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林業の魅力シリーズ

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木の皮を剥ぐという知恵:乾燥・運搬・文化を支えた林業技術

2025年9月17日

林業の魅力シリーズ第318弾

 

木の皮を剥ぐという知恵:

 

乾燥、運搬、そして文化へ

 

 

 

木の皮を“あえて剥ぐ”。

 

そんな行為にどんな意味があるのだろう?

 

 

山仕事の現場では、昔から「皮を剥ぐ」ことに

 

知恵が込められてきました。

 

 

乾燥を促し、木を軽くし、運びやすくし、

 

さらには“使い道”まで広げてきた。

 

 

今回は彩ちゃんとともに、「木の皮剥ぎ」という

 

忘れられた技術にふれてみます。

 

 

 

 

 

 

1. 彩ちゃん、立ち枯らしの跡に出会う

 

「校長先生、これ…なんで皮だけ剥いてるの?」

 

彩ちゃんが見つけたのは、幹の皮が剥がれたまま立っている木。

高橋校長がにっこりと答えました。

 

「これは“立ち枯らし”って技法でね、

昔の人は伐る前から乾燥を始めていたんだよ」

 

 

 

2. 立ち木のまま乾燥? 木の軽量化という知恵

 

「皮を剥ぐと、樹木の水分が抜けやすくなる。

すると、切ったときに軽くなって運びやすいんだ」

 

山奥ではトラックや架線もない時代、

木材は人の手や馬そりで運ばれていた

水を多く含んだままの丸太は、想像を超えるほど重くなる

 

立ったまま乾燥させることで“軽く・腐りにくく・燃えやすく”という

3つの効果を得ていた

 

「なるほど…伐る前から、準備が始まってるんですね」

 

 

 

3. 和紙文化に生きる「皮の技術」

 

「校長先生、和紙の原料も“皮”ですよね?」

 

さすが彩ちゃん、いいところに気がついた!

楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)など、

和紙の材料となる植物は「皮」を使います。

 

柔らかく緻密な繊維は、皮のすぐ内側にしか存在しない

冬の寒い時期に皮を剥ぎ、灰汁で煮て、不純物を丁寧に取り除く

結果、あの丈夫で美しい和紙が生まれる

 

「剥くことで“使える部分”を見極めてるんだね」

 

 

 

4. 彩ちゃん、自然の工芸にふれる

 

作業小屋に戻ると、ボスが古い道具箱を開けました。

中には、杉の皮で編まれた籠、コウゾの和紙、

そして桜の皮細工のペンケース。

 

「彩ちゃん、木の皮はただの“ゴミ”じゃないよ。

道具にも、作品にも、生まれ変わるんだ」

 

彩ちゃんはそっと手のひらで皮をなでて、微笑みました。

「森って、最後まで無駄がないんですね」

 

 

 

「木の皮を剥ぐ」という行為の中には、

 

昔の人々の知恵、暮らし、そして自然への敬意が

 

詰まっています。

 

 

乾燥、運搬、活用-皮を“剥く”ことで、

 

木の命がさらに活かされていたのです。

 

 

今はあまり見かけなくなったこの技法。

 

しかし、これからの林業にこそ、

 

こうした“手間”の中にヒントがあるのかもしれません。

 

 

 

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彩ちゃんの安全物語 第3話 公開!

タイトル:「目立ての奥深さに目覚める」

 

安全作業のカギは、刃物を研ぐ“目”にあった!?

彩ちゃんが目立ての神髄に出会う、ちょっと感動の一編です。

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