

2025年9月5日
林業の魅力シリーズ 第311弾
『今日も林業日和 ナカシマ・アヤの現場日誌』紹介|
未知から林業へ、日々のリアルが力になる
今日は金曜日、恒例の「本を通して林業を語る日」です。
取り上げるのは、中島彩さんによるエッセイ風林業ルポ
『今日も林業日和 ナカシマ・アヤの現場日誌-
山、仕事、愉快な仲間たち』。
タイトルに惹かれて手に取った方も多いかもしれません。
軽妙な語り口の中に、林業の奥深さや人の温もりが
じんわりと伝わってくる一冊です。
1. 林業エッセイの新境地
本書は、「ガチな専門書」でもなければ、
「ほのぼの読み物」だけでもない-
その間を縫う、
絶妙な距離感で読者に林業の世界を届けてくれます。
著者・中島彩さんは、
実際に林業の現場で働いた経験を持つ女性。
山仕事のリアルな描写もありながら、
「あるある!」と笑える日常の風景や、仲間とのやり取り、
季節の移ろいまでも丁寧に綴られています。
2. “人”を中心に描かれる林業
林業というと、「木」や「道具」「危険」ばかりに
目が行きがちですが、この本では「人」が主役です。
現場で出会う、少しクセのあるけど憎めない仲間たちとの
やりとりが実に魅力的。
こうした人物描写が、「林業って怖そう…」というイメージを
一気に和らげてくれます。
3. 「林業女子」ならではの視点
中島さんの筆致には、女性ならではの視点が活きています。
力仕事や重機の扱いだけではなく、
「山でのお昼ごはんは何がいいか?」
「女性用トイレはどうするか?」といった、
これまで語られにくかった“山で働くリアル”が描かれていて、
多くの人にとっての気づきとなるでしょう。
4. 読み終えたあとに残る“温かさ”
どんなに過酷な現場でも、どこかに笑いがあり、
思いやりがあり、自然とのつながりがある-
この本を閉じたあと、
あなたも「明日、森を歩いてみようかな」と思うはずです。
難しい言葉ではなく、“物語”で伝える林業の魅力。
ぜひこの一冊を手に取ってみてください。
『今日も林業日和』は、林業のリアルを優しく、
でも確かに伝えてくれる一冊です。
これから林業を目指す人にも、
自然や田舎暮らしに関心がある人にもおすすめ。
「働くこと」「自然と向き合うこと」「人と生きること」
すべてが詰まっています。
昨日より、noteで「彩ちゃんの安全物語」が連載開始されました!
第1話は《チェーンソー・キックバック編》。
森の“危険”をどう見抜くか。
物語で学べる安全のヒントをお届けしています。
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