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脊髄性筋萎縮症

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HAL散歩7月 Day5 当たり前の動きを、もう一度身体に覚えさせる

2026年7月18日

HAL散歩7月 Day5

当たり前の動きを、もう一度身体に覚えさせる

 

HAL散歩7月、5日目。

今日が、今回の新潟病院でのHALリハビリ最終日です。

午前9時からHAL散歩。
午前10時20分から肩HALを行いました。

いつもなら、退院後に埼玉へ戻ってから写真や動画を整理し、翌日にブログを完成させます。

しかし、今回は退院した翌日から林業研修が続きます。

そこで今日は、新潟病院にいる間にDay5の記事を完成させてから退院することにしました。

いつも帰り道に撮影している谷川連峰の写真は、今日はまだありません。

その代わりに、今回の5日間を支えてくれた新潟病院の建物を撮影しました。

 



HAL散歩7月の最終日。

今日もスタッフの皆さんに見守られながら、「疲れる前に休む」と「踵から母趾球へ荷重をつなぐ」ことを意識して歩きました。

 


今日も「疲れる前に休む」作戦

今日も、Day3から続けている「疲れる前に休む」作戦でHAL散歩を行いました。

長い距離を一度に歩こうとすると、帰りには疲労が強くなります。

脚で身体を支えられなくなり、次第に腕で歩行器を強く押さえるようになります。

肩も上がり、首や背中にも余計な力が入ります。

そこで今回は、

疲れ切ってから休むのではなく、歩き方が崩れる前に休む

という方法に変えました。

短い距離を歩いたら、3分間休む。

体力が回復したところで、また歩く。

PTさんも、この作戦は良いと言ってくれました。

ただし、大切なのは、単に短い距離を歩けばよいということではありません。

3分間の休憩で身体の疲労を回復できる範囲の距離を歩くこと。

これが、この作戦のポイントです。

長く歩き過ぎてしまえば、3分休んでも十分に回復できません。

反対に、疲労が大きくなる前に戻ってくれば、3分間で体力を取り戻し、もう一度よい姿勢で歩き始めることができます。

今日はこの方法によって、腕への依存がかなり少なくなりました。

 


同じくらい歩いても、疲れが少ない

今日の歩行距離は、普段のHAL散歩と比べて極端に短かったわけではありません。

休憩を挟みながら、全体としては普段と同じくらいの距離を歩いています。

それでも、HAL散歩が終わった後の疲れは少なかったと感じました。

これまでは、一度に長く歩くことが「頑張った証拠」のように思う部分もありました。

しかし、長く歩いて動作を崩し、腕や肩へ負担をかけてしまえば、良い歩き方を身体に覚えさせる練習にはなりません。

短い距離でも、疲労を回復させながら正しい動きを繰り返す。

その方が、身体にとって意味のある練習になるのだと思います。

距離を減らしたのではありません。

疲れて崩れた歩きを減らした。

今回の「疲れる前に休む」作戦は、今後のHAL散歩でも続ける価値があると感じました。

 



歩き方やHALの状態を細かく確認してもらいながら進みました。

疲労で動作が崩れる前に休み、回復してから再び歩きます。

 


踵から母趾球まで、足裏をつなげる

今週の後半は、着地した足をすぐに離さず、蹴り足を最後まで残すことを意識してきました。

今日も、その感覚を確かめながら歩きました。

私の中で、一番自然に歩けそうだと感じた流れは、次のようなものでした。

まず、踵から着地する。

そこから足裏を一度にベタッと着けるのではなく、少しずつ接地させる。

荷重を、踵から足裏の前方へ移していく。

そして母趾球付近まで荷重が移ったところで、次の一歩へつなげる。

「母趾球で強く蹴り上げる」というよりも、

母趾球まで荷重が移るのを待ち、そこで自然に蹴り足を抜いていく

という感覚に近いと思います。

これまでの私は、着地すると、すぐに反対の脚を前へ出そうとしていました。

自分の力で何とか脚を振り出そうとするため、HALとのタイミングが合わず、脚が引っ掛かるように感じることもありました。

踵から足裏へ。

足裏から母趾球へ。

そこまで身体の重さが移るのを待つ。

そのあとに次の脚へつなげる。

歩ける人は、こんなことを一つひとつ考えずに歩いています。

でも、私にとっては、その当たり前の動きを分解して、もう一度身体へ覚えさせる必要があります。

 


踵から着地し、足裏を少しずつ接地させながら母趾球付近まで荷重を移します。

そこで急いで次の脚を出さず、HALの動きに合わせて自然に一歩をつなげることを意識しました。

 


腕への依存が少なくなった

「疲れる前に休む」ことと、足裏の荷重移動を最後まで意識すること。

この二つを組み合わせたことで、今日は腕への依存がかなり少なくなりました。

これまでは疲れてくると、歩行器へ強く体重をかけ、腕で身体を持ち上げるように歩いていました。

肩が上がり、首や背中にも負担がかかります。

今回は、そこまで疲れる前に休みました。

そして、脚を自分の力で急いで前へ振り出そうとせず、HALに任せるようにしました。

その結果、腕で身体を支える時間が減り、HAL散歩終了後の疲労も少なくなりました。

正しい歩き方を身につけるためには、筋力だけでなく、疲労の管理も必要なのだと思います。

どこまで歩けば3分間で回復できるのか。

どの時点から腕へ頼り始めるのか。

どこまでなら、よい歩き方を保てるのか。

それを見つけることも、今後の大切な課題です。

 



午前10時20分から肩HAL。

赤いランプが点灯し、腕を上げようとする筋肉の信号に合わせてHALが動きを支えます。

 


腕を上げることも、本当は当たり前だった

HAL散歩を終えた後は、肩HALを行いました。

肩HALをしながら、OTさんとこんな話をしました。

歩ける人は、どうやって歩くのかを考えません。

同じように、自由に腕を動かせる人は、どうやって腕を上げるのか、どうやって下ろすのかを考えません。

ただ「腕を上げよう」と思えば上がる。

上げた腕を下ろそうと思えば下がる。

本来は、それが当たり前です。

しかし、その当たり前の動きが難しくなると、

どの筋肉を使っているのか。
どのタイミングで力を入れるのか。
上げる時と下げる時に、どう意識を切り替えるのか。

一つひとつ考え、繰り返し練習する必要があります。

HALを使って当たり前の動きを何度も繰り返し、筋肉と神経に覚えさせていく。

歩行HALと肩HALは、使う身体の場所は違います。

でも、行っていることの本質は同じなのだと思いました。

 


左腕はスムーズ、右腕は意識が強すぎる

今日の肩HALでは、左腕は比較的スムーズに動かすことができました。

一方、右腕は、自分で上げて、自分で下ろそうとする意識がどうしても強くなります。

自分で何とかしようとするほど、余計な力が入ります。

HALに任せるべきところまで、自分で動かそうとしてしまいます。

これは、今週の歩行HALで起きていたこととよく似ています。

脚を自分で急いで前へ振り出そうとすると、HALとのタイミングが合わない。

右腕も、自分の力で上げ下げしようとしすぎると、屈曲と伸展の切り替えがうまくいかない。

肩HALは左右20回を10セット行いました。

最初からうまくできたわけではありません。

しかし、9セット目、10セット目になって、何となく屈曲と伸展の違いが分かってきました。

屈曲は、腕を上げる時。

伸展は、上げた腕を下ろす時。

頭で理解するだけではなく、繰り返しの中で少しずつ身体に分からせていく。

最後の2セットで、その感覚が少し見えてきたことは大きな収穫でした。

 


左腕は比較的スムーズでしたが、右腕は自分で上げ下げしようとする意識が強く出ました。

9セット目、10セット目になり、屈曲と伸展の切り替えが少し分かってきました。

 


首の痛みも少し良くなった

今週は、首の痛みも気になる状態でした。

座った状態で顔を右へ向けようとすると痛みが出たり、下を向く動作がきつかったりしました。

しかし、マッサージや身体のメンテナンスを続けてもらい、今日は少し良くなってきました。

昨夜は就寝後もよく眠ることができました。

痛みがあると、睡眠が浅くなります。

睡眠が不足すれば、筋肉の信号やHALとの同調にも影響します。

そのため、首の痛みが軽くなり、よく眠れたことは、今日のHAL散歩にも良い影響があったと思います。

 


当たり前を取り戻すということ

今週、自分のブログを読み返していて、ふと思いました。

こんなに当たり前のことを、何度も何度も書いているブログは、ほかにないのではないか。

着地した足を残す。

踵から着地する。

母趾球まで荷重を移す。

疲れる前に休む。

腕で支えない。

腕を上げる時と下げる時の筋肉を切り替える。

歩ける人、腕を自由に動かせる人にとっては、どれも考える必要のないことです。

でも、歩けない人間にとって、歩くことは当たり前ではありません。

腕を自由に動かせない人間にとって、腕を上げることも当たり前ではありません。

だから、考えます。

分解します。

何度も試します。

うまくいかなければ、また修正します。

そして、当たり前にできていた動きを、少しずつ身体に覚え直させます。

それが、HALリハビリなのだと思います。

 



いつもは帰り道に谷川連峰を撮影しますが、今日は病院で記事を完成させてから退院します。

当たり前だった「歩くこと」と「腕を上げること」を、もう一度身体に覚えさせた5日間。

新潟病院の皆さんに支えられ、HAL散歩7月を終えました。

 


Day5を終えて

HAL散歩7月Day5。

今日は、今回の5日間で見つけたものを、もう一度確認する最終日になりました。

疲れる前に休む。

3分間で疲労を回復できる距離を歩く。

踵から着地し、足裏を少しずつ接地させる。

母趾球付近まで荷重を移し、急いで次の脚を出さない。

自分でHALを動かそうとせず、HALの動きに任せる。

この歩き方によって、腕への依存はかなり少なくなりました。

全体としては普段と同じくらいの距離を歩きましたが、終了後の疲れも少なく感じました。

肩HALでは、左腕は比較的スムーズに動きました。

右腕は、自分で上げ下げしようとする意識が強く、屈曲と伸展の切り替えが難しい状態でした。

それでも、9セット目、10セット目には、その違いが何となく分かってきました。

歩くことも、腕を上げることも、本来は当たり前に行っていた動きです。

その当たり前を一つひとつ分解し、身体にもう一度覚えさせる。

今回のHAL散歩7月は、そんな5日間でした。

Day1は、2分間歩行約116mという数字で現在地を確認しました。

Day2は、笑いによって身体がほぐれることと、疲労によって腕への依存が増えることを知りました。

Day3は、疲れる前に休むことと、蹴り足を最後まで残すコンマ何秒を見つけました。

Day4は、着地した足を残すけれど固めない、その加減を探りました。

そしてDay5は、疲労を管理しながら正しい動きを繰り返すことが、身体に動きを覚えさせるために必要だと分かりました。

今回も、新潟病院の先生方、看護師さん、PTさん、OTさん、スタッフの皆さんに支えていただきました。

痛みや疲労を確認しながら、細かくHALを調整してもらいました。

首のマッサージや身体のメンテナンスもしていただきました。

本当にありがとうございました。

今日は新潟病院を見上げて、7月のHAL散歩を終えます。

当たり前を取り戻す道は、まだ続きます。

また次の一歩へ。

 

 

 

 

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