

2025年12月27日
ログハウス講座 vol.67
ログハウスに向いている人・
向いていない人──
後悔しないための正直な話
ログハウスは、
誰にでもおすすめできる家ではありません。
けれど、あるタイプの人にとっては、
これ以上ないほど「しっくりくる家」になります。
vol.63では木の進化を、
vol.64では心と体への作用を、
vol.65では時間とともに住まう価値を、
vol.66では後悔の少ない選択という視点を
お伝えしてきました。
今回はその流れを受けて、
ログハウスに向いている人・
向いていない人について、
少し踏み込んだ話をします。
1.ログハウスに向いている人
ログハウスに向いているのは、
特別な知識や技術を持った人ではありません。
こんな感覚を持っている人です。
手をかけることを「面倒」ではなく「当たり前」と思える
完璧さより、馴染んでいく過程を楽しめる
季節の寒暖差や変化を、自然なものとして受け入れられる
家を“消費するもの”ではなく、“関係を育てるもの”と考えられる
ログハウスは、
何もしなくても快適な家ではありません。
でも、関われば関わるほど、
ちゃんと応えてくれる家です。
2.正直に言う、向いていない人
これは優劣の話ではなく、相性の話です。
ログハウスに向いていない可能性が高いのは、
こんな価値観を持っている人です。
いつまでも新品の状態を保ちたい
音・匂い・温度変化に敏感で、それが強いストレスになる
メンテナンスを「負担」としか感じられない
家には「何もしなくていい快適さ」だけを求めたい
これらは、決して間違いではありません。
ただ、その価値観のままでは、
ログハウスは重たく感じてしまうかもしれません。
3.ログハウスは「完成した家」ではなく、
「育っていく家」
ログハウスの大半は、
生きていた素材──丸太でできています。
人間でたとえるなら、
建て上がったばかりのログハウスは、
赤ちゃんと同じです。
形は整っているけれど、
中身はまだ成長の途中。
これから環境に慣れ、
季節を経験し、
少しずつ落ち着いていく。
だからログハウスは、
建てたら終わりの家ではありません。
育てていく家です。
子どもに成長期があるように、
ログハウスにも「反抗期」があります。
乾燥で動く
隙間が出る
音が変わる
表情が変わる
これは失敗ではありません。
成長の過程です。
ここで必要なのは、
完璧に抑え込もうとする姿勢ではなく、
おおらかに向き合う気持ちです。
子育てと同じで、
ログハウスにも
ほめながら育てる感覚が必要です。
叱るより、様子を見る
押さえつけるより、付き合う
変化を欠点ではなく、個性として受け止める
そして、ときどき
「いい色になってきたな」
「落ち着いてきたな」
と、声をかけるような気持ちで見てやる。
この感覚を持てる人にとって、
ログハウスはとても素直で、
よく応えてくれる存在になります。
4.「向いていないと思っていた人」が、向いていた例
実際には、
最初から「ログハウス向きだ」と
思っていた人ばかりではありません。
不安はあった
自分にできるか迷った
正直、向いていないと思っていた
それでも住み始めてみると、
「慣れた」のではなく、
「好きになった」という人がいます。
vol.65でお話ししたように、
ログハウスは時間とともに評価が上がる家。
最初の印象だけでは判断しにくいのも事実です。
5.家選びで後悔する本当の理由
家選びで後悔が生まれる原因は、
性能不足でも、情報不足でもありません。
自分との相性を見なかったこと。
ログハウスは、
向いている人には一生もの。
向いていない人には、手のかかる存在。
だからこそ、
この話を先にしておく意味があります。
ログハウスは、
誰にでも合う家ではありません。
でも、
木と時間と付き合う覚悟がある人にとっては、
これ以上ないほど、裏切らない家です。
家選びは、
スペックや流行で決めるものではなく、
自分の暮らし方との相性で決めるもの。
それが見えたとき、
ログハウスという選択は、
きっと自然に見えてきます。
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