

2026年6月10日
林業は、木を伐る仕事という印象が強いかもしれません。
しかし、森で働く人の一日は、いきなりチェーンソーを動かすところから始まるわけではありません。
朝、天気を見る。
体調を見る。
道具を見る。
防護具を見る。
今日の作業を確認する。
仲間の動きを考える。
森に入る前から、安全は始まっています。
今週は、林業の一日を少しのぞくように、
朝の準備、木を見る時間、チェーンソーの確認、休む判断、無事に帰ること をテーマに取り上げています。
林業の現場で、チェーンソーはとても重要な道具です。
木を伐る。
枝を払う。
玉切りをする。
丸太を整える。
チェーンソーがあることで、山仕事は大きく進みます。
しかし、チェーンソーは便利な道具であると同時に、扱いを間違えれば非常に危険な道具でもあります。
だからこそ大切なのは、使い始める前の準備です。
チェーンソーは、エンジンをかけてからが勝負ではありません。
その前に、すでに安全作業は始まっています。
ソーチェーンの張り。
ガイドバーの状態。
チェーンオイル。
燃料。
チェーンブレーキ。
スロットルの戻り。
目立て。
防護具。
始動場所。
周囲の安全確認。
この一つ一つを確認することで、作業中の事故やトラブルを減らすことができます。
今日は、チェーンソーは、使う前の準備で差がつく というテーマで、林業の現場に必要な始動前確認について考えてみます。
チェーンソーを使う前に、まず見る。
これは基本です。
でも、現場ではこの基本が軽く見られることがあります。
昨日も使えたから大丈夫。
少しだけだから大丈夫。
時間がないから後で見ればいい。
慣れているから問題ない。
こうした油断が危険です。
チェーンソーは、作業中に不調が出ると一気に焦ります。
木に刃が入らない。
チェーンが緩む。
オイルが出ていない。
エンジンの調子が悪い。
チェーンブレーキの確認をしていない。
切れない刃を力で押してしまう。
こうなると、作業者の姿勢も心も崩れます。
焦りは、事故の入口です。
だから、使う前に見る。
作業前に気づけることは、作業前に気づく。
準備で見つけた異常は、事故になる前に止められる異常です。
チェーンソーを使う前に確認したいものの一つが、ソーチェーンの張りです。
ソーチェーンが緩すぎれば、外れる危険があります。
張りすぎれば、抵抗が大きくなり、ガイドバーやチェーンに負担がかかります。
ちょうどよい張りになっているか。
これは毎回確認する必要があります。
特に、作業中はチェーンが熱を持ち、伸びることがあります。
新品のチェーンを使い始めた時も、なじむまでは緩みやすくなります。
だから、「朝に見たから終わり」ではありません。
使う前に見る。
作業中にも違和感があれば見る。
休憩時にも見る。
チェーンの張りは、作業の安全と切れ味に関わります。
ソーチェーンを見ることは、チェーンソー作業の基本中の基本です。
チェーンソーは、ソーチェーンだけで動いているわけではありません。
ガイドバーも大切です。
ガイドバーの溝に汚れがたまっていないか。
偏摩耗していないか。
先端部に異常はないか。
チェーンが正しく走る状態か。
こうした確認が必要です。
そして、チェーンオイルも欠かせません。
チェーンオイルは、ソーチェーンとガイドバーの摩擦を減らす大切な役割があります。
オイルが出ていなければ、チェーンやガイドバーに大きな負担がかかります。
焼き付きや摩耗の原因にもなります。
燃料だけ入っていればよいわけではありません。
チェーンオイルがきちんと入っているか。
オイルが正常に出ているか。
ここを確認することが大切です。
チェーンソーは、切る道具である前に、回転する機械です。
機械としての状態を見ないまま使うのは危険です。
チェーンソー作業で非常に大切なのが、チェーンブレーキです。
キックバックが起きた時、チェーンブレーキは重大な事故を防ぐための重要な機能です。
だから、作業前には必ず確認します。
チェーンブレーキがきちんとかかるか。
解除できるか。
前ハンドル前のハンドガードに異常はないか。
動きが固くないか。
ここを見ないまま作業に入ってはいけません。
チェーンブレーキは、ただ付いていればよいものではありません。
正しく働く状態でなければ意味がありません。
そして、作業者自身もチェーンブレーキの役割を理解していなければなりません。
何のためにあるのか。
いつ使うのか。
どう確認するのか。
ここを知っていることが、安全につながります。
チェーンブレーキの確認は、命を守る確認です。
切れないチェーンソーは危険です。
これは、何度でも言いたいことです。
切れないと、木に入っていきません。
すると作業者は押しつけます。
力が入ります。
姿勢が崩れます。
疲れます。
焦ります。
周囲を見る余裕がなくなります。
切れないチェーンソーは、作業効率を落とすだけではありません。
安全も落とします。
チェーンソーは、力で切る道具ではありません。
正しく目立てされたソーチェーンが、木を削る道具です。
目立てを見る。
刃の状態を見る。
左右のバランスを見る。
デプスの状態を見る。
この確認をすることで、作業は大きく変わります。
切れるチェーンソーは、作業者を助けます。
切れないチェーンソーは、作業者を焦らせます。
目立ては、技術であり、安全対策でもあります。
チェーンソーを使う前には、燃料とチェーンオイルを確認します。
ただし、見るべきなのは「入っているか」だけではありません。
十分な量があるか。
間違ったものを入れていないか。
こぼれていないか。
キャップはしっかり閉まっているか。
燃料漏れはないか。
オイル漏れはないか。
こうした確認も必要です。
燃料を扱う以上、火気にも注意が必要です。
周囲に火の気がないか。
給油場所は安全か。
こぼした燃料をそのままにしていないか。
エンジンが熱い状態で不用意に扱っていないか。
細かいことのようですが、現場では大切です。
燃料とオイルの確認は、機械のためだけでなく、人の安全のためでもあります。
チェーンソーを始動する時にも注意が必要です。
どこで始動するか。
足元は安定しているか。
周囲に人はいないか。
ガイドバーの先端が何かに触れていないか。
チェーンブレーキはかかっているか。
自分の姿勢は安定しているか。
チェーンソーは、エンジンをかける瞬間から危険があります。
だから、始動場所を選びます。
斜面で不安定な姿勢のまま始動しない。
周囲に人がいる場所で不用意に始動しない。
刃先が地面や木に触れたまま始動しない。
正しい始動方法を身につけることも大切です。
安全に始動できない人は、安全に作業できません。
チェーンソー作業は、始動の前からすでに始まっています。
チェーンソーを使うなら、防護具も欠かせません。
ヘルメット。
フェイスガード。
イヤーマフ。
手袋。
下肢切創防止用保護衣。
安全靴。
特に下肢切創防止用保護衣は、チェーンソー作業では非常に重要です。
知っているだけでは意味がありません。
現場で確実に着用する。
正しく着る。
作業に合ったものを使う。
ここが大切です。
また、防護具を着けた状態で動けるかも確認します。
視界は確保できているか。
耳は守れているか。
手袋で操作しにくくないか。
足元は安定しているか。
ズボンや靴は作業に適しているか。
防護具は、作業の邪魔をするものではありません。
命を守るために、作業の一部として使うものです。
防護具を正しく着けて初めて、チェーンソーを使う準備が整います。
彩ちゃんがチェーンソーを学ぶなら、最初に覚えてほしいのは、かっこよく持つことではありません。
まず、使う前に見ることです。
チェーンの張りを見る。
ガイドバーを見る。
チェーンブレーキを見る。
燃料とオイルを見る。
防護具を見る。
周囲を見る。
自分の姿勢を見る。
そして、分からない時は聞く。
「たぶん大丈夫」で始めない。
これが大切です。
初心者ほど、エンジンをかけることや木を切ることに意識が向きます。
でも、チェーンソー作業の安全は、その前にあります。
準備ができる人は、現場で落ち着いて動けます。
落ち着いて動ける人は、木も周囲もよく見えます。
チェーンソーは、使う前の準備で差がつくのです。
チェーンソーは、使う前の準備で差がつきます。
ソーチェーンの張り。
ガイドバーの状態。
チェーンオイル。
燃料。
チェーンブレーキ。
目立て。
防護具。
始動場所。
周囲確認。
どれも地味な確認です。
でも、その地味な確認が、作業中の安全を支えています。
林業の現場では、派手な技術だけが大事なのではありません。
作業前に見ること。
整えること。
確認すること。
おかしいと思ったら止まること。
こうした積み重ねが、事故を遠ざけます。
チェーンソーを安全に使う人は、エンジンをかける前から安全作業を始めています。
チェーンソーは、使う前の準備で差がつく。
これは、林業の現場で何度でも確認したい大切な基本です。
「チェーンソーって、エンジンをかけてからが作業だと思っていました。
でも、実際にはその前に見ることがたくさんあるんですね。
チェーンの張り、ガイドバー、ブレーキ、オイル、燃料、防護具、周囲確認。
使う前の準備が、安全な作業をつくる。
私も、エンジンをかける前の確認を大切にしたいです。」
※フォレストカレッジホームページ
https://www.young-leaves.com/