

2025年12月2日
林業の魅力シリーズ第366弾
ネズミサシ(鼠刺)の知られざる魅力|
古代から人を守ってきた“刺す木”の物語
今日は、古くから日本人の暮らしのそばで
“守りの木”として親しまれてきた
ネズミサシ(鼠刺)のお話をお届けします。
常緑でとても硬く、鋭いトゲを持つネズミサシ。
名前のとおり「ネズミを刺すほど固い木」
として知られています。
横で聞いていた彩ちゃんが
「えっ、そんな強い木が森にあるんですか?」
と目を丸くしていました。
そんなネズミサシの魅力を、
今日はじっくり見ていきましょう。
ネズミサシは“日本のジュニパー”
ネズミサシはジンチョウゲ科の常緑針葉樹で、
海外では“Japanese juniper”として扱われることもあります。
独特の香りを持ち、防虫性に優れているため、
昔の日本では 箪笥・道具箱・味噌樽の蓋 などに
加工されて使われました。
彩ちゃん:「なるほど…暮らしを守る木だったんですね!」
まさにその通り。森の木は、ただ生えているだけではなく、
人と共に生きるための知恵をたくさんくれているんです。
触ると痛い!“鼠を刺すほど固い”木質
ネズミサシの一番の特徴は、
とにかく 堅くて強い木質 と、枝葉についた 鋭いトゲ。
ちょっと触れただけで「イタッ!」となるほどで、
野生動物や害獣から家を守る「生きたバリア」
として植えられていました。
彩ちゃん:
「まさか木がフェンスみたいな役割をしていたなんて…
昔の人ってすごい!」
そう。人は自然の力をそのまま活かして暮らしてきました。
秋から冬にかけて可愛い“青い実”をつける
ネズミサシは秋に美しい 青紫色の実 をつけます。
ジュニパーベリーに近い実ですが、
食用やスパイスには向かず、基本的には鑑賞用。
ただ、森の小鳥たちがこの実を運び、命をつなぐ大切な存在です。
彩ちゃん:「冬の森に青い実…可愛いアクセントですね!」
森づくりにも役立つ“丈夫で長生きな木”
ネズミサシは乾燥や痩せた土地にも強く、
他の植物が育ちにくい場所でもしっかり根を張ります。
そのため、
山の保全や植生の回復 においても重要な木のひとつです。
環境の厳しい斜面でも倒れず踏ん張る姿は、
どこか人の生き方とも重なるようで、心を打たれます。
まとめ
ネズミサシは、昔から人の暮らしを
quietly(ひっそり)支えてきた木。
防虫、道具づくり、家を守る役割、
そして森の生態系の一員として、
実に多くの働きを見せてくれます。
彩ちゃんも今日の終わりにひと言。
「森には、静かに誰かを守っている木があるんですね…。
なんだかネズミサシって、優しいヒーローみたいです。」
森を歩くとき、足元や林床にこの木を見つけたら、
そっと観察してみてください。
note更新のお知らせ
彩ちゃんの安全物語 第13話が公開されました。
チームの中に生まれた信頼
― 「風が止んだ森に、静かな拍手が響く」 ―
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