

2025年11月17日
林業の魅力シリーズ第356弾
(月曜日テーマ:林業の未来)
林業の未来を変える「スマート林業」──
ドローンとAIが広げる新しい森づくり
今日は「林業の未来」の日。
彩ちゃんは、最近とくに現場で耳にすることが増えた
“スマート林業”にワクワクしているようです。
ドローンが森の上を飛び、AIが木の成長を予測し、
データが伐採計画を支える――。
まるで未来の話に聞こえますが、
実はもう現場で動き出しています。
今日はその“最前線”を、
彩ちゃんの視点でやさしくお届けします。
ドローンが「森の目」になる時代
これまでの森林調査は、急斜面を歩き、方位と勾配を測り、
記録を書き…とにかく手間のかかる仕事でした。
ところが今は――
ドローンが空から森をスキャンしてくれる時代。
・木の高さ
・樹冠の広がり
・密度
・風倒の被害
・獣害痕
これらが、空をひと回りするだけで“見える化”されます。
彩ちゃんいわく、
「まるで森がしゃべり始めたみたい!」とのこと。
そう、データは森の“声”なんですよね。
AIが伐採計画をサポートする日
AIやシミュレーションの技術が進み、木がどのぐらい成長し、
いつ出材すれば価値が最大になるか――
機械が予測して教えてくれる時代が来ています。
これまでは熟練の感覚が頼りでした。
でも、未来は 経験+データ のハイブリッド。
・若い人でもベテラン並みの判断ができる
・無駄な作業や往復が減る
・材価が安定しやすくなる
こういう可能性が広がっています。
彩ちゃんは、
「未来の林業は “効率化”じゃなくて
“余裕を生む技術” なんですね」
と優しく言いました。
…ほんと、その通りなんです。
少人数だからこそ必要になる“スマート化”
日本の林業は:
・人口減少
・高齢化
・担い手不足
この三つの波に押されています。
だからこそ、
「1人でも安全に・効率よく働ける技術」
が必要なんです。
・自動航行のドローン
・高性能林業機械のGPS連動
・作業道を自動設計するAI
・危険地点を教えてくれる可視化アプリ
こうした技術は、決して“人を減らすため”ではなく、
森に関わり続けるための味方 なんですよね。
彩ちゃんは真剣な顔で、
「技術が入ることで、逆に“人が主役”の林業になるんですね」
と呟きました。
そうなんです。
本当に大切なところは、
いつだって人の手と目と心です。
森の未来は、ただ便利になるだけではありません。
「人が森と向き合う時間」を増やすための
テクノロジーが揃っていく未来。
彩ちゃんは最後に、
「データに頼るのは悪いことじゃなくて、
森をもっと深く知る優しい道具なんですね」
と笑いました。
その笑顔を見て、
“未来の林業って悪くないな”
そう思えた朝でした。
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