

2026年7月1日
6月23日、29日の2日間、毛呂山町シルバー人材センター主催のチェーンソー特別教育に出張講習で伺いました。
今回は毛呂山町シルバー人材センターの会員さん14名が受講し、チェーンソー作業に必要な知識と実技、そして何よりも大切な「安全」を学びました。
チェーンソーは非常に便利な道具ですが、使い方を間違えると重大な事故につながります。
そのため、講習ではエンジンの始動方法、目立て、玉切り、枝払い、伐倒、作業後の掃除まで、現場で必要になる内容を一つひとつ丁寧に確認しました。
また、今回のように連続した日程で講習日が取れない場合でも、日を分けて開催するなど柔軟に対応しています。
シルバー人材センター様や団体様で講習日程にお困りの場合も、ぜひお気軽にご相談ください。
チェーンソー作業で切れ味を保つために欠かせないのが目立てです。
しかし、丸やすり1本だけで目立てを行うと、上から強く押さえすぎてしまい、刃の底まで削りすぎてフック型の刃にしてしまう方が多くいます。
そこで今回の講習では、正しい刃の丸みや角度を体で覚えてもらうために、治具を使って目立ての実習を行いました。
さらに、刃が動いてしまうと正確な目立てができないため、クランプでしっかり固定してから作業します。
目立ては「なんとなく削る」ものではありません。
正しい形を理解し、正しい角度で削ることで、安全で効率の良いチェーンソー作業につながります。

チェーンソー作業では、下肢の切創防止用保護衣の着用が義務づけられています。
これは「できれば着た方がよい」ものではなく、作業時には必ず着用すべき安全装備です。
チェーンソーによる事故では、脚部を負傷するケースが非常に多くあります。
ほんの一瞬の油断や姿勢の崩れが、大きなケガにつながることもあります。
だからこそ、講習では保護衣の重要性をしっかり伝えます。
下肢の切創防止用保護衣を着用しないで、絶対にチェーンソー作業をしてはいけません。

エンジン始動法の確認です。
チェーンソーを使った経験がある方でも、正しいエンジンのかけ方をきちんと学んだことがない方は少なくありません。
誤った始動方法は、エンジンがかからないだけでなく、不意の動作や事故につながることがあります。
正しい姿勢、正しい手順、周囲の安全確認を行ってから始動することが大切です。
チェーンソー作業の安全は、木を切り始める前から始まっています。
正しいエンジン始動法を身につけることは、事故を減らすための基本です。

玉切り実習では、基本姿勢とアクセルワークを学びます。
丸太をただ切るだけではなく、チェーンソーの持ち方、体の位置、足の置き方、エンジン回転の使い方を確認しながら実習を進めました。
また、玉切りではガイドバーが丸太に挟まれる危険があります。
そのため、橋状になった材の切り方や、丸太が裂けやすい片持ち材の切り方についても学びました。
木の状態によって、切り方は変わります。
「どこに力がかかっているのか」を考えながら切ることが、チェーンソー作業では非常に重要です。

枝払い実習では、枝払いの基本となる「ワン・ツー・スリー」のメソッドを学びました。
枝払いは、チェーンソー作業の中でも事故が起こりやすい作業の一つです。
枝の位置、チェーンソーの動かし方、体の移動、足元の確認。
これらを一つひとつ意識しながら作業しなければ、キックバックや転倒、脚部への接触につながります。
ワン・ツー・スリーの流れを覚えることで、無理な姿勢を避け、安定した動きで枝払いができるようになります。
安全な枝払いは、基本動作の反復から身につきます。

伐倒デモンストレーションでは、伐倒の手順を1から10まで実践的に丁寧に説明しました。
伐倒は、チェーンソー作業の中でも特に危険性の高い作業です。
受け口、追い口、ツル、退避方向、周囲確認。
どれか一つでも曖昧なまま作業を進めると、重大な事故につながる可能性があります。
講習では、ただ伐るところを見せるのではなく、なぜその手順が必要なのか、どこを確認すべきなのかを一つひとつ説明します。
正しい伐倒は、段取りと確認の積み重ねです。

シルバーさんには比較的取り組みやすい方法として、オープンフェイス伐倒も紹介しました。
通常伐倒と比較しながら、受け口の形や倒れる動きの違いを確認してもらいました。
オープンフェイス伐倒は、状況によっては木の倒れ方を確認しやすく、学習用としても分かりやすい方法です。
ただし、どの方法にも基本と注意点があります。
大切なのは、作業者が方法の違いを理解し、現場に合わせて安全な判断ができるようになることです。
講習では、ただ一つの方法を覚えるのではなく、比較しながら理解を深めていきます。

作業が終わった後の掃除の仕方も、しっかり指導しました。
チェーンソーは使ったら終わりではありません。
切りくずの除去、ガイドバー周辺の確認、チェーンの状態確認、道具の片付け。
こうした作業後の管理を怠ると、次回使用時のトラブルや事故につながります。
道具を良い状態に保つことは、安全作業の一部です。
作業後の掃除まで含めて、チェーンソー特別教育です。

最後は集合写真です。
受講生の皆さま、蒸し暑い中での講習、本当にお疲れさまでした。
決して楽な条件ではありませんでしたが、皆さん一生懸命に講習へ取り組み、チェーンソー作業に必要な安全をしっかり学んでいただけたと思います。
修了証だけでなく、現場で事故を防ぐための知識と意識。
それが今回の一番大きな「安全のお土産」です。
今回の毛呂山町シルバー人材センターでのチェーンソー特別教育では、14名の会員さんが2日間にわたり、学科と実技を通して安全を学びました。
チェーンソー作業は、慣れている人ほど自己流になりやすく、油断が事故につながります。
だからこそ、基本姿勢、保護具の着用、目立て、エンジン始動、玉切り、枝払い、伐倒、掃除まで、一つひとつ正しく確認することが大切です。
また、今回のように連続した日程を確保することが難しい場合でも、日程を分けた出張講習に対応しています。
シルバー人材センター様、企業様、団体様でチェーンソー特別教育をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
受講された皆さま、雨の中、蒸し暑い中での講習、本当にお疲れさまでした。
今回学んだ安全を、これからの現場でしっかり活かしていただければと思います。
※フォレストカレッジホームページ
https://www.young-leaves.com/