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2025年5月20日
宮脇昭が教えてくれた森の再生-本物の森を未来へ託す「宮脇方式」
火曜日は、林業や自然、環境に貢献した人物にスポットを当てる日です。
今回は、「本物の森をつくる男」として、
国内外に多大な影響を与えた植物生態学者、
宮脇昭(みやわき・あきら)氏を紹介します。
宮脇昭とは何者か?
1928年、岡山県生まれ。
法政大学卒業後、ドイツ・ボン大学植物社会学研究所で研究を重ね、
帰国後は横浜国立大学で教鞭を執りました。
彼が生涯をかけて追い求めたのは、「その土地本来の森を取り戻すこと」。
いわゆる植樹イベントではなく、100年後、1000年後にも残る森を生み出すことでした。
「宮脇方式」とは何か?
宮脇氏が提唱したのが、潜在自然植生に基づいた植樹法です。
これは、地域ごとに本来生育していたはずの樹種(常緑広葉樹など)を選び、
密植・混植・管理不要で森を再生する手法。
例えば、都市部の公園や道路沿い、工場敷地内など、土がある限り植えることができ、
生物多様性を守りながら、人と自然の共存を目指すことができます。
世界を植えて歩いた人
宮脇氏は、国内外で4,000ヶ所以上、4,000万本以上の植樹を指導しました。
瀬戸内工業地域の工場緑化
東日本大震災の被災地での「いのちを守る森づくり」
中国、東南アジア、アフリカなど、砂漠化地帯での森の再生
“木を植える”というシンプルな行為が、
命をつなぎ、国境を越え、思想となったのです。
宮脇昭の言葉に学ぶ
「森は、命のネットワークだ。そこに人が関わるとき、命がつながる。」
「人間の都合で木を選ぶのではなく、木の都合で森を考えよ。」
「森の継ぎ人」に必要なまなざし
宮脇氏の仕事は、まさに「森の継ぎ人」の模範でした。
持続可能な林業の鍵は、「伐って植える」ではなく、
「いかに残すか」「いかに託すか」。
その視点を、私たちは次の世代に引き継ぐ必要があります。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ