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林業の魅力シリーズ

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リジェネラティブ林業とは何か-“伐って終わり”から“共に育つ森”へ

2025年8月4日

林業の魅力シリーズ第288弾

 

リジェネラティブ林業とは何か-

 

“伐って終わり”から“共に育つ森”へ

 

 

 

“リジェネラティブ林業”という新たな可能性

 

林業には、持続可能であることが常に求められてきました。

 

これまでの「伐って・使って・育てる」というサイクルも、

 

言ってみればサステナブルな林業の一つの形。

 

 

しかし、世界では今、「リジェネラティブ(再生型)」という

 

一歩先の林業が注目されています。

 

 

“Regenerative Forestry”──直訳すれば「再生型林業」。

 

これは、単に森林資源を守るだけではなく、「森そのものの力を引き出し、

 

土壌・生態系・地域のコミュニティまでも豊かにする」ことを

 

目的とした考え方です。

 

 

 

 

 

 

伐って終わりではなく、“共に育つ森”へ

 

リジェネラティブ林業では、間伐や伐採も

「生態系の手入れ」として位置づけられています。

 

たとえば以下のような取り組みが行われます。

 

伐採後すぐに天然更新または混交林化による再生を始める

伐採作業で踏み荒らされた土壌を修復し、微生物が活発な土壌環境を再建

地域住民・子どもたちが関わる“共育型”の森林づくり

 

こうした視点から見ると、森林は「使うもの」から

「共に生きるパートナー」へと変化します。

 

 

 

埼玉にも「フランスの森」構想を

 

リジェネラティブ林業の理念に最も近い国の一つが、

まさに「広葉樹の国フランス」です。

 

針葉樹の人工林中心の日本とは対照的に、フランスでは在来の広葉樹を活かし、

林業が地域文化と融合して発展しています。

 

そして今、「埼玉に“フランスの森”を」という構想が静かに動き始めています。

これは、再生型林業の思想を日本の森に応用し、

「林業が誇れる地域社会」を再構築しようという試みです。

 

この構想の実現には、広葉樹の再生に関心のある方々や、

山林を次世代に活かしたいと考えている所有者の皆さまのご協力が不可欠です。

 

「うちの山を使っていいよ」

「この構想に参加してみたい」

「広葉樹で森づくりをしてみたい」

 

そんな思いをお持ちの方がいらっしゃいましたら、

ぜひ私たちにお声がけください。

 

未来につながる森づくりを、ここ埼玉から一緒に始めましょう。

 

 

 

森林の再生は、地域の再生でもある

 

土壌を健康にすること、森の構造を多様化させること、

 

そして何より人と森の関係性を再生すること。

 

それこそがリジェネラティブ林業の本質です。

 

 

「伐ったら終わり」ではなく、

 

「伐ることで始まる」未来へ──。

 

 

日本の林業も、この視点から新しい歩みを進めていく時期に

 

来ているのかもしれません。

 

 

※フォレストカレッジホームページ

https://www.young-leaves.com/

※X

https://x.com/wooden_tinys

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