

2026年1月8日
林業の魅力シリーズ 第388弾
乾燥場は森の続き
木は伐って終わりじゃないという話
林業の仕事は、
木を伐った瞬間に終わると思われがちです。
けれど現場にいる人間からすれば、
あそこはスタートラインです。
むしろ、
そこからの扱いで、
その木の人生はほとんど決まってしまう。
私はずっと、
乾燥場は「森の続き」だと思っています。
1.木は、伐られても“森の時間”で生きている
木を伐っても、
すぐに木材になるわけではありません。
中には水が残り、
繊維はまだ動き、
環境に反応し続けています。
日向に出せば暴れ、
風を止めれば腐り、
積み方を間違えれば曲がる。
乾燥場は、
切り株の場所が少し移動しただけ。
木はまだ、森の延長線上にいます。
2.乾燥場の出来で、木の価値は決まる
割れた。
ねじれた。
カビた。
腐った。
その多くは、
乾燥場で起きています。
置き方。
高さ。
間隔。
風の通り。
雨の逃がし方。
チェーンソーより、
重機より、
乾燥場の設計のほうが、
木の運命を左右することが多い。
ここを雑にすると、
どんな良材も、簡単に台無しになります。
3.乾燥場は「もう一つの現場」
乾燥場は倉庫ではありません。
放置場でもありません。
毎日様子を見る場所。
手を入れる場所。
失敗を回収する場所。
木を相手にしているようで、
実は自分たちの仕事の姿勢が、
そのまま結果になります。
乾燥場は、
人間の都合が一番出る場所です。
林業は、
「伐る仕事」ではありません。
育て、
伐り、
乾かし、
活かす仕事です。
乾燥場を森の続きとして扱えるかどうかで、
その人の林業は、だいたい分かります。
木は正直です。
急げば暴れる。
雑にすれば壊れる。
向き合えば、応えてくる。
森は、乾燥場まで続いています。
note更新のお知らせ(1月7日更新)
彩ちゃんの安全物語 第18話が公開されました。
『その声は、届いているか』―
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