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埼玉県林業技術者研修

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林業の魅力シリーズ第223弾:アルフォンス・ドゥ・カンドール-森林保護思想の先駆者

2025年4月29日

 

 

 

アルフォンス・ドゥ・カンドール-森林保護思想の先駆者

 

 

 

火曜日は、林業や自然、環境に貢献した人物を紹介する日です。

 

 

第223弾では、19世紀に森林の重要性と

 

保護の必要性を世界に訴えた植物学者、

 

アルフォンス・ドゥ・カンドール(Alphonse de Candolle)を

 

深掘り紹介します。

 

 

森林を守るという思想は、

 

実は150年以上前にすでに芽生えていたのです。

 

 

 

 

 

 

アルフォンス・ドゥ・カンドールとは?

 

生年–没年:1806年〜1893年

出身:スイス・ジュネーブ

職業:植物学者、森林保護思想家

 

父親のオーギュスタン・ドゥ・カンドールも有名な植物学者で、

アルフォンスはその研究を引き継ぎながら、独自に「森林と気候」の

関係性に強い関心を抱くようになります。

 

 

 

森林と気候変動への先見的警告

 

アルフォンス・ドゥ・カンドールは、1864年に

『森林と気候』(Mémoire sur la diminution des forêts)を発表しました。

 

その中で彼は、

森林伐採が地域の気候を乾燥化させる

森林減少が洪水や農地の荒廃を招く

人間社会が森林資源を浪費することへの警鐘

 

といった科学的観察を基に、森林の減少が人間生活に深刻な影響を

及ぼすことをいち早く指摘しました。

 

これは、現代の気候変動問題を先取りするかのような、

驚くべき洞察でした。

 

 

 

森林保護思想の確立と影響

 

カンドールの訴えは、当時のヨーロッパ社会に大きな衝撃を与えました。

 

特に、

フランスでの国家規模の再植林政策

スイス各地での森林保護法制定

国際的な森林管理思想(保全と利用のバランス)の萌芽

 

など、森林保護運動の潮流に大きな影響を与えたのです。

 

彼の思想は単なる自然賛美ではなく、

科学的根拠に基づく持続可能な森林利用という、

今なお重要な理念に直結しています。

 

 

 

現代へのメッセージ

 

現代の林業や森林政策において、

「伐る」「育てる」「守る」というバランスが求められているのは、

まさにカンドールが指摘した問題に向き合うためです。

 

森林はただの資源ではなく、

気候を調節し

水を育み

土地を守り

文化と暮らしを支える

 

不可欠な存在であることを、彼は150年前に伝えようとしていたのです。

 

 

 

アルフォンス・ドゥ・カンドールは、

 

「森と人間は一体」という思想を科学的に

 

証明しようとした先駆者です。

 

 

彼の警告は、今もなお色あせることなく、

 

私たちに問いかけています。

 

 

「森を失った先に、どんな未来が待つのか?」

 

 

未来の林業を考えるうえで、カンドールの残したメッセージは、

 

きっと大きなヒントになるでしょう。

 

 

 

※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!

 ぜひご覧ください。

 

※職業人講和アーカイブ

 

※杉の特性を存分生かしたタイニーログハウス

 

※オンライン説明会(YouTubeライブ)アーカイブ

 

※現地説明会(YouTubeライブ)アーカイブ

 

※動画で昨年の埼玉県林業技術者育成研修の様子をチェック!


https://youtu.be/IUJ07_DTw3A

 

※動画でレクリエーションゲームをチェック!

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