

2026年4月2日
強い人は、無理を押し通す人ではありません。
疲れにくい動き方を知っている人。
疲れにくい道具の使い方を知っている人。
疲れにくい考え方を持っている人。
そういう人が、長く続きます。
林業は、ただ頑張る仕事ではありません。
疲れないように働く知恵の仕事でもあります。
今週は彩ちゃんと一緒に、
この「疲れない力」を見ていきます。
今日は頑張っているのに、なぜかうまくいかない。
そんな日はありませんか。
動いている。
汗もかいている。
手も休めていない。
それなのに、仕事が進まない。
体だけがどんどん疲れていく。
こういう日は、現場ではだいたい危ないです。
頑張っていることと、うまく働けていることは、同じではありません。
仕事がうまく進まないと、人は焦ります。
焦ると、呼吸が浅くなります。
視野が狭くなります。
手元ばかり見てしまいます。
すると次に起こるのが、力みです。
肩に力が入る。
腕で押す。
足元が雑になる。
本当は全身でやる仕事なのに、
一部分だけで何とかしようとしてしまう。
その結果、余計に疲れます。
そして疲れるほど、また焦る。
この流れに入ると、仕事の質は一気に落ちます。
危ない日は、たいていこの順番で始まります。
頑張っている日に限って、動きが増えます。
持ち直す。
構え直す。
やり直す。
一つ一つは小さなことです。
ですが、こうした無駄な動きは、体をじわじわ削っていきます。
しかも本人は、頑張っているつもりなので気づきにくい。
ここが厄介です。
うまくいっている人は、派手には見えません。
でも、動きが少ない。
力みが少ない。
やり直しが少ない。
だから疲れません。
疲れる日の正体は、仕事の量より、無駄な動きの多さにあることがよくあります。
現場で長く続いている人は、ここが違います。
うまくいかない時に、意地で押しません。
一度止まる。
深呼吸する。
持ち方を直す。
足元を見る。
道具の状態を確かめる。
そうやって、立て直します。
頑張り続けることより、
崩れかけた状態を戻せることの方が大事です。
本当に強い人は、無理を押し通す人ではありません。
危ない流れに入った時に、そこで止まれる人です。
頑張ること自体は悪くありません。
ですが、頑張るほど疲れる日は、一度疑った方がいい。
焦っていないか。
力んでいないか。
無駄な動きが増えていないか。
そこを見直すだけで、仕事は変わります。
林業の現場では、
うまい人ほど静かです。
落ち着いている。
動きが少ない。
それでいて、仕事が進む。
その違いは、才能ではありません。
頑張るより先に、整えること。
それが、疲れない働き方につながります。
「今日はすごく頑張っているのに、なんだかうまくいかない。
そんな日があって、前は自分がダメなんだと思っていました。
でも違ったんですね。
焦ると力が入って、余計に疲れて、もっと崩れていく。
今は少しだけ分かります。
頑張る前に、いったん落ち着くことが大事なんですね。」
彩ちゃんの安全物語 第30話が公開されました。
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