

2025年10月1日
林業の魅力シリーズ第327弾
下刈りという知恵──未来の木を守る“縁の下の力持ち”
森を歩いていると、目に入るのは大きな木や草花たち。
でも、その森を未来へとつなぐ小さな努力があることを、
どれだけの人が知っているでしょうか?
本日は、林業の「地味だけど超重要な作業」──
下刈り(したがり)に注目します。
草と木の“静かな戦い”、
そこに宿る日本人の山仕事の知恵をひもといてみましょう。
下刈りってなに?
植林されたばかりの苗木はとてもか弱い存在です。
そのままにしておくと、周囲の雑草や低木に覆われてしまい、
陽の光が届かず成長できないのです。
そこで行うのが下刈り。
雑草や低木を草刈機などで刈り、苗木に光と空気を届ける、
まさに未来の森林を守る作業です。
昔の人の呼び名は「野刈り」や「夏草払い」
下刈りは、実はとても古い作業。
昔の林業者たちは「野刈り」や「夏草払い」と呼び、
山にとっての礼儀作法のように大切にしてきました。
草を放置すると山の病気が増え、苗も根付きません。
山に入る前に「まず草を刈る」。
これは、自然と向き合う日本人の慎ましさの現れでもあります。
彩ちゃんの研修体験
「草を刈るだけって思ってたけど、めちゃくちゃ大事なことだったんですね…!」
「苗の足元に日が差すだけで、グンと元気になるのを見て感動しました!」
彩ちゃんが使っていたのは、肩掛け式の刈払機(かりはらいき)。
回転刃の種類や、草の密度、斜面の角度など、
安全第一で作業する工夫も学びました。
下刈りの意外な効果
下刈りには、他にもたくさんのメリットがあります:
害虫の発生を抑える:草の根元に潜む虫を減らせます
土壌の乾燥を防ぐ:風通しがよくなり病気が減少
作業の効率化:次の間伐や施肥の作業がしやすくなる
つまり、“未来の作業をしやすくするための作業”でもあるのです。
縁の下の力持ちこそ、未来を育てる
派手な作業ではないけれど、森の未来をつくる「縁の下の力持ち」。
それが下刈りという作業です。
私たちが見る“美しい森”の足元には、
こうした見えない努力が支えています。
そしてその努力こそが、
人と森の信頼関係をつないできたのです。
note更新情報(10月1日)
2025年10月1日、noteにて最新話を公開しました!
第5話「私のチェーンソーが、木を切った──」
ついに自分で整備したチェーンソーで伐倒に挑戦する彩ちゃん。
これまでの学びがつながる“成長の瞬間”をお見逃しなく!
https://note.com/forestcollege/n/n09fdec217e61
※フォレストカレッジホームページ
※X
※アメブロ