

2025年9月2日
林業の魅力シリーズ第308弾
ネムノキ(合歓木)-
眠る葉が教えてくれる、森の静かなリズム
朝の森を歩いていた彩ちゃんが、
ふと目を留めた一本の木。
「この葉、夜になると閉じるんですね…
まるで寝てるみたい」
そう、合歓(ネム)ノキ。
“眠る木”の名をもつ不思議な樹木です。
淡いピンクの花が風にゆれ、
葉が日暮れとともに静かに閉じていく-
その姿には、森がもつ「リズム」が
刻まれているようです。
今日はそんなネムノキを、
彩ちゃんと一緒に深掘りしてみましょう。
1. ネムノキってどんな木?
分類:マメ科ネムノキ属の落葉高木
学名:Albizia julibrissin
高さ:約5〜10m
葉:夜になると閉じ、朝になると再び開く「就眠運動」が特徴
花:6〜7月ごろ、ふわっとした絹糸のような薄紅色の花が咲く
古くから日本の庭や道沿いに植えられ、
「夏の風情」を感じさせる樹木として愛されてきました。
彩ちゃんも「花火みたいで可愛い!」と
目をキラキラさせていました。
2. “眠る”というふしぎな能力
ネムノキの最大の特徴は、“葉が眠る”ように閉じること。
この現象は「就眠運動」と呼ばれ、
植物に備わった光や温度への反応です。
日が暮れると葉が内側に折りたたまれる
光を感じるとまた開いて活動開始
体内時計のような「概日リズム」によって制御されている
彩ちゃんのひとこと:
「森にも昼と夜のリズムがあるって、
なんだか生きてるって感じですね…」
3. ネムノキと人の関わり
林業材としてはあまり馴染みがないネムノキですが、
人との関係は意外と深いのです。
木材:軽くて柔らかく、箱や箸、民芸品などに利用される
薬用:樹皮は生薬「合歓皮(ごうかんひ)」として不眠や精神安定に
文化:古来より「眠り」を連想させる詩や絵画のモチーフに登場
彩ちゃんは「“眠れる森の美女”じゃなくて、
“眠れる森の木”ですね」と微笑んでいました。
4. 森のリズムを感じるということ
ネムノキを見ていると、「森は静かに呼吸している」
という感覚になります。
そのリズムに気づける人が、
森を大切にできる人なのかもしれません。
ネムノキは、林業の主役ではありません。
でも、森の“時間”や“息づかい”を教えてくれる名脇役。
機械やデータが中心になる今の林業にこそ、
こうした「静けさの中のメッセージ」を
読み取る感性が必要かもしれません。
彩ちゃんは今日も言っていました。
「森って、静かだけど…何か語ってますよね」
お知らせ
林業は便利な道具と豊かな自然に支えられていますが、
その一方で「危険」と隣り合わせでもあります。
事故を減らすためには、教科書的な知識や動画だけでは
伝わりにくい、“実感”が必要です。
そこで私たちは、「安全を物語にして伝える」という
新しい取り組みを始めました。
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