

2025年12月23日
林業の魅力シリーズ第381弾
石川県の県木・アテ(ヒノキアスナロ)
雪と湿気に耐えてきた“残される木”の林業史
森を見渡すと、すぐに目立つ木と、
気づかれにくい木があります。
今日紹介するアテ(ヒノキアスナロ)は、
後者の代表です。
派手さはない。
でも、長く残ってきた理由がはっきりある木です。
雪と湿気の土地が選んだ木
アテは、北陸地方、とくに 石川県 で
古くから使われてきました。
その理由は単純です。
雪に強い
湿気に強い
腐りにくい
北陸の気候は、木にとって決して優しくありません。
そこで生き残ってきたアテは、
その土地に合っていたから残された木 なのです。
目立たないが、暮らしを支えてきた
アテは、神社仏閣、土台材、板材、船材など、
人の暮らしの「土台」に使われてきました。
柱のように主張する場所ではなく、
見えないところで役目を果たす木。
林業の現場でも、
「よく燃える」「よく伸びる」より、
「長く持つ」「安心して使える」ことが評価されてきた
――それがアテです。
林業は“伐る技術”だけではない
アテを見ていると、林業の本質が見えてきます。
それは、
どの木を育て、
どの木を残し、
どの木を次の世代に渡すか。
成長の速さではなく、
土地・気候・暮らしとの相性を見抜く力。
アテは、
「林業は判断の積み重ねでできている」
ということを、静かに教えてくれます。
森に立つと、アテは声高に語りません。
ただ、そこに立ち続けています。
それだけで、
この木がどんな評価を受けてきたかがわかります。
彩ちゃんも、アテの森を見上げながら、
「目立たなくても、
必要とされ続ける木があるんですね」
と、ぽつりとつぶやいていました。
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彩ちゃんの安全物語 第16話が公開されました。
『危険を“見抜く技術”』
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