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埼玉県林業技術者研修

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日本の伝統木工技術「指物(さしもの)」とは?釘を使わず木をつなぐ知恵

2025年6月4日

 

 

 

林業の魅力シリーズ第245弾

 

釘を使わず、木をつなぐ-「指物」という日本の知恵

 

 

 

水曜日は、古来から伝わる伝統技術・道具・風習・習わしを

 

紹介する日です。

 

 

今回は、日本の木工技術の粋「指物(さしもの)」に

 

焦点を当てます。

 

 

釘も接着剤も使わず、木だけで木を組む。

 

それは日本人が培ってきた、

 

木に寄り添う技と心の結晶です。

 

 

 

 

 

 

指物とは?

 

指物とは、木と木を組み合わせて箱や棚などを作る日本の伝統技術です。

 

金具やネジを使わず、木材の切り込みと差し込み(ほぞとほぞ穴)だけで

構成される構造で、堅牢でありながら美しい仕上がりが特徴です。

 

主に使われる技術:

蟻組(ありぐみ)

包みほぞ

留め継ぎ

千切り留め(ちぎりどめ) など

 

 

 

林業とのつながり

 

指物に使用される木材は、反りにくく、加工しやすい柾目材が好まれます。

そのため、原木の段階での目利きや製材の精度がとても重要です。

 

スギ・ヒノキ・サクラ・キリ・カエデなどが主材

節のない部位、年輪の詰まった材が高評価

木の「クセ」を読む林業者と、「組む」職人が協働して品質を決める

 

 

 

用途と文化的価値

 

指物は、以下のような品々に使われてきました:

茶道具(棚、箱、香合)

書院造の調度(机、棚、引き出し)

寺社仏閣の扉や欄間の構造材

現代では高級家具やギャラリー展示品にも

 

「見せない構造が美しさになる」という価値観は、

日本建築や大工文化にも深く通じています。

 

 

 

精密で、哲学的な仕事

 

指物は「技術で魅せる美しさ」と「木の性質を読む眼」の融合です。

 

木が動く季節を見越した“遊び”の設計

木目の流れを合わせて一体感を出す技巧

組手そのものがデザインになる構成美

 

これは、ただの木工ではなく、木を尊重する精神性を伴った造形なのです。

 

 

 

「木を組む」ことの意味

 

指物は、「木をつなぐ技術」であり、「木と人をつなぐ文化」でもあります。

釘やボンドに頼らないからこそ、木の持つ力を最大限に活かせる。

 

それは、林業と木工の真の共創とも言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!

 ぜひご覧ください。

 

※職業人講和アーカイブ

 

※杉の特性を存分生かしたタイニーログハウス

 

※オンライン説明会(YouTubeライブ)アーカイブ

 

※現地説明会(YouTubeライブ)アーカイブ

 

※動画で昨年の埼玉県林業技術者育成研修の様子をチェック!


https://youtu.be/IUJ07_DTw3A

 

※動画でレクリエーションゲームをチェック!

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