための車と、森で休むための小さな家。
仕事をするだけではなく、きちんと休む場所まで一緒に運ぶ。
これなら、森へ向かう朝が楽しみになると思いました。」
※フォレストカレッジホームページ
https://www.young-leaves.com/