

2025年11月25日
林業の魅力シリーズ第361弾
秋の森で光るクマシデ(熊四手)──
強さとしなやかさを併せもつ不思議な広葉樹
こんにちは、彩(あや)です。
今日は、普段の森歩きでもひっそりと主張してくる
不思議な木… クマシデ(熊四手) を紹介します。
春の花もすてきですが、今の季節(11月後半)は、
何と言ってもあの やさしい黄色の紅葉 が魅力。
「名前に熊ってつくけど…なんだか可愛いぞ?」と、
私も初めて知った時に少しワクワクしました。
それでは、クマシデの世界を
いっしょにのぞいてみましょう。
クマシデってどんな木?
クマシデは、日本の雑木林に広く見られる落葉広葉樹。
樹皮は灰色〜黒っぽく縦に細かいシワが入るのが特徴で、
遠目でも「お、この木はちょっと違うな」とわかります。
名前の由来には諸説ありますが、
「枝の垂れ具合が“熊の前足(四手)っぽい”」
というユニークな説もあり、どこか親しみが湧いてきます。
木工職人が“実は好む木”でもある
クマシデは、
・とても硬い
・ねじれにくい
・しなやかで粘りがある
という特徴を持っています。
この性質から、昔は 農具の柄・楽器・こま・工具の
持ち手 によく使われてきました。
派手な木ではないけれど、暮らしの近くで人を支えてきた
“縁の下の力持ち”のような樹木です。
今ちょうど見頃の“あの色”
11月のクマシデは、
「優しい光をつつむ黄金色」
と表現したくなるほど、ふんわりと温かい色に染まります。
彩ちゃんも森で見かけると、思わず足を止めてしまいます。
「赤く燃えるモミジとは違う、落ち着いた癒しの黄色だなぁ…」
そんな気持ちになる紅葉です。
森づくりとクマシデの関係
雑木林では、クマシデは中層を支える大切な木。
・落ち葉は適度に土を肥やし
・林内の光をやわらかくして
・鳥や昆虫のすみかにもなる
派手すぎないけど“生態系のつなぎ役”として、
森のバランスを整えてくれる存在です。
紅葉の季節は、森の主役が針葉樹から広葉樹へ
交代する瞬間。
その中で、クマシデは静かに自分の色を見せてくれます。
彩ちゃんも、今日またひとつ思いました。
「森は名脇役の集合体。
ひとつの木にも歴史と役目があるんだなぁ」 と。
次に森を歩くとき、
ぜひ黄色く光るクマシデを探してみてくださいね。
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