

2025年11月19日
林業の魅力シリーズ第358弾
林業の道具は、時代とともに進化してきました。
しかし、昔の道具が廃れたわけではありません。
むしろ“良い仕事”をするための基本は昔の道具に
詰まっていることが多い。
今日は、そんな「古き良き道具」と
「現代最前線の道具」をセットで紹介します。
伝統の道具:手斧(ちょうな)
● 木の表情を読む道具
ちょうなは、木の表面を削り、
形を整えるための古典的な大工・林業の道具。
丸太の“ねじれ”や“クセ”を読むのに最適で、
ログビルダーに必要な感覚を鍛えるには最高の相棒です。
● ちょうなの魅力
木目の動きを手の振動で感じ取れる
「削る音」で刃の入り具合がわかる
丸太との会話が生まれる(これは本当に経験者ほど頷くポイント)
電気も燃料もいらない。技術そのものが価値になる
昔の職人は、ちょうなの削り跡で“腕前”が分かったと言われています。
技術の痕跡が丸太に残る、まさに手仕事の象徴です。
最新鋭の道具:バッテリーチェンソー(最新モデル)
● 進化が止まらない
近年のバッテリーチェンソーは、
ガソリン式を脅かすレベルに成長しました。
パワー・キレ味・静音性の三拍子が揃いつつ、環境にも優しい。
● 最大のメリット
圧倒的に静か(森林浴の場でも邪魔しない)
排ガスゼロ(作業者の健康面でも嬉しい)
振動が少なく疲れにくい
冬季も始動性良好
故障しにくいシンプル構造
特に林業女子や初心者にも扱いやすく、
安全講習でも重宝されている最新の一台です。
ちょうなのような「手の技」を育てる道具と、
バッテリーチェンソーのような「効率と安全」を
追求した現代道具。
この両方を使いこなせる林業家こそ、本物です。
彩ちゃんだったら、きっと
「昔の道具って、木の息づかいが聞こえるんですね…!」
なんて言いながら、目を輝かせてちょうなを触るでしょう。
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