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2025年4月9日
山菜と薬草-森の恵みを受け継ぐ知恵と技術
毎週水曜日は、昔から伝わる知恵や文化、伝統、技術を
取り上げる日です。
林業の魅力シリーズ第209弾では、
「山菜や薬草の知識と採取技術」にスポットを当てます。
森は木材だけでなく、
多くの“命の糧”を与えてくれる存在です。
中でも、山菜や薬草は古くから人々の暮らしと健康を
支えてきました。
その知識と技術は、
今こそ次世代に受け継ぐべき“森の文化”です。
山菜・薬草とは?
山菜とは、自然に自生する食用植物で、
春から初夏にかけて多く採取されます。
薬草は、体調を整える効果がある植物で、
古来より民間薬や健康食品として利用されてきました。
代表的なものは
山菜:タラの芽、コシアブラ、ワラビ、ゼンマイ、フキノトウ、ウド など
薬草:ドクダミ、ヨモギ、センブリ、ゲンノショウコ、カキドオシ など
それぞれに適した採取時期や方法があり、誤って有毒植物を
採取しないような見分けの知識も不可欠です。
採取の技術とマナー
山菜・薬草採取には、単なる「収穫」以上の心構えと技術が必要です。
識別力:見た目や葉の付き方、匂い、生える場所などから植物を見分ける力
時期と場所の判断:それぞれの植物の生育サイクルを理解すること
採り方の工夫:根こそぎ採らず、一部を残して翌年の再生を促す
「持続可能な採取」
地域のルールを守る:私有地や保護区での採取は禁止されていることもある
森に敬意を払い、自然の再生力と共にある姿勢が大切です。
暮らしとつながる知恵
山菜や薬草は、かつての日本の農山村では日常的な知恵として
受け継がれていました。
春の「山菜採り」は、家族や地域の行事でもありました
薬草は、おばあちゃんの知恵袋として、風邪や腹痛、
虫刺されの手当てに活用
このような暮らしの知恵は、現代においても「自然と調和する生き方」や
「セルフケア文化」として再評価されています。
現代への応用と価値
地域ブランド化(山菜を使った加工品やレストランメニュー)
体験イベント(山菜ツアーや薬草ワークショップ)
森林教育や自然療法との連携
こうした知恵は、地域活性化や教育、健康づくりにも
大いに貢献する可能性があります。
山菜や薬草の知識と採取技術は、
自然と共に生きてきた日本人の暮らしの知恵そのものです。
この文化を受け継ぎ、学び、実践していくことは、
単なる趣味や生業にとどまらず、
持続可能な未来への道しるべにもなります。
森の恵みに感謝しながら、
次世代に伝えていきたい“生きた知識”です。
※令和6年度埼玉県林業技術者育成研修40日間のダイジェスト!
ぜひご覧ください。
※職業人講和アーカイブ