

2025年9月25日
林業の魅力シリーズ第323弾
小さな雑木林にも“物語”がある──
森の記憶をたどる散歩道
林業というと、広大な森林や伐採現場、
重機やチェーンソーといった大掛かりなイメージを
抱く方が多いかもしれません。
しかし、実は足元の小さな雑木林や里山の一角にも、
かつて人と森が共に暮らしていた“記憶”が
刻まれているのです。
今日は、そんな「身近な森」にも宿る物語を紹介します。
何気ない風景の中に隠された“手仕事の跡”
あなたの近くにも、少しだけ開けた小径や、
背の低い広葉樹が並んだエリアはありませんか?
そこに生えている木をよく観察してみると、
以下のような特徴が見られることがあります:
一定間隔に並ぶクヌギやコナラの木
根元に炭焼き跡があるウバメガシ
明らかに剪定された跡のあるタラノキやハゼノキ
それらはすべて、人の暮らしに使われてきた証。
つまり、人が“利用するために育ててきた森”=薪炭林や
生活林だった場所かもしれません。
彩ちゃん、森で足を止める
「あれ?この木、途中で切られたみたいな跡がありますね…」
校長:「それは昔、薪や炭の材料に使われていた証拠だよ」
彩ちゃん:「えっ…!?
森って、自然に育ってるだけじゃなかったんですね!」
人が森と共に生きていた時代、森は“自給の場”であり、
“共生の知恵”の象徴でした。
そんな歴史が、今も目に見えないかたちで生きています。
一本の木が語る“かつての暮らし”
例えば、柿の木。
いまはひっそりと実をつける木も、
かつては農家の裏庭で甘柿を育てたり、
渋柿を干し柿にしたりと、
冬の栄養源として欠かせない存在でした。
また、ネズの木(ネズミサシ)は、
針葉樹なのに生垣や杭として使われる珍しい木。
家の敷地を守る“境界”の意味合いもあったそうです。
木を見ることで、人の暮らしが浮かび上がる。
それが「森の記憶を読む」ということなのです。
どんなに小さな雑木林にも、そこにある理由があります。
森は生きていて、同時に、人との歴史や関係性の
記憶もそこに宿しているのです。
次に散歩する時は、何気ない木々の並びや、
木肌の切り口にも目を向けてみてください。
きっと、あなたの暮らす町にも“物語を秘めた森”が
あるはずです。
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彩ちゃんの安全物語 第3話|目立ての奥深さに目覚める
チェーンソー整備のキモ、「目立て」の技術と
安全性の関係を彩ちゃんが体感!
https://note.com/forestcollege/n/nacd700e3bf2e
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