

2026年3月31日
強い人は、無理を押し通す人ではありません。
疲れにくい動き方を知っている人。
疲れにくい道具の使い方を知っている人。
疲れにくい考え方を持っている人。
そういう人が、長く続きます。
林業は、ただ頑張る仕事ではありません。
疲れないように働く知恵の仕事でもあります。
今週は彩ちゃんと一緒に、
この「疲れない力」を見ていきます。
森を見ていると、強い木とは何かを考えさせられます。
太い木。
高い木。
まっすぐな木。
どれも立派です。
ですが、本当に強い木は、ただ硬い木ではありません。
風を受けたとき、少ししなる。
重みに逆らいすぎない。
無理に突っ張らない。
そういう木は、折れにくい。
自然の中では、しなやかさが強さになります。
強さというと、つい硬さを思い浮かべます。
動かないこと。
曲がらないこと。
耐え続けること。
それが強いように見えるからです。
ですが自然は、もっと現実的です。
強い風が吹いたとき、
まったくしならない木は、その力をまともに受けます。
すると、幹や枝に無理がかかります。
一方で、少ししなる木は違います。
力を受け流す。
負担を逃がす。
全体で持ちこたえる。
その差が、折れるかどうかを分けます。
無理に耐え続けるだけでは、長くは持ちません。
人も同じです。
無理を言われても平気なふりをする。
疲れていても止まらない。
苦しくても突っ張る。
一見、強く見えるかもしれません。
ですが、それを続けていれば、どこかで折れます。
本当に強い人は違います。
受け流すことを知っている。
力を抜くことを知っている。
無理な時は、少し引くことができる。
それは逃げではありません。
折れないための知恵です。
しなやかさは、弱さではなく、続けるための強さです。
今週のテーマは「疲れない力」です。
その視点で森を見ると、木の姿が少し違って見えてきます。
無理をしない。
受け流す。
必要以上に抗わない。
それは、楽をしているのではありません。
自然の中で長く立ち続けるための形です。
風が吹くたびに全力で逆らっていたら、木は持ちません。
だから木は、しなりながら立っています。
疲れない強さとは、突っ張らない強さでもあるのです。
強い人になろうとすると、
つい硬くなってしまうことがあります。
ですが自然は、別の答えを見せてくれます。
しなる木は、折れにくい。
それは、負けているからではありません。
生き残る形を知っているからです。
人もまた、同じなのだと思います。
受け流すこと。
しなやかでいること。
無理に突っ張らないこと。
それは、弱さではありません。
長く立ち続けるための、本当の強さです。
「私は、強いって我慢することだと思っていました。
でも森の木を見ていると、少し考えが変わります。
しなるから折れない。
受け流すから立ち続けられる。
それって、人も同じなんですね。
無理に突っ張らないことも、強さなんだと思いました。」
彩ちゃんの安全物語 第29話が公開されました。
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