

2026年1月6日
林業の魅力シリーズ第386弾
スギは悪者じゃない
日本の林業と花粉問題を分けて考える
スギと聞くと、
「花粉」「アレルギー」「困った木」
そんな印象を持つ人が多いかもしれません。
けれど林業の現場から見ると、
スギは日本の森と林業を支えてきた、
いわば主食のような存在です。
今日は、
スギを感情ではなく、
現実として見直す話をします。
1.日本の林業は、スギ抜きでは成り立たない
日本の人工林の多くは、
スギとヒノキで構成されています。
戦後、住宅材を確保するために植えられたスギは、
今ちょうど使うべき時期を迎えています。
つまり、
スギは「過去の失敗」ではなく、
今どう使うかが問われている資源です。
2.花粉問題は「木の罪」ではない
花粉が多いのは事実です。
しかしそれは、
スギそのものが悪いからではありません。
・伐られず
・使われず
・植え替えられなかった
この循環が止まった結果、
花粉を大量に出す高齢林が増えました。
今は、
花粉の少ないスギ苗への更新も進んでいます。
伐って、使って、植え替えること自体が対策なのです。
3.スギは「使いやすい木」でもある
スギは軽く、加工しやすく、
人の手に優しい木です。
ただし、
乾燥や使い方を誤ると、
反りや割れが出やすい。
だからこそ、
スギは林業と木材利用の“知恵”を
必要とする木でもあります。
適材適所で使えば、
スギは今でも十分に力を発揮します。
スギは悪者ではありません。
問題は、
森をどう扱ってきたかです。
感情で切り捨てるのは簡単ですが、
林業はそんなに単純ではありません。
スギを使い、
森を手入れし、
次の世代につなぐ。
それができるかどうかが、
日本の林業の未来そのものです。
木は黙っています。
使い方を決めるのは、いつも人間です。
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