※杉の特性を存分生かしたタイニーログハウス
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2025年5月22日
山に時計はない-自然のリズムで生きる林業の時間感覚
木曜日は、林業や自然、山の話題を自由に語るフリートークの日です。
本日、林業の魅力シリーズ第237弾は「山に時計はない」です。
現代人は、分刻み・秒刻みのスケジュールで動き、
スマートフォンや時計に追われて暮らしています。
しかし、山には時計がありません。
かつての林業や山仕事では、
「日の出とともに動き、日が傾いたら帰る」という、
自然とともに流れる時間感覚が当たり前でした。
この「山の時間」こそが、私たちが忘れかけている
人間の本来のリズムを思い出させてくれるのではないでしょうか。
山の中で感じる“時間の違い”
太陽の角度、風の音、鳥の声、木の影の長さで“時間”を読む
時計の針よりも、「伐った木の汗(樹液)の量」で昼を知る
昼食は「お腹が空いたから」食べ、休憩は「身体が求めたから」取る
15分で済む作業が、雨で一日かかることもある──自然時間の支配
時間の“正確さ”と“豊かさ”
私たちは「正確な時間」を追いかけて、
本当の時間の“質”や“豊かさ”を失っているのかもしれません。
山の中で過ごすうちに、「今日できるところまでやろう」
という心のゆとりが育まれていくのです。
林業教育においても
林業研修や実地訓練では、「時間通りの行動」も大切ですが、
天候を読む感覚
木の状態を見極める目
身体と相談する力配分
といった、「自然の時間に寄り添う力」も同じくらい大切です。
山で時計を忘れるという贅沢
「山に入るときは時計を外す」と言った先輩がいました。
それは、自分の中の時間を取り戻す儀式だったのかもしれません。
もしあなたが疲れているなら、山に行ってみてください。
木と空と風と光が、あなたの時間を取り戻してくれるかもしれません。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ