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2025年5月2日
『林ヲ営ム』-木の価値を高める技術と経営を学ぶ
金曜日は、林業や森林、自然に関する本を紹介する日です。
林業の魅力シリーズ第225弾では、
持続可能な林業経営を目指すうえで必読の一冊、
赤堀楠雄著『林ヲ営ム: 木の価値を高める技術と経営』を深掘りします。
木を伐るだけではなく、「活かす」ことが求められる現代。
そのヒントが、この本には詰まっています。
著者・赤堀楠雄氏について
赤堀楠雄氏は、実践的な林業経営と木材の付加価値向上に
長年携わってきた現場のプロフェッショナルです。
山林所有者・施業者としての豊富な実績
地域に根差した林業経営の推進者
木材流通と市場価値を意識した技術指導も行う
単なる技術者ではなく、「林業経営者」としての視点を持つ人物です。
『林ヲ営ム』の概要と魅力
この本では、林業を取り巻く環境の変化に対応するための技術と
経営戦略が具体的に解説されています。
伐採・搬出から加工・販売までの全体像を網羅
高付加価値材の生産方法(適材適所の伐採、乾燥、製材技術)
地域と連携した経営手法(地産地消、ブランド化)
持続可能な森林経営のための施業計画
林業を「採る産業」から「創る産業」へと変えるためのノウハウが詰まっています。
木の価値を高めるための実践的な技術
特に本書が重視しているのは、伐って終わりではなく、
どう活かすかという視点です。
伐採時期の見極め(木材の品質を左右する)
自然乾燥と人工乾燥の組み合わせによる乾燥技術
樹種ごとの特性を活かした製材・加工法
これらを実践することで、
市場で高く評価される製品づくり
林業の収益性向上
森と共生する経営の実現
につなげていきます。
経営者目線で考える林業
『林ヲ営ム』が他の林業本と異なる点は、
経営戦略の重要性がしっかりと説かれていることです。
価格競争に巻き込まれないブランド戦略
木材だけでなく、体験・教育・環境価値を含めた多角経営
後継者育成や地域との協働を重視した未来志向
まさに、これからの林業を「仕事」として成り立たせるための
指南書といえるでしょう。
赤堀楠雄著『林ヲ営ム』は、
林業を単なる伐採作業ではなく、
「森とともに豊かに生きる仕事」として捉えるための教科書です。
伐る技術と、売る技術。
森を守る知恵と、地域とつながる力。
これらを一体として学び、実践することで、
林業はより魅力的で誇りある仕事になります。
森を未来へつなぐための一冊、ぜひ手に取ってみてください。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ