

2025年8月19日
林業の魅力シリーズ第298弾
サルスベリ(百日紅)|
夏を彩る“滑らかな木肌”の庭木と、樹木に宿る時間の流れ
林業の魅力シリーズ第298弾、火曜日恒例の「樹木深掘りシリーズ」。
本日取り上げるのは、8月の真夏にもかかわらず、
庭先や街路で元気よく花を咲かせ続けるサルスベリ(百日紅)です。
彩ちゃんが「ずっと咲いてる木があるんです」と話したのは、
通勤路にある一軒の民家の庭木のこと。
赤紫の花をふわふわと揺らしながら、
猛暑の中でも涼しげな姿を見せるその木に、
彩ちゃんの目が止まりました。
今回は、そんな彼女の気づきから、
サルスベリという木の魅力と秘密を深掘りしていきます。
1. 夏の終わりに咲き続ける木、サルスベリ
8月も下旬に差し掛かるというのに、
庭や街路で鮮やかなピンクや赤紫の花を誇らしげに咲かせる木があります。
それが「サルスベリ(百日紅)」。
中国原産の落葉中高木で、「百日紅(ひゃくじつこう)」の名の通り、
約100日にわたって花を咲かせ続ける驚異の庭木です。
長く咲くのはもちろん、滑らかな木肌と美しい枝ぶりも魅力。
2. 名前の由来と「木肌」の魅力
「サルスベリ=猿滑り」とはよく言ったもの。
その名の通り、幹の表皮がつるんと滑らかで、
猿も滑り落ちるほどと言われることが名前の由来とされています。
実際には猿は登れますが、
この木肌の滑らかさと模様の美しさはサルスベリの大きな特徴です。
毎年樹皮が自然に剥がれ落ち、
新しい表皮が現れるたびに模様が変わる-
まさに「時間が刻まれた樹木アート」ともいえる存在。
3. 花期が長いのはなぜ?
サルスベリの花は、枝の先端に長く花穂を出して咲くタイプ。
一斉に咲き誇るのではなく、徐々に咲き続ける「分散咲き」のため、
結果として7月〜10月まで咲き続ける長さを保つのです。
花の色も赤・ピンク・白・紫など多彩で、
庭や公園に涼しげな印象を与えてくれます。
4. 森や林業の現場とは別の「木との関わり」
林業においては構造材・用材としての木が主役ですが、
サルスベリのような木は生活の風景の中で人の心を癒す存在。
庭木として、街路樹として、そして、子どもたちが「滑る木」として
親しむ遊びの対象としても親しまれてきました。
彩ちゃんが森に通う道の途中にも、
古くからの民家の庭に大きなサルスベリが咲いているのを見かけるそうです。
「あの木、ずっと前から咲いてるのに、なんでまだ咲いてるの…?」
と彩ちゃんがつぶやいたのが、本日のテーマのきっかけです。
花咲く木に宿る、時間と記憶
サルスベリは「実用の木」ではないかもしれません。
でもその滑らかな肌と長い花期は、人の暮らしに寄り添い、
四季の変化を感じさせてくれる大切な存在です。
林業という視点からも、
こうした木と人との関わりの多様さを見つめ直すことは、
森を育てる心を豊かにしてくれます。
百日咲くこの木の、静かな情熱を感じながら。
※フォレストカレッジホームページ
※X
※アメブロ
https://ameblo.jp/woodendreams/entrylist.html