

2025年9月24日
林業の魅力シリーズ第322弾
木のねじれを見る力──
昔の大工が持っていた“読み”の技術
昔の大工は、木を「見て」「触って」「感じて」、
その中に流れる“ねじれ”を読み取っていました。
それは単なる勘ではなく、
経験と観察によって磨かれた“技術”でした。
現代の林業でも、この木のねじれを見る力は重要です。
特に丸太や原木を扱う現場では、ねじれを見誤ると、
割れ・反り・施工ミス・事故の原因にもつながりかねません。
そもそも「木のねじれ」とは?
樹木は真っすぐに成長しているようでいて、
実は繊維がらせん状にねじれていることがあります。
このねじれは、
樹種の性質(クヌギやスギなど)
生育環境(風の影響・傾斜地)
樹齢や剪定履歴
など、さまざまな要因で生じます。
製材後、乾燥するにつれてねじれが露わになることもあり、
建築・家具・ログハウスにとっては見極めが肝になります。
大工はどう読んだのか?
昔の大工やログビルダーは、
以下のポイントでねじれを読み取っていました:
木肌の光の流れ
年輪の巻き方
節の向きや並び
樹皮の浮き具合
特に墨壺で直線を引く際には
「この木はまっすぐじゃないかもしれない」と見立てをし、
加工で“吸収”する工夫もされていました。
木のねじれを読む──ログビルダーの確かな眼
「木のねじれが見えてくると、
森が語りかけてくるように感じるんです」
ログハウスづくりの現場では、最初に確認するのが木の“ねじれ”。
とくに サドルノッチ(丸太の交差部の刻み) では、
木のねじれを無視すると隙間や歪みが生じやすくなります。
“隙間のないログハウス”を実現するには、木のねじれを見極め、
流れを読み、それを加工に活かす力が必要です。
それはまさに、経験と観察力が融合した職人の技術であり、
森と向き合ってきたからこそ培われる感覚といえます。
ねじれは“個性”でもある
最近では製材機やCAD図面で均一な木材が多く使われますが、
一方で「ねじれ」や「木の流れ」を活かした木組みも、
温かみある建築として評価されています。
天然乾燥材や手刻みの世界では、今なお“読み”が重要です。
彩ちゃんのひとこと
「校長!この丸太…なんかねじれてるっていうか、
表情がある気がします」
「おっ、いい目をしてきたな。
木は生きてきた時間を、その肌に描いてるんだよ」
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彩ちゃんの安全物語 第3話|目立ての奥深さに目覚める
チェーンソーの“刃の角度”と“安全”のつながりを、
彩ちゃんが実感した回。
https://note.com/forestcollege/n/nacd700e3bf2e
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