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林業の魅力シリーズ

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林業の魅力シリーズ第313弾|伊能忠敬が歩いた距離と、私たちが測る森の距離

2025年9月9日

林業の魅力シリーズ第313弾

 

伊能忠敬-

 

“歩いて測った男”と、森を測るということ

 

 

 

現代の林業では当たり前となっている「地図」や「測量」。

 

でも、その原点に立ち返ってみたことはありますか?

 

 

本日ご紹介するのは、江戸時代に日本全国を

 

“歩いて測った”人物-伊能忠敬(いのう ただたか)。

 

 

測量と地図づくりに生涯をかけた彼の物語には、

 

森林を見つめる私たちに通じる精神があります。

 

 

 

 

 

 

1. 伊能忠敬とは?

 

1745年、上総国(現在の千葉県九十九里)に生まれる

商人として成功した後、50歳を過ぎてから“天文学と測量”の道へ

幕府の命を受けて日本全国を17年間かけて歩き、測量した

 

その成果が有名な「伊能図(大日本沿海輿地全図)」。

日本を正確に描いた最初の実測地図です。

 

 

 

2. 地図が林業を支える理由

 

彩ちゃんが林業の研修で最初に渡されたのは、紙の地図とコンパス。

GPSがある時代でも、森の中では“目印”や“地形”を読む力が不可欠です。

 

森林施業では、

境界線の確認

伐採エリアの設定

作業道の位置計画

 

など、正確な測量と地図情報がすべての土台になります。

 

 

 

3. 忠敬の「測る心」と、林業の今

 

伊能忠敬は、1日に平均35km以上を歩いて記録を取り続けました。

どんな山道も、崖地も、彼にとっては“誤差との戦い”。

「測ることで世界が見える」という信念を貫いた人物です。

 

その姿勢は、今の林業にも通じます。

森の変化を記録する航空レーザー測量(LiDAR)

地理情報システム(GIS)で管理する森林台帳

ドローンやスマホで誰もが“地図づくり”に参加できる時代

 

測るという行為が、森を守る力になる。それは今も昔も変わりません。

 

 

 

彩ちゃん、地図と出会う

 

「山ってどこからどこまでが“自分の森”なんでしょう?」

ある日、彩ちゃんが疑問に思ったとき、先輩がこう答えました。

 

「それを知るには、まず“測る”ことだよ。

歩いて、見て、線を引く。忠敬さんみたいにね。」

 

彩ちゃんの手には、タブレットと紙地図、そして林業用コンパス。

彼女の“地図づくり”は、今まさに始まったばかりです。

 

 

 

伊能忠敬は、星を見上げながら地を測った人物。

 

林業者は、木々を見ながら森を測ります。

 

 

立場も時代も違っても、自然を「測る」という行為は、

 

自然を「理解する」ことにつながる。

 

 

私たちもまた、忠敬のように、

 

森と向き合いながら一歩ずつ“地図”を描いていくのです。

 

 

note連載のお知らせ(再掲)

 

昨日より、noteで「彩ちゃんの安全物語」が連載開始されました!

第1話は《チェーンソー・キックバック編》。

森の“危険”をどう見抜くか。

物語で学べる安全のヒントをお届けしています。

note記事はこちら

 

 

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